動画は表向き、はじめしゃちょーさんの過去の動画に寄せられた視聴者からの質問コメント(リクエスト)に2人で答えていくもの。
しかし様々な無茶ぶりに2人が体当たりで挑んだのち、山田さんからはじめしゃちょーさんへ約230万円分の請求書が突きつけられることになる。何も知らされておらず愕然とするはじめしゃちょーさんに、山田さんが真実を明かすドッキリ動画になっている。
ことの発端は山田孝之の怒り
今回の山田孝之さんとのコラボに際し、はじめしゃちょーさんは事前に予告動画を公開している。ファンからの質問に答えるコーナーを久しく実施していないことから、はじめしゃちょーさんの原点であるYouTubeとその活動を支えているファンを疎かにしているのではないかと山田さんが厳しく指摘する内容だ。
困惑するはじめしゃちょー、消えた200万の行方
そうして山田さんとのコラボレーションが実現。例のごとく視聴者から寄せられる過激なリクエストに、はじめしゃちょーさんも山田さんも体を張って挑んでいく。コーナーの締めくくりに、山田さんははじめしゃちょーさんを「救世主」と呼び、感謝の言葉を漏らす。怪訝そうなはじめしゃちょーさんに山田さんが差し出したのは、本物の請求書だった。 事態が飲み込めず固まるはじめしゃちょーさんに、山田さんは続けて渋谷アップリンクをはじめとする全国のミニシアターの写真を見せる。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止のために間引かれた座席には、はじめしゃちょーさんの似顔絵と「はじめしゃちょーありがとう」という文言の入った貼り紙が。
山田さんは、2日前からその空席をはじめしゃちょーさんに買ってもらっているのだと説明する。200万円を超える請求書の内容は映画館のチケット代だったのだ。
山田孝之が手がける『ゾッキ』『裏ゾッキ』
同2作は、アニメーション映画『音楽』の原作者としても知られる漫画家大橋裕之さんの初期作品集『ゾッキA』『ゾッキB』を原作とした作品だ。
今回のはじめしゃちょーさんと山田さんのコラボ動画は、苦境に立ち続けている映画業界の現状をドッキリという手段で伝えるためのものでもあった。
動画は「200万円で山田さんフランスパンで殴れるなら安い」というキャプションで締めくくられているのだが、コロナ禍で長引くネガティブな状況を、ポジティブなやり方で改善に近づけるためのヒントが、今回のコラボ動画には示されていたように思う。
【今回のドッキリについて】山田孝之さんコメント
今後も劇場運営の在り方に頭を抱える中、企業の広告枠として、また、QRコードによるクーポンなどで付加価値のついた空席を買ってもらうことにより、制作者や劇場への利益に繋げられます。
席を買った企業も広告としてだけではなく、エンターテイメントを通じて地域を救う側面もあるのではないかと考えます。
©️2020「ゾッキ」製作委員会【ドッキリを受けて】はじめしゃちょーさんコメント
山田さんとの質問コーナー楽しいなあと思って、気づいたら200万円ほどチケットを購入していましたが、満足です。
コロナ禍で映画業界が厳しい中、こういった新しい風を吹かしつつ、少しでも自分の力が役に立てればと思っています。
劇場で映画を
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作品情報
『ゾッキ』
- 監督
- 竹中直人/山田孝之/齊藤 工
- 原作
- 大橋裕之『ゾッキA』『ゾッキB』(カンゼン刊)
- 脚本
- 倉持裕
- 音楽監督
- Chara
- 主題歌
- 「私を離さないで」Chara feat. HIMI
- 宣伝
- ガイエ
- 配給
- イオンエンターテイメント
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