“黒”は色彩の女王である──アートと黒の歴史を名作と共に解説する書籍刊行

“黒”は色彩の女王である──アートと黒の歴史を名作と共に解説する書籍刊行
“黒”は色彩の女王である──アートと黒の歴史を名作と共に解説する書籍刊行

『色の物語 黒』書影。フランスの画家、ピエール=オーギュスト・ルノワールさんの言葉「黒は色彩の女王である」が帯の文言に引用されている。

書籍『色の物語 黒』が、6月17日に翔泳社から刊行された。

パブロ・ピカソさんによる黒が鮮烈な『ゲルニカ』や、キース・ヘリングさんによる『Detail Drawing』といった著名な作品を元に、黒とアートとの関係性を解説している。

原著の作者は、気鋭のフランス人美術史研究家であるヘイリー・エドワーズ=デュジャルダンさん。丸山有美さんが翻訳を担当した。定価は3300円(税込)。

名だたる美術作品と黒の歴史をにたどる『色の物語 黒』

“アートにおける黒”をテーマにした『色の物語 黒』は、名だたる美術作品と黒の歴史を辿る書籍。

レンブラント・ファン・レインさん、ジェームズ・マクニール・ホイッスラーさん、エドゥアール・マネさんらが描いた黒衣の女性から、ジャクソン・ポロックさん、マン・レイさん、キース・ヘリングさんらの現代アート、さらに中国の山水画や古代メキシコの仮面まで、古今東西の作品を収録している。

サンプルページ「画家の母の肖像」

サンプルページ「無題」

宗教改革による禁欲主義の影響で、権威やファッションの象徴になった黒。

そして作家たちが、神聖さと官能性、暴力性と安らぎ、無限と虚無、人間のあらゆる欲望や感情を表現してきた黒を、著名な美術作品のビジュアルと共に解説する。

『色の物語 黒』の構成、紹介される作品(抜粋)

アートの中の黒/黒の世界地図/黒の科学/完璧な黒を求めて/ナルキッソス(カラヴァッジオ)/女性の肖像(レンブラント)/マドリード、1808年5月3日(ゴヤ)/画家の母の肖像(ホイッスラー)/すみれの花束をつけたベルト・モリゾ(マネ)/ゲルニカ(ピカソ)/Number 26 A, Black and White(ポロック)/青い目の女(モディリアーニ)/黒と白(マン・レイ)/Detail Drawing(キース・ヘリング)ほか

翔泳社が刊行する「色の物語」シリーズ

『色の物語 黒』は、翔泳社が刊行している「色の物語」シリーズの一つ。

本シリーズでは、古今東西の文明で様々な意図で使われてきた色の歴史、ストーリー、影響力をアート作品の美しいビジュアルで辿ってきた。

翔泳社の「色の物語」シリーズ

青とピンクを題材にした既刊、そして今回の『色の物語 黒』に続き、赤とゴールドの刊行を今後予定している。

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書籍情報

『色の物語 黒』

原著者
ヘイリー・エドワーズ=デュジャルダン
翻訳
丸山有美
発売日
2024年6月17日
定価
3300円
判型
B5変・108ページ

著者プロフィール
ヘイリー・エドワーズ=デュジャルダン
美術史・モード史研究家。エコール・デュ・ルーヴル、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション卒業。アートとファッション、装飾美術、建築、モード写真、アイデンティティと社会問題におけるファッションの位置づけに関して研究と執筆を行う。キュレーター、ライターとして、ヴィクトリア&アルヴァート美術館の調査事業や展覧会に協力するほか、個人コレクター向けのコンサルタントとしても活躍。ギ・ラロッシュのアーカイヴスの創設を手がけた。パリでモード史、ファッション理論の教鞭をとる。

翻訳者プロフィール
丸山 有美(まるやま あみ)
フランス語翻訳者・編集者。フランスで日本語講師を経験後、日本で芸術家秘書、シナリオライターや日仏2か国語podcastの制作・出演などを経て、2008年から2016年までフランス語学習とフランス語圏文化に関する唯一の月刊誌「ふらんす」(白水社)の編集長。2016年よりフリーランス。ローカライズやブランディングまで含めた各種フランス語文書の翻訳、インタビュー、イベント企画、イラスト制作などを行う。

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