初音ミクを開発したクリプトン・フューチャー・メディアの創業者として知られる伊藤博之さんが、初の著書『創作のミライ 「初音ミク」が北海道から生まれたわけ』を7月23日(水)に刊行する。
北海道・標茶町出身の伊藤博之さんがどのようにして企業し、なぜ初音ミクの二次創作を認め、推奨することを決めたのか、その過程と思想が記録されている。
発売元は中央公論新社。構成/聞き手は音楽ジャーナリストの柴那典さんが担当した。
北海道の田舎町から始まったクリプトン・フューチャー・メディア
伊藤博之さんは1965年、北海道標茶町生まれ。
一度は公務員として就職するも、1995年にサウンド素材を輸入販売する「音の商社」として、クリプトン・フューチャー・メディアを設立した。
『創作のミライ-「初音ミク」が北海道から生まれたわけ』
そして、デジタルコンテンツに関わる事業を展開する中、2007年に歌声合成ソフト・初音ミクを企画開発。
2013年には、新規産業に関する功績が評価され、藍綬褒章を受章している。
なぜ初音ミクの二次創作を推奨したのか? 文化を促進する経営哲学を紹介
書籍『創作のミライ』では、伊藤博之さんの歩みをたどりながら、その経営哲学を紹介。
彼がどのようにして30歳で起業するに至ったのか。どのような考えで「初音ミク」の二次創作を認め、推奨することを決めたのか。
30年間ずっと変わらず、札幌にオフィスを構え続けていることにどのような意味があるのか。
ボカロ文化や創作の根源的な意味を考え、AI時代を展望する1冊となっている。
「音楽を変えたい」伊藤博之がクリプトン・フューチャー・メディアを創業した理由
伊藤博之さん
《伊藤博之さんのコメント》
いまは昔ほど地方住まいに負い目を感じなくなったけど、当社ができた30年前はそうではなかったです。そんな頃に、地方都市の札幌から「音楽を変えたい」と起業した経緯や理由を書籍にまとめました。また、その経験から見えてくる、ヒトが創作するミライについても展望しています。音楽や地方創生に関わっている方々にも是非お読みいただきたい内容です。

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