文章作成アプリ「idraft」は“脳味噌との相性が良い” ラッパー兼小説家が使ってみた結果…!

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そのテキストエディタの名は「idraft by goo」

そのアプリは「idraft by goo」というものだった。

パソコンと同期をするためには有料プランに入らないといけないため、僕がスルーしていたやつだった。 たくさん種類のあるものから一つを選ぶのは本当に苦手だ。初めて入った飲食店で何を頼んだらいいのかわからないような気分になる。そんな時に向こうから頼むべきメニューを導いてくれるのは非常にありがたい。

「idraft」という選択肢に出会えたことで、僕はテキストエディタの乗り換えという言葉の引っ越し作業にリアリティーを持ち始めていた。

まずは使い勝手の確認だ。

「idraft」執筆画面。各種機能のボタンも同じ画面上にあるため、ワンタップ(ワンクリック)で呼び出せる

保存ボタンが常に見える場所にあるため、安心感がある。

基本的にこの手のアプリはオートセーブのため保存ボタンは配置されていない。「idraft」も機能をONにすればオートセーブだが、保存ボタンがあることによって「間違いなく保存できた!」と「家の鍵を確実に閉めてから外に出た!」みたいな心持ちになれる。

同期が複数の端末から競合した場合は、優先する端末を選択させてくれるため、データのコピーが大量繁殖されることもない。

「idraft」ブラウザ画面。こちらにも保存ボタンが付いている。ドラッグ&ドロップでファイルが移動できる

また、テキストエディタの入力はネットワーク上で行われるため、どうしても動きがヌルくなってしまう印象があったが「idraft」の場合は動きが軽く、直線的にカクカク動いてくれているように感じた。

一応、テキストの保存先をクラウド(PCと同期する場所)と端末本体の二箇所から選べるため、後者を選択すればもっと軽くなる。端末に保存したテキストもワンクリックで、クラウドに移動できるためオフラインで作業する場合でも使いやすい。

「idraft」のフォルダ画面。保存先・移動先を端末orクラウドの切り替えも簡単

保存と同期が早く正確というだけで、それ以上は多くを望まない僕にとってこれは理想的なアプリである。強いて言えば、これで月額420円かかるというのが少しネックだってことくらいだ(編注:ブラウザ版は有料)。おそらく、同じ使い勝手で無料のアプリは探せば存在するだろう。でも、探したくない自分もいる。選ぶのが億劫だからだ。

とりあえず、KAI-YOUさんにもらった仕事をこなしながらテキストと睨めっこを繰り返してみる。

今まで使っていたエディタに身体が慣れているのにも関わらず、「idraft」との相性は良い方らしく脳味噌とリンクできている実感がある。無料で使える軽いだけが売りの簡素なエディタもあるにはあるが、このリンク感がどうも得られないと思っていたため、この実感は重宝する必要がある。

やはり、一丁前に文章を書いてお金をもらう立場にいる一人の大人として、仕事道具にはきちんとお金をかけるべきだ。


「idraft」が世間的に売りにしているのが“辞書機能”だが、これは開発元のgoo辞書をわざわざググらないで済むというショートカット感覚のものだ。

僕はどちらかというとあまり辞書を活用しないタイプだけど、たまに慣用句とかの意味を確認したりはする。この記事の中では「拡大解釈」という言葉を調べて使用したりした。だから、辞書機能が全く必要ないというわけではない。

「idraft」辞書機能。執筆中でもさっとアプリ上でさっと確認できる

辞書機能と合わせて“言い換え(類語)機能”というものがあるが、これはライター仕事をやってみたいって人や、これからブログやnoteを始めてみたいという人にはオススメだと思う。もちろん、小説を書きたい人にも。

書きたいことがしっかりと頭にあって、経験や知識が豊富だったとしても、それを文字にする時に躓きがちなのが“同じ表現の重複”だからだ。気付いたら全ての文末が「思う」や「だった」だったり、接続詞として「そして」や「しかし」を連続で使い倒してしまったりとか、文章の内容自体は悪くないのに内容とは別の部分で頓挫してしまう人が割と多い気がする。

書き終わった「idraft」上の文章に対して“言い換え”ボタンをタップ(PCならクリック)する。あまりに簡単すぎて実感が湧かないが、本当にタップするだけだ。それだけで、表現の種類がいくつか提示される。

「ああ、この言い回しにすればよかったのか」と自分の引き出しになかった言い方を発見できると思う(ちなみに有料版では『感情ことば選び辞典』が言い換え表現の候補に追加されている)。

「idraft」言い換え機能。右側は『感情ことば選び辞典』を使った際の言い換え候補

そして、最後に“校正機能”。

僕は校正に関してはかなり編集さんに任せてしまっている部分があるが、そんな手間をこのボタンだけで分け合えてしまう。

例えば、僕が苦手なのは同じ言葉なのに統一できていないものを統一することだ。

具体的に言うと「こと」と「事」とか、「僕」と「ぼく」とか、「出来る」と「できる」とか、この辺の初歩的な表記の揺れを簡単に統一できるのが“校正機能”の使い道の一つだ。

「idraft」校正機能。「誤字脱字」「表記ゆれ」「書式チェッカー」を使って原稿を校正できる。右は表記ゆれをチェックした際の画面

他にはシンプルに誤字脱字のチェックや、ら抜き言葉のチェックなどができる。

正直、僕はエディタに多機能を求めていない。文字がストレスレスで書ければそれでいいと思っている。

ただ「idraft」に関して上記の三つの機能(“辞書”“言い換え”“校正”)が文字入力画面に思いっきり出ているため、あれこれ考えないでフィーリングで使える。

ほかにも、鉤括弧や中黒などの記号を簡易入力できるクイックキーボード、指定した書式で書かれているかを確認できる書式チェッカーといった、小説執筆に特化したような機能もある。

にもかかわらず、備わっている機能を無理して調べたりしなくても十分に使えるため、機能が多すぎることのストレスはほとんど感じない。多機能なのにシンプルに使えるという優れものである。  
というわけで実践あるのみ。

小説を書いてみよう。

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