昨今、VOCALOID(ボーカロイド)文化が、ショート動画プラットフォーム・TikTokでも花開いている。
元々、動画サービス・ニコニコ動画(niconico)を源流とするボカロ文化。2007年に初音ミクが誕生して以降、二次創作文化や「踊ってみた」「歌ってみた」といったカバー文化と接続して相乗効果的に成長。ネットカルチャーを代表するムーブメントと呼べるまでに発展を遂げた。
ムーブメントとしては一時は落ち着いたもののカルチャーとして定着していき、現在は若年層を中心にさらなる広まりを見せている。
「踊ってみた」や「歌ってみた」を気軽に楽しむことができ、その“中毒性”から時代やジャンル問わずバズを巻き起こすTikTokとも、ボカロは相性が良いようだ。
音楽としてのポテンシャルを存分に発揮し、ボカロ文化に馴染みがなかった層にもリーチする一助となっている。
米津玄師さんのボカロ名義「ハチ」としての楽曲「砂の惑星」の7000万にも上る再生回数を抜き、
YouTubeのボカロ楽曲で最も再生される楽曲となったChinozoさんの「グッバイ宣言」は、その象徴とも言える。
「グッバイ宣言」は、2020年4月に発表され、TikTok発でバイラルヒットとして、ボカロ曲を熱心に聴くリスナー以外からもその知名度を広げた。Chinozo 「グッバイ宣言」 feat.FloweR
2021年12月に配信リリースされ、MVがYouTubeやニコニコで公開。2022年3月に発売された8thアルバム『MANNEQUIN』にも収録された。 “剥がれ落ちたメイク すっぴんのアニマル”というリリックの通り、獣の引っ掻き傷のようなメイクが施された初音ミク。ピンクのビビッドな背景。おむたつさんがイラストを手がけたビジュアルが印象に残る「アニマル」。
YouTubeやニコニコでは、歌い手やバーチャルYouTuber(VTuber)らにより、そのイラストをオマージュした「歌ってみた」動画が多数投稿されている。KAI-YOU.netでも過去に、ホロライブのさくらみこさんと星街すいせいさんによるカバー動画を紹介した。
TikTokでも「アニマル」は流行。ゆら猫さんら人気TikTokerが「踊ってみた」動画を投稿している。
当然、“真似したくなるダンス”というのも、バイラルヒットを起こすきっかけになりうる。
もしかしたら、ボーカロイドやVTuberといった二次元的な側面を持つ存在によるダンスが、次なるTikTokでのムーブメントになるのかもしれない。少なくとも、筆者はこの二次創作にその可能性を感じた。
元々、動画サービス・ニコニコ動画(niconico)を源流とするボカロ文化。2007年に初音ミクが誕生して以降、二次創作文化や「踊ってみた」「歌ってみた」といったカバー文化と接続して相乗効果的に成長。ネットカルチャーを代表するムーブメントと呼べるまでに発展を遂げた。
ムーブメントとしては一時は落ち着いたもののカルチャーとして定着していき、現在は若年層を中心にさらなる広まりを見せている。
「踊ってみた」や「歌ってみた」を気軽に楽しむことができ、その“中毒性”から時代やジャンル問わずバズを巻き起こすTikTokとも、ボカロは相性が良いようだ。
音楽としてのポテンシャルを存分に発揮し、ボカロ文化に馴染みがなかった層にもリーチする一助となっている。
米津玄師さんのボカロ名義「ハチ」としての楽曲「砂の惑星」の7000万にも上る再生回数を抜き、
YouTubeのボカロ楽曲で最も再生される楽曲となったChinozoさんの「グッバイ宣言」は、その象徴とも言える。
「グッバイ宣言」は、2020年4月に発表され、TikTok発でバイラルヒットとして、ボカロ曲を熱心に聴くリスナー以外からもその知名度を広げた。
初音ミク“が”ボカロ曲を踊ってみた?
そんなTikTokで見つけた興味深い二次創作について、KAI-YOUのプランナーでありギャルのかよちゃんが教えてくれた。それがこの初音ミクによる「アニマル」の踊ってみた動画だ。お麩さんが1月28日にTikTokに投稿したこのファンメイド動画は、執筆現在およそ200万回再生され、2万以上のいいねを獲得している。@fusbxxfu 💗💗💗振付:@xxxskri33 様 #アニマル #初音ミク #踊ってみた #アニメーション ♬ アニマル - DECO*27
TikTokでも流行中!DECO*27「アニマル」
「アニマル」は、ボカロP・DECO*27さんの楽曲。2021年12月に配信リリースされ、MVがYouTubeやニコニコで公開。2022年3月に発売された8thアルバム『MANNEQUIN』にも収録された。 “剥がれ落ちたメイク すっぴんのアニマル”というリリックの通り、獣の引っ掻き傷のようなメイクが施された初音ミク。ピンクのビビッドな背景。おむたつさんがイラストを手がけたビジュアルが印象に残る「アニマル」。
YouTubeやニコニコでは、歌い手やバーチャルYouTuber(VTuber)らにより、そのイラストをオマージュした「歌ってみた」動画が多数投稿されている。KAI-YOU.netでも過去に、ホロライブのさくらみこさんと星街すいせいさんによるカバー動画を紹介した。
TikTokでも「アニマル」は流行。ゆら猫さんら人気TikTokerが「踊ってみた」動画を投稿している。
@yuraneko_ 大好きなまなこさん@xxxskri33 の振り付けで踊りました🐈⬛ 久々にこういうの踊った⸜❤︎⸝ #踊ってみた #アニマル #DECO27 ♬ アニマル - DECO*27
次なるブームはキャラクターによる「踊ってみた」?
先ほど紹介した初音ミクによる「踊ってみた」動画やゆら猫さんによる投稿は、ニコニコ動画発のロックダンスユニット・Q’ulleのまなこさんの振付で踊った動画だ。誰かの振付をコピーやオマージュして「踊ってみた」動画を投稿。それを観たユーザーが、その振付をコピー・オマージュして「踊ってみた」動画を新たに投稿……と、ユーザーの動画投稿によって倍々で拡散されていき、文化やミームが形成されるTikTok。@xxxskri33 好きな曲振り付けてみたよアニマル #踊ってみた #fyp #アニマル ♬ アニマル - DECO*27
当然、“真似したくなるダンス”というのも、バイラルヒットを起こすきっかけになりうる。
もしかしたら、ボーカロイドやVTuberといった二次元的な側面を持つ存在によるダンスが、次なるTikTokでのムーブメントになるのかもしれない。少なくとも、筆者はこの二次創作にその可能性を感じた。
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