サイバーエージェントは6月26日、ニトロプラスの株式を取得して連結子会社化したことを発表した。買収額は167億円。
ニトロプラスは『刀剣乱舞』や『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』といったゲームやアニメ、イラストなど幅広いコンテンツの制作を手掛ける企業。
『魔法少女まどか☆マギカ』や『仮面ライダー鎧武/ガイム』の脚本で知られる虚淵玄さんが所属する会社としても知られている。
子会社化以降も、ニトロプラスの社名や組織は現体制を維持。代表は『刀剣乱舞』のプロデューサーでもある小坂孝志(小坂崇氣)さんが継続してつとめる。
IPビジネスで世界展開を目指すニトロプラスとサイバーエージェント
サイバーエージェントは、今回の株式取得の理由について、「昨今、日本のみならず世界において、メディアミックス戦略を中心としたIP(知的財産)ビジネスは成長市場」と現在の環境を説明した。
サイバーエージェントは、自社で動画配信サービスABEMAを展開。
加えて近年は、気鋭の映画監督・藤井道人さんが所属するコンテンツスタジオのBABEL LABEL、2.5次元ミュージカルを手掛ける舞台制作会社・ネルケプランニングがグループ入りを果たすなど、IPビジネスに対して積極的に参入している。
こうした背景を踏まえて、IPビジネスにおいて世界展開を目指すニトロプラスとの親和性の高さから、今回の株式取得に至ったと説明している。
M&Aはニトロプラス側からサイバーエージェントに打診
サイバーエージェントのオウンドメディアでは、サイバーエージェント代表取締役の藤田晋さんとニトロプラス代表取締役の小坂崇氣さんの対談が公開(外部リンク)。
それによると、今回のM&Aはニトロプラス側から打診されていたことが明かされている。
これまで様々なM&Aの話を断ってきたという小坂崇氣さんだが、自身が社外取締役をつとめるネルケプランニング子会社化の経緯を知り、サイバーエージェントの藤田晋社長を紹介してもらったという。
なお、サイバーエージェントは発表で、「ニトロプラスがIPビジネスの強化および画期的なコンテンツ制作に取り組み、更なる事業拡大を目指していけるよう、当社にて支援してまいります」とコメントしている。
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