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「V.W.P」1stワンマンレポ 花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜が見せた魔女の深淵

「V.W.P」1stワンマンレポ 花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜が見せた魔女の深淵

花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜による「V.W.P」の1st ONE-MAN LIVE「現象」

圧倒的なオリジナリティでシーンに君臨するクリエイティブ集団「KAMITSUBAKI STUDIO」に所属する5人組「V.W.P」。花譜さん、理芽さん、春猿火さん、ヰ世界情緒さん、幸祜さんによる最強のバーチャルシンガーグループ待望の1st ONE-MAN LIVE「現象」が4月16日に開催された。

前日に行われた「魔女集会」JOINT LIVEでは、代わる代わる登場した5人がそれぞれの個性を鮮烈に発揮したかと思えば、5人揃ってV.W.Pとしての楽曲も披露するという大盤振る舞い。

「魔女集会」JOINT LIVE

フライング気味に5人でのパフォーマンスを楽しんだメンバーたちは「明日はこの5人でずっと歌えるんでしょ?!」と大興奮していたが、それを見守る観測者(ファン)たちはその数倍エキサイトした面持ちでいたことはもはや言うまでもない。

結成が発表されてからの1年間で、メンバーそれぞれがソロライブも経験。アルバムのリリースなどを経てアーティストとして何倍も力をつけた彼女たちが一堂に会する「現象」は、まさしく夢のライブとして発表時から大きな注目を集めた。

会場チケットは早々と完売し、配信でも多くの観測者たちが、神椿の魔女とも呼ばれる彼女たちの“現象”を目撃しようと待ち望む中、5人による魔法がいよいよそのベールを脱いだ。

なお、「現象」は6月4日(土)19時から再配信が決定。チケットはチケットはZ-aNのWebサイトで販売中。本記事の最後にはサイン入り読者プレゼントもあるのでお見逃しなく。

V.W.P 1st ONE-MAN LIVE「現象」再配信をチェックする 【画像】写真で振り返る「魔女集会」と「現象」 取材・文:オグマフミヤ 編集:恩田雄多

目次

「V.W.P」ユニットで変幻自在のハーモニー

崩壊するビル群、徐々に形を成していく謎のオブジェクト。現実とは異なる異界を思わせる灰色の情景がステージ上に映し出されると、それぞれの場所で目を覚ました5人の魔女が歩を進めはじめる。

威圧的なまでに荘厳な音楽をまといながら、遂に一堂に会した5人が手を広げると同時にライブタイトル「現象」が映し出され、宴の幕が上がった。

壮大なオープニングで呆気にとられる観測者たちの前に姿を現した春猿火さんと幸祜さん。2人による「古傷」で本編がスタート。鍵盤とストリングスが印象的な切ないメロディに2人の歌声が繊細に絡み合い、穏やかにボルテージを上げていく。 続いては幸祜さんに代わってヰ世界情緒さんが登場し、春猿火さんと一瞬アイコンタクトをして「牢獄」へ。ヰ世界情緒さんの柔らかな歌声と春猿火さんの攻撃的なラップのコントラストが美しく、妖艶な調べでフロアを深紅に染め上げた。

真っ赤な会場が一気に深海に引き込まれたように青に染まると、今度は理芽さんがオンステージ。ヰ世界情緒さんとのデュエットで繰り出されたのは「泡沫」だ。透き通るような2人の歌声が重なり合うことで複雑な色彩を生み出し、深く浸透させるように極上のハーモニーが響いていく

満を持して花譜さんがステージに降り立つと、理芽さんとの「魔法」で前半戦デュエットゾーンを締めくくる。PIEDPIPERさんをして“心で繋がってる姉妹”と言わしめる2人によるユニゾンが、独特のオーラ漂う世界観を構築。踊るように軽快な言葉の掛け合いで抜群のコンビネーションを見せつけると、“音楽は魔法”と魔法の正体へ迫る最後のフレーズまで歌いきってオーディエンスを圧倒してみせた

We are V.W.P!

