連載 | #1 『ポケットモンスター ソード・シールド』特集

『ポケモン剣盾』レーティングからランクバトルに変更

『ポケットモンスター ソード・シールド』NEWS #03 ポケモンバトル篇

POPなポイントを3行で

  • ポケモン新作に「ランクバトル」実装
  • 危惧されていたオンライン対戦の在り方
  • さらに激化を極めていく?
2019年11月15日(金)に発売される「ポケットモンスター」最新作『ポケットモンスター ソード・シールド』にて、オンラインバトルのシステムが「レーティング」から「ランクマッチ」に変更されることが発表された。

近年、「ポケットモンスター」シリーズは新規層を意識したアプローチが強い傾向にあり「新規層の入りづらい本格的なレーティングバトルが廃止されてしまうのでは?」という見方もあったため、ファンには朗報だと言える。

複雑化するポケモンバトル

新しいタイトルを重ねる度に、「ポケットモンスター」シリーズは「冒険する」「ポケモンを集める」「友だちと遊ぶ」という要素の他に、「オンラインで腕を競い合う」という需要が高まっている。
もこうVS夢咲楓 マンダのりゅうせいぐんはつよい
ゲーム実況者やYouTuberからもポケモンバトルの考察や構築、対戦動画は人気のコンテンツとなっている

これは、登場するポケモンやわざ、アイテムの増加など、無数に広がる新要素によって、ポケモンバトルが高度に複雑化していき、競技ゲームとしての奥深さをも帯びてきたからだ。ポケモンのe-Sports化を望む声や、その可能性も度々叫ばれている。

その一方で、オンライン対戦が複雑化していった結果、はじめてポケモンに触れる子どもたちにとっては「オンライン対戦で勝てない」ということが当たり前となってしまっている。

長年その腕を磨いてきたトレーナーや、分析と研究を続けている大人たちがオンライン対戦で遊ぶばかりに、ポケモンがやや敷居の高いゲームだと思われてしまう節も存在する。

そのような背景から、オンラインバトルを愛するトレーナーたちの多くは、自嘲気味に『ポケットモンスター ソード・シールド』でのレーティングバトルの廃止を危惧していた

レーティングとランク、どう違うの?

レーティングとランクは「自分の強さを数値化する」という点では、根本的に異なる仕組みではないと言える。

むしろ、数字だけのレーティングよりもランクでは明確に強さの階級に「マスターボール級」「モンスターボール級」といった名前がつけられており、強さがさらにわかりやすく可視化されることで、強いプレイヤーと弱いプレイヤーの格差をより明確にしてしまうという側面がある。

しかしながら、現在ランクシステム、ランクマッチは多くのオンライン対戦ゲームで採用されており(任天堂の『スプラトゥーン』でも採用されている)、よりe-Sports的であるとも言える。

初心者やライト層のみならず、長年オンラインバトルでしのぎを削ってきたプレイヤーも視野に入れた、あらゆる射程を持つゲームを生み出す開発陣。『ポケットモンスター ソード・シールド』も期待できそうだ。

楽しみです!

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『ポケットモンスター ソード・シールド』特集

「ポケットモンスター」シリーズ最新作として、2019年11月15日に全世界一斉発売された『ポケットモンスター ソード・シールド』(通称『ポケモン剣盾』)。 本編シリーズ初のNintendo Switch専用ソフトとなっており、そのコンセプトはプロデューサーの増田順一さん曰く「最強のポケモン」とのこと。 「メガシンカ」「Zワザ」といった前作までの物語と対戦を大いに盛り上げたシステムは「キョダイマックス」として新たに継承され、大迫力の世界観を提示しています。 彩り豊かなポケモンだけでなく、ジムリーダーや主人公らのポケモントレーナーの人気も非常に高い作品に仕上がっています。 老若男女、世界的に愛されている日本発のポップコンテンツ「ポケットモンスター」最新作に、KAI-YOUでも様々な切り口から迫ります。

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