「宗教2世」を題材とし、集英社での連載が打ち切られた漫画『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち~』が、文藝春秋より単行本として10月6日(木)に刊行される。
本作は、著者・菊池真理子さんを含む7人の宗教2世(=宗教を信仰している親の元に生まれた子ども)が育ってきた家庭環境を描いた作品。
「参加してはいけない学校行事があったり。/薬を使わせてもらえなかったり。/人を好きになってはいけなかったり。/休日は宗教活動のための日だったり…。」と文藝春秋の作品紹介にもあるように、「宗教2世」が親との関係において抱える苦悩が映し出されている。
単行本には、未発表作、描き下ろし計45ページも収録される。定価は1100円(税込)。
2021年9月に集英社ノンフィクション編集部発のWebメディア「よみタイ」での連載が開始した本作だが、2022年2月10日、第5話が突如公開終了となった。
その理由について「よみタイ」編集部は「あたかも教団・教義の反社会性が主人公の苦悩の元凶であるかのような描き方をしている箇所がありました」と説明。「結果として特定の宗教や団体の信者やその信仰心を傷つけるものになっていた」と謝罪を行った。
その後、第1話から第4話までも公開終了に。「本来、制作段階にて編集部が行うべき事実確認や表現の検討が十分ではない」箇所があったとして、『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち~』は連載終了されることとなった。
菊池真理子さんによれば、集英社側は取材対象者を増やしたり、宗教団体側に内容の確認を取るべきであると主張していたとのこと。
一方、菊池真理子さん側は、時代や場所によって教義が異なる場合や、宗教団体に「都合のよくないことが描かれていた」場合、「嘘つきあつかいされて傷つくのは、お話を聞かせてくださった方」であることを危惧。
その点で菊池真理子さんと集英社との間で折り合いがつかず、最後には菊池真理子から連載終了を申し出たという。
また、一連のツイートの中で菊池真理子さんは「このままで終わろうとも思っていないので、もうちょっとあがきますね」と結んでいた。
本作は、著者・菊池真理子さんを含む7人の宗教2世(=宗教を信仰している親の元に生まれた子ども)が育ってきた家庭環境を描いた作品。
「参加してはいけない学校行事があったり。/薬を使わせてもらえなかったり。/人を好きになってはいけなかったり。/休日は宗教活動のための日だったり…。」と文藝春秋の作品紹介にもあるように、「宗教2世」が親との関係において抱える苦悩が映し出されている。
単行本には、未発表作、描き下ろし計45ページも収録される。定価は1100円(税込)。
「宗教団体・信者を傷つけるもの」として公開終了、連載終了に
「宗教2世」たちへの取材内容をもとに、その体験を一人称視点で描いた『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち~』。2021年9月に集英社ノンフィクション編集部発のWebメディア「よみタイ」での連載が開始した本作だが、2022年2月10日、第5話が突如公開終了となった。
その理由について「よみタイ」編集部は「あたかも教団・教義の反社会性が主人公の苦悩の元凶であるかのような描き方をしている箇所がありました」と説明。「結果として特定の宗教や団体の信者やその信仰心を傷つけるものになっていた」と謝罪を行った。
その後、第1話から第4話までも公開終了に。「本来、制作段階にて編集部が行うべき事実確認や表現の検討が十分ではない」箇所があったとして、『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち~』は連載終了されることとなった。
菊池真理子「このままで終わろうとも思っていない」
その際、著者の菊池真理子さんも、『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち~』が連載終了となった経緯を自身のTwitterで説明している。ご報告です。
— 菊池真理子 新刊 「依存症ってなんですか?」発売中 (@marikosano_o) March 17, 2022
よみタイで連載していた「神様のいる家で育ちました~宗教2世な私たち~」は連載半ばですが終了となりました。まずはお話を聞かせてくださった方々、応援してくださった皆さまにお詫び申し上げます。https://t.co/pMZ4lWkZY0
菊池真理子さんによれば、集英社側は取材対象者を増やしたり、宗教団体側に内容の確認を取るべきであると主張していたとのこと。
一方、菊池真理子さん側は、時代や場所によって教義が異なる場合や、宗教団体に「都合のよくないことが描かれていた」場合、「嘘つきあつかいされて傷つくのは、お話を聞かせてくださった方」であることを危惧。
その点で菊池真理子さんと集英社との間で折り合いがつかず、最後には菊池真理子から連載終了を申し出たという。
また、一連のツイートの中で菊池真理子さんは「このままで終わろうとも思っていないので、もうちょっとあがきますね」と結んでいた。
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