口からドバ〜っと水を吐き出す、マーライオンならぬ青い龍。カラーリングも相まって涼しげです。
実はこちら、洗濯バサミと散水ホースでつくられています。
名付けて「洗濯バサミ龍」。
7月22日にXへ投稿され、1万リポストと8.4万いいねを記録する反響を呼んでいます。龍を構成するパーツの大半が洗濯バサミで、見れば見るほど見事な造形。
制作者は、2021年3月4日から洗濯バサミフォトグラファー・として、XやInstagramへ作品を投稿している岡本なうさん。
「洗濯バサミ龍」のほかにも、様々な洗濯バサミアートを生み出す岡本なうさんに、作品をつくりはじめたきっかけなどをお聞きしました。
「洗濯バサミ龍」制作のきっかけは、神社やお寺にある花手水
──「洗濯バサミ龍」はどのようなきっかけで思いついたのでしょうか?
岡本なう 「洗濯バサミ龍」自体は、2024年が辰年だからという理由です。今回の動画の「洗濯バサミ龍」に関しては、近年SNSでよく話題になっている、神社やお寺の花手水がきっかけです。
花手水と一緒に龍の手水舎が写っている写真があって、ずっと「いいなぁーあれが、うちにあったら面白いのになー」と思ってたんです。それで、何か涼しい気持ちをお届けできたらなと思っていた時に、今回の動画が思い浮かびました。
庭の洗い場を撮影のために改修したのですが、今回はその洗い場に元々付けてあった散水用のホースを、洗濯バサミで龍にして撮影しています。
──透明感のある青色も効いていて、すごく涼しげですよね。「洗濯バサミ龍」のほかにも、ヒマワリ、風鈴の中の金魚など、夏らしい作品を多く投稿されています。作品のアイデアはどのように考えているのでしょうか?
岡本なう 1年を通じて、自身の感じる洗濯バサミの魅力をどうやったら楽しんでいただけるようにお届けできるかなーと考えている中で、幼少期の夏のイメージを洗濯バサミで形にするようにしました。
ある瞬間に芽生えた「洗濯バサミは美しい」という未知の感覚
──洗濯バサミを使った作品を数多くSNSに投稿されていますが、いつから制作/投稿されているのでしょうか?
岡本なう 最初に洗濯バサミで作品をつくったのは、2022年4月20日に旧Twitterに投稿した「洗濯バサミ草(せんたくばさみそう)」です。
岡本なう 洗濯バサミを爪楊枝につけて庭で良い光を見つけて撮影したものです。洗濯バサミが美しいことを見て、この美しさを知ってほしいと思って──いろんな撮り方をして、投稿しました。
これが思っていたよりも多くの人に楽しんでいただけた感触があって、「洗濯バサミアート」と呼ばれるものをつくるきっかけになったと思います。
その後、2022年5月4日に投稿した「洗濯バサミ草の花」から、作品づくりがはじまったと思います。これは草が花になったら面白いかなーという具合でつくったものです。
──洗濯バサミをモチーフするというアイディアはどこから来たものだったのでしょうか?
岡本なう 2021年2月に大好きだったおばあちゃんが亡くなって、縁側で西日に染まる洗濯バサミを見ていて──あの時、一瞬にして洗濯バサミの見方が変わりました。
「洗濯バサミは美しい」という、それまでの自分にはなかった感覚、あれがアートに出会った瞬間だと思います。
岡本なう それをきっかけに、同年3月から洗濯バサミフォトグラファーとしてSNSを中心に活動を開始しました。
あの時に感じた莫大な感動やイメージはどういうことなんだろう、なんなんだろう……と自問自答しながら、自分が洗濯バサミを美しいと思っている現在の感覚を、分かりやすく伝えたいと思っています。
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