同展示は、18時30分から22時までの夜間特別営業として開催される(※)。
「生き物たちの性の多様性」をコンセプトに、普段はファミリーやカップルで賑わうサンシャイン水族館が、これまでとは打って変わった夜の顔を垣間見ることができる貴重なイベントとなっている。
※サンシャイン水族館の通常営業時間は18時まで
「性いっぱい展」の雰囲気をのぞいてみる
海の生き物たちの「性」の不思議
「性いっぱい展」は、館内1階の照明を落としてネオンが輝く「歓楽街」ゾーン、館内2階の水槽がピンクの照明に照らされる「ムーディーなお部屋」ゾーンで夜の世界らしい雰囲気を演出。水槽には「性いっぱい展」でしか見られない、見た目がちょっと変わった「カワテブクロ」などの生き物を展示。 また館内6箇所で、実際の展示ではなかなか見ることのできない「交接」や「産卵」の瞬間をおさめた貴重な動画を公開。併せてイラストを使用したパネルで解説も行う。
そのほか、通常営業時の生き物に関する解説にその生き物の「性」に関する解説が追加されるという。
様々な視点からのコンテンツがたくさん
「性いっぱい展」では「性」に関する解説だけでなく、様々な視点から海の生き物たちの「性」を知ることができる。カニの性行為等が見られる「のぞきBOX」、実際にサメの生殖器の標本に触ることができる「おさわりBOX」などの視覚・聴覚に訴える仕掛け。
また「性転換する生き物の話」や「イクメンな生き物の話」など普段なかなか聞くことができない生き物の「性」に関する学術的な話から、ちょっとしたトリビアまでを飼育スタッフが解説する「性いっぱいトーク」(金・土曜日の19時30分より開催)など、解説だけでは分かりづらいところも実際に触れることでさらなる興味を引き出すこともできるだろう。 さらに心理戦略家でメンタリストの山本マサヤさん、ドラマにもなり話題になった漫画『ラブホの上野さん』の原作者である上野さんによる描き下ろしのコメントで生き物の「性」や「繁殖行動」、「求愛行動」を様々なテイストで分かりやすく解説。一部では人気イラストレーターのチルチッタさんと横山寛多さんが手がけている箇所もあるという。
さらにさらに来場者には生き物の「性」に関する秘密を詰め込んだ「袋とじ」が配布される。こちらも生き物の性トリビアや性に関する専門用語解説を楽しむことができる。
フロアごとには世界観に応じたフォトスポットもあり、グッズも販売予定。デートではもちろん、友達同士でもひとりでも楽しめる内容となっている。
館長の「性いっぱい展」に込める思い
今回の異色な展覧会について、サンシャイン水族館館長である丸山克志さんは以下のようにコメント。様々な生き物の神秘を知ることができる貴重な機会、是非足を運んでみてはいかがだろうか。「私たちの兼ねてよりの夢だった、生き物たちの性の世界を紹介する展示を実現することができました。
今回の展示は、まさに“性いっぱい”にムーディーだったり色っぽかったりですが、より多くの皆さんにこのテーマに関心をもち体感していただきたいという思いで表現しました。
生き物たちの性の世界は、私たちの性や生きることに関する考え方、そして行動をも変えうる多様性を持っています。この生物たちの多様性と、多様な生物たちそのものが、もしも地球からなくなってしまうことがあるとしたら…。
かけがえのないこの地球上に存在する、多様な生き物の種を保存すべく水族館としてできることを続けていくとともに、今回の展示によって皆さんの心にも何かを投げかけることができれば幸いです。」
水族館の新たな挑戦
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