テンションが最高潮に引き上げられたところから急転直下、数えるほどのライトが灯るのみの会場に魔女たちの言葉が静かに鳴り響く。

“ひとりぼっちの日々の中で 僕は空を見上げてばかりいた”

調子は揃えられているが、淡々としていても誰がどの言葉を放っているのかわかるほどに意志が込められた語りが続いていく。

“お姫様じゃなくて魔女になるんだ”
“現象を巻き起こそう”

そう宣誓して次なる幕へ。 高らかに鳴るファンファーレに誘われるまま、光をまとった集まった魔女たちは、“魔女特殊歌唱用形態”「花魁鳥 Revolutions」(ヨミ:エトピリカ レボリューションズ)へ変身。V.W.Pの文字が彼女たちの背後に浮かび上がる。ここまででその世界観に飲まれかけていたが、5人が集ったここからが本番だ。

待ちに待った5人(=V.W.P)としてのライブは、名刺代わりの自己紹介曲「共鳴」で幕を開ける。レパートリーの中でも随一のスーパーハイテンションナンバーで一気にギアチェンジし、ただでさえ強固な個性を持つ5人が揃ったときの破壊力をこれでもかと見せつければ、V.W.Pが最強たる由縁を歌で強烈に示してみせた。 歌って踊っての大狂乱を巻き起こし「本日はおあとがよろしいようで」と結ぶがもちろんそんなわけにはいかない。そのまま次なる「宣戦」へ。

熱き魂のシンガロングを巻き起こした先ほどとは打って変わって、静かに言葉を紡ぐ立ち上がりからなめらかにボルテージを高めていくと、暴れ出すような感情の激流を余すことなく歌声に込めていく。「私達は魔女だ これは魔法だ」──5人の繊細かつ強固なハーモニーで紡がれた宣誓が、聞く者すべての心に確かに刻まれていく

一転してバイオリンの調べが印象的に鳴り響く穏やかなイントロから「祭壇」をドロップ。ひとつひとつのフレーズを噛みしめるように歌い、画面を通じて繋がり合う新時代のコミュニケートを全身で表現する。電脳の祭壇へ祝詞が捧げられるように、厳かな空気が会場を包み込んだ。

真に迫る魔女たちの歌声

魅力全開の3曲を終えたところで一息いれてMCへ。グループらしく順番に名乗ってみたりひらひらと手を振ってみたりと、歌唱で見せていた迫力を忘れさせるほどの可愛らしさにほっこりさせられていると、「何か気がつきませんか?」とくるくる回りはじめる5人。

5人揃って登場した際にもアナウンスされたが、改めて“魔女特殊歌唱用形態”「花魁鳥 Revolutions」という新形態への謎進化を報告。それぞれのソロ活動時の姿とは異なり、今後グループでの活動ではこの形態が基本となるようで、普段の姿との違いを味わったり、可愛くなったねとお互いの姿を見せ合う様子で、さらにフロアの空気を和ませてくれた。
V.W.P「電脳」
すっかり緩んでしまったが、春猿火さんの「ここからどんどん盛り上がっていきますよ!」という言葉で再びエンジンがかかると、5人揃ってのコールから突入した次なる曲は「電脳」だ。

体の奥まで響くような骨太のロックサウンドに5人の歌声が合わさることで、疾走感全開のライブアンセムが顕現。フロアのそこら中から画面の向こう側まで至る所で感情の大爆発を引き起こしていく 続く「言霊」では、タイトルの示す通りフレーズのひとつひとつに魂を込めて歌を紡いでいく魔女たち。「私達は偽物だ」と印象的に繰り返されるそのフレーズが、聞く者の心を容赦なくかきむしる。それでもなお5人それぞれが放つ唯一無二の歌声が、言葉以上の意味合いで真に迫る。

「愛よ 言霊となって世界を救って」という最後のフレーズが祈りのように響くと、息つく間もなく「輪廻」へ。
【LIVE MV】言霊 from 1st ONE-MAN LIVE「 #現象 」
V.W.P「輪廻」
何が立ち塞がろうと前へ突き進む覚悟の歌が、それぞれの道でそれぞれの困難を乗り越えてきた彼女たちの歌声によって、確かな説得力を伴って響く。絶望に屈しない気高い姿に煽られるがまま、一人残らず魂に火を点けられた観測者たちは抑えられぬ激情を拳に込めて振り上げる。

ミステリアスなメロディと共に、今度は戦いを繰り広げる魔女たちの様子が描かれたアニメーションが流れる。ハイクオリティな映像で断片的に語られる物語がまだ見ぬ未来への期待を高めていくが、その真意はいまだ謎に包まれたまま。ライブはクライマックスへと加速していく。

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