『プロジェクトKV(プロジェクトケーブイ)』運営会社が、同社スタッフが関わる同人サークルの「コミックマーケット」参加申し込みを宣伝した件について、プロジェクトの公式Xで謝罪した。
コミケでは、法人がサークル参加することは禁じられている。そのため、法人にあたる『プロジェクトKV』運営会社・Dynamis Oneが、サークル活動を宣伝したことで批判を集めていた。
運営の発表によれば、当該サークル・黒ネズミたちのパトス的弁証法の活動について「企業活動とは無関係な同人活動」として線引きしていると説明。
サークルの宣伝が含まれていた『プロジェクトKV』のティザーPVは、修正版がYouTubeに再投稿されているほか、「関連する活動および記録はすべて削除・修正される予定」だという。
『ブルアカ』元開発スタッフが携わる『プロジェクトKV』
『プロジェクトKV』は、韓国で4月に設立されたゲーム開発会社・Dynamis One(ディナミス・ワン)による新プロジェクト。
2024年の始動が発表されており、現在までにティザービジュアルをはじめ、断片的に情報が公開されている。
5月、韓国のゲームメディア「GAME VU」は、Dynamis Oneについて、NEXON Gamesが開発し、Yostarが運営するスマホゲーム『ブルーアーカイブ』の元開発スタッフらが設立した企業(※)であると報道(外部リンク)。
そういった点から、『プロジェクトKV』の動向は注目を集めている。
(※)Dynamis Oneの代表として登記されているパク・ビョンリム(박병림)さんは、『ブルーアーカイブ』の日本版担当プロデューサーやプロジェクトディレクターをつとめてきた人物である。
コミケは法人・営利目的の団体のサークル参加が認められていない
今回の騒動のきっかけは9月1日。
同日発表された『プロジェクトKV』のティザーPVなどで、サークル・黒ネズミたちのパトス的弁証法の「コミックマーケット105」参加申込が告知されていたことが発端となっている。
前述した通り、同人誌即売会「コミックマーケット」では、法人・営利目的などの団体のサークル参加は認められていない(外部リンク)。
企業が出展する場合、サークル参加とは別に企業ブースが用意されている。商業作家やプロも参加できるが、ルール上は趣味として活動する個人を含むサークルとしての参加が基本となっている。
そういった背景から、『プロジェクトKV』運営が宣伝した同人サークルのコミケ参加は、ルール違反である法人・営利目的などの団体のサークル参加に当たるのではないかと、物議を醸していた。
「ご意見を真摯に受け止め、より良い姿をお見せできるよう」
『プロジェクトKV』運営は公式Xで、「同人活動にご尽力されている方々、同人活動のファンの皆様、そしてプロジェクトKVを応援してくださる皆様、および本件についてご懸念のコメントをお寄せくださった皆様に、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。
加えて、「最近、弊社『ディナミス・ワン』および『プロジェクトKV』に対して多くの方々からいただいているご意見を真摯に受け止め、より良い姿をお見せできるよう尽力いたします。ありがとうございます」と投稿している。
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