日本のファンからすると、タイトルに『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』を感じるが、映画の内容もビーストウォーズの神話がフィーチャーされたものになるという。邦題は『トランスフォーマー/ビースト覚醒』となる。
監督はスティーブン・ケイプル・Jr(Steven Caple Jr.)さん、プロデューサーはロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ(Lorenzo di Bonaventura)さん。アンソニー・ラモス(Anthony Ramos)さんとドミニク・フィッシュバック(Dominique Fishback)さんが主演をつとめる。
主人公はオプティマスプライム、先史時代の動物が地球上で発見
米メディア「The Hollywood Reporter」によれば、監督のスティーブン・ケイプル・Jrさんが「時空を超えて移動してきた先史時代の動物が、地球上で発見されるという設定」と、物語のアウトラインを明かしたという(外部リンク)。舞台は1990年代のニューヨーク・ブルックリンやペルーなどで、撮影現場では90年代のヒップホップを流して雰囲気を盛り上げているようで、映画から「ヒップホップの文化や当時のブルックリンを感じることできるだろう」(スティーブン・ケイプル・Jrさん)とコメントしている。
主人公はマイケル・ベイ監督の映画でもお馴染みのオプティマスプライム。声優もピーター・カレンさんが続投する。ほかにも、オプティマスプライマル(アニメ版のコンボイ)、悪役としてスカージなどの登場が明かされている。
日本では声優無法地帯アニメとして有名
実写映画『Transformers: Rise of the Beasts』との関連性も高い『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』は、1996年に全編3DCGで制作されたアニメーション。日本では1997年に吹き替え版がテレビ東京で放送された。
惑星エネルゴアを舞台に、機械生命体であるトランスフォーマーたちのエネルギー物質・エネルゴンの源泉を巡り、コンボイ率いるサイバトロン軍とメガトロン率いるデストロン軍の戦いが描かれる。
吹き替え版では、子安武人さん、千葉繁さん、山口勝平さん、高木渉さん、藤原啓治さん、飛田展男さんら、いまや大御所となった実力派声優陣が多数出演。
数々のアニメに携わる音響監督・岩波美和さんも加わり、声優陣のアドリブが印象的なコメディアニメに。もはやいい意味で悪ノリと評される自由さは、のちに声優無法地帯とも呼ばれアニメファンの間では語り草になっている。今回の実写映画化の発表に対しても、早くも吹き替え版に期待する声も上がっている。
声優陣の躍動に加えて、当時の視聴者に印象に残っているのが下町兄弟が歌うOP主題歌「WAR WAR! STOP IT」だろう。
インパクト大の日本語早口ラップが耳に残る1曲で、ヒップホップシーンへの影響もある。ラッパー・ACEさんも、過去にインタビューでこの曲からの影響を「相当デカかったですね」と語っている(関連記事)。
The battle on Earth is no longer just between Autobots and Decepticons… Maximals, Predacons, and Terrorcons join Transformers: Rise of the Beasts, in theatres June 24, 2022. pic.twitter.com/VtS4CjSxLy
— Transformers (@transformers) June 22, 2021
ヒップホップとアニメ
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作品情報
トランスフォーマー/ビースト覚醒(Transformers: Rise of the Beasts)
- 公開
- 全米2022年6月24日/日本2022年
- 監督
- スティーブン・ケイブル・Jr. 『クリード 炎の宿敵』(18)
- 製作
- ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ 『トランスフォーマー』シリーズ、『G.I.ジョー』シリーズ、『RED』シリーズなど
- 出演
- アンソニー・ラモス 『イン・ザ・ハイツ』(21)『アリー/スター誕生』(18)
- ドミニク・フィッシュバック 『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』(21)『ヘイト・ユー・ギブ』(18)
- 配給
- 東和ピクチャーズ
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