グーテンベルグが「キリストの血」であるワインのかわりにインクを「プレス」した時、活版印刷は産声をあげ、それまでの神に替わる仕組として近代(”規格化された”標準語、ジャーナリズム、教育、ひいては国民そのもの)を生み出したというのはマクルーハンの言ではありますが、そんなものはとうに過去の話。今や保守右派の響きにすら似た印刷(複製)技術否定派(ベンヤミン「そんなんだめだわーオーラないわー」)を反転して印刷で芸術さえ複製しうるとしたウォーホル等ポップアートの右カウンターを超えた情報化時代、もはや「所有」することや「見る」ことすら情報化されてしまった現代の「右クリック(保存)」によって、いまや印刷は「音楽をあてる」「アニメ化する」と同じような「紙に落とし込む」という二次創作やメディアミックスの一つとして理解したほうが腑に落ちてしまう時代です。
現在楽紙館ホールで行われている『和紙道展』はそのような現...
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