現代美術とゲームのジャンル横断を識者が討論 ポップカルチャーのシンポジウムが渋谷で開催

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シンポジウム「アート×ゲームの新時代──〈遊び〉と〈芸術〉の根源をめぐって」

ゲーム/遊びを軸にしたシンポジウム「アート×ゲームの新時代──〈遊び〉と〈芸術〉の根源をめぐって」が、3月16日(日)に東京・渋谷の404 Not Foundで開催される。

メディアアーティストの谷口暁彦さん、仏教美術に立脚したピクセルアートを手がけるたかくらかずきさん、ワタリウム美術館の初代館長・和多利恵津子さん、同美術館のCEO・和多利浩一さんらがパネリストとして登壇。

ジャンルを横断した7つのセッションが実施される。

現代カルチャーの横断領域を検証するシンポジウム「アート×ゲームの新時代」

国境や文化を越えて、世界中の人々の共通体験となっているデジタルゲーム。

近年、そんなデジタルゲームと、現代アートやメディアアートの境界領域を探求する企画展が、日本でも度々開催されている(直近では、2月13日から森美術館で企画展「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」を実施中)。

「アート×ゲームの新時代」イメージ

そういった潮流の中で、今回行われるシンポジウム「アート×ゲームの新時代」では、「世界のアート×ゲームの多様性をさぐる」「まだみぬゲーム×アート×テクノロジーの可能性」といったセッションがラインナップ。

現代カルチャーの横断領域であるアートとゲームとの接触/融合のこれまでを検証する。

ゲーム/遊びを軸にマーケットの開拓と文化の醸成を目指す「ars●bit」

「アート×ゲームの新時代」は、2025年にスタートするプロジェクト「ars●bit(アーソビット)」のキックオフイベント。

「ars●bit」は、ゲーム/遊びを軸に、分野横断型アーティスト/クリエイターの発掘・育成・グローバルチャレンジなどの支援を行っていく複合プロジェクトだ。

2021年からホテル アンテルーム 京都で毎年開催されている現代アート×インディーゲームの企画展「art bit」と、2024年に東京・渋谷のShibuya Sakura Stageにオープンしたインディーゲームの拠点「404 Not Found」とが協働している。

文化庁所管の独立行政法人日本芸術文化振興会に新たに設置された基金「クリエイター・アーティスト等育成事業(文化芸術活動基盤強化基金)」に採択され、本格始動することとなった。

「ars●bit」では今後、渋谷と京都を拠点に、アーティスト/クリエイター向けのセミナー・研究会などを通じた作品制作支援を実施。

また、国内外での展覧会やイベント、国際ゲームショウやアートフェアへの出展などを行い、新たなマーケットの開拓と文化コンテクストの醸成を目指すという。

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イベント情報

シンポジウム「アート×ゲームの新時代」

日時
2025年3月16日(日) 10:00〜18:00
会場
404 Not Found
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町1-4
 Shibuya Sakura Stage SHIBUYA SIDE 4F
 JR山手線「渋谷駅」より新南改札を出て徒歩3分
 https://www.404shibuya.tokyo/
入場料
無料
定員
先着60名様程度までご着席可能。100名様程度まではお立ち見となり、以降のご入場は制限させていただく場合がございます。
主催
一般社団法人渋谷あそびば制作委員会/404 Not Found
助成
文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

■プログラム
◯全体モデレーター:中川大地(評論家 / 編集者)

10:00 開会あいさつ・祝辞ほか

10:10〈オープニングセッション〉「ars●bit」プロジェクトがめざすもの 〜キックオフ宣言

 村上雅彦(Skeleton Crew Studio 代表取締役 / 渋谷あそびば制作委員会 代表理事)
 石川武志(404 Not Found プロデューサー / 渋谷あそびば制作委員会 理事 )
 織田笑里(404 Not Found ジェネラルマネージャー)
 豊川泰行(ホテル アンテルーム 京都 マネージャー / art bit キュレーター)

11:00 〈セッション1〉ゲームアート / アートゲームのあゆみ:
    「イン・ア・ゲームスケープ」から「マシン・ラブ」へ

 谷口暁彦(メディアアーティスト / 多摩美術大学 情報デザイン学科 メディア芸術コース 准教授)
 畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員)
 葛西祝(ジャンル複合ライティング)

(12:00〜 休憩) 

13:00 〈セッション2〉現代アートのゲーム性とインディーゲームの芸術性:
   「art bit」のあゆみと現代美術史への介入

 豊川泰行
 中尾拓哉(美術評論家 / 芸術学)
 和多利恵津子・和多利浩一(ワタリウム美術館 館長・CEO)

14:10 〈セッション3〉世界のアート×ゲームの多様性をさぐる:
    アジアとヨーロッパにおける「遊び」と「芸術」の結節点

 豊川泰行
 徳山由香(キュレーター / 研究者[現代美術])
 ジェレミー・コーティアル(アーティスト)

15:20 〈セッション4〉デジタル・ヴァナキュラーアートの夜明け:
    「東洋美術」としてのピクセル/NFT/ジェネラティブ

 たかくらかずき(アーティスト)
 NIINOMI(NEORTディレクター / メディアアーティスト)
 吉積英子(現代美術家 / 衣装デザイナー)

16:30 〈セッション5〉まだみぬゲーム×アート×テクノロジーの可能性:
    「ars●bit」プロジェクトでのゲーム×アートの活動の展望

 塩見亮介(アーティスト)
 末浪勝己(ゲームプロデューサー・ディレクター)
 川上尚志(ユニバーサルアドネットワーク代表取締役CEO)
 石川武志

17:40 〈クロージングセッション〉

18:00 終了

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