パリを拠点に活動した画家・藤田嗣治さん(1886~1986年)が戦後に描いた、未発表の油絵2点が新たに発見されたことが分かった。神奈川県箱根町にあるポーラ美術館が6月24日(月)に発表し、収蔵した。
発見された作品はギリシャ神話などに登場する海の魔物を主題とした「シレーヌ」(1952年)と、上半身裸で横たわる女性を特徴的な造形を持った人々が不穏に取り囲む「グロテスク」(1952年)の2点。藤田さんの遺族から購入した収集家が同館に寄託し、その存在が確認されることとなった。「グロテスク」は最も有名なエコール・ド・パリの時代の乳白色の表現や、晩年の少女や子どもを描いた作品群とは異なる、これまで確認された作品にはない珍しい作風だという。両作品とも藤田さんが戦後、パリに戻った1950年代に寓話や神話の中の幻想的なモチーフを描いている。
未発表作「グロテスク」「シレーヌ」は7月13日(土)からポーラ美術館にて、世界初公開される。
藤田嗣治さんはフランスで最も有名な日本人画家であるといわれていると同時に、エコール・ド・パリ(パリ派)の代表的な作家とされる。当時、様々なジャンルのアーティストたちが集まっていたパリのモンパルナスに居を構え、モディリアーニ、マン・レイ、ピカソなどと交友関係を持っていた。特に戦争画や乳白色の肌の表現への評価は非常に高く、また、カトリックの洗礼を受けてレオナール・フジタとなったことでも知られている。
今まで明らかにされてこなかった藤田嗣治さんの知られざる一面に是非とも触れてみてはいかがだろうか。
発見された作品はギリシャ神話などに登場する海の魔物を主題とした「シレーヌ」(1952年)と、上半身裸で横たわる女性を特徴的な造形を持った人々が不穏に取り囲む「グロテスク」(1952年)の2点。藤田さんの遺族から購入した収集家が同館に寄託し、その存在が確認されることとなった。「グロテスク」は最も有名なエコール・ド・パリの時代の乳白色の表現や、晩年の少女や子どもを描いた作品群とは異なる、これまで確認された作品にはない珍しい作風だという。両作品とも藤田さんが戦後、パリに戻った1950年代に寓話や神話の中の幻想的なモチーフを描いている。
未発表作「グロテスク」「シレーヌ」は7月13日(土)からポーラ美術館にて、世界初公開される。
藤田嗣治さんはフランスで最も有名な日本人画家であるといわれていると同時に、エコール・ド・パリ(パリ派)の代表的な作家とされる。当時、様々なジャンルのアーティストたちが集まっていたパリのモンパルナスに居を構え、モディリアーニ、マン・レイ、ピカソなどと交友関係を持っていた。特に戦争画や乳白色の肌の表現への評価は非常に高く、また、カトリックの洗礼を受けてレオナール・フジタとなったことでも知られている。
今まで明らかにされてこなかった藤田嗣治さんの知られざる一面に是非とも触れてみてはいかがだろうか。
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