第160回芥川賞、直木賞の選考委員会が1月16日に行われ、芥川賞は上田岳弘さんの「ニムロッド」と町屋良平さんの「1R(いちらうんど)1分34秒」、直木賞は真藤順丈さんの「宝島」が受賞した。
候補作として注目を集めた社会学者・古市憲寿さんの「平成くん、さようなら」、第10回角川春樹小説賞を受賞した今村翔吾さんの「童の神」、これまで2度直木賞候補にあがってきた森見登美彦さんの「熱帯」などは受賞を逃した。
2013年「太陽」で第45回新潮新人賞を受賞してデビュー。2015年「私の恋人」で第28回三島由紀夫賞を受賞。2016年には海外文芸誌が選ぶ「GRANTA Best of Young Japanese Novelists」に選出。
2018年『塔と重力』で第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した。
もうひとりの受賞者・町屋良平さんは1983年生まれ。埼玉県立越ヶ谷高校卒業。
2016年「青が破れる」で第53回文藝賞を受賞。同年、同作を収録した『青が破れる』でデビューを果たしている。
2018年年に発表した「しき」にて、第159回芥川龍之介賞候補および第40回野間文芸新人賞候補作となっていた。
2018年には、今回直木賞を受賞した「宝島」で第9回山田風太郎賞を受賞している。
候補作として注目を集めた社会学者・古市憲寿さんの「平成くん、さようなら」、第10回角川春樹小説賞を受賞した今村翔吾さんの「童の神」、これまで2度直木賞候補にあがってきた森見登美彦さんの「熱帯」などは受賞を逃した。
上田岳弘と町屋良平、ダブル受賞となった芥川賞
芥川賞を受賞した上田岳弘さんは1979年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、法人向けソリューションメーカーの立ち上げに参画し、現在も同社で役員をつとめている。2013年「太陽」で第45回新潮新人賞を受賞してデビュー。2015年「私の恋人」で第28回三島由紀夫賞を受賞。2016年には海外文芸誌が選ぶ「GRANTA Best of Young Japanese Novelists」に選出。
2018年『塔と重力』で第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した。
もうひとりの受賞者・町屋良平さんは1983年生まれ。埼玉県立越ヶ谷高校卒業。
2016年「青が破れる」で第53回文藝賞を受賞。同年、同作を収録した『青が破れる』でデビューを果たしている。
2018年年に発表した「しき」にて、第159回芥川龍之介賞候補および第40回野間文芸新人賞候補作となっていた。
真藤順丈、山田風太郎賞に続く直木賞
直木賞の受賞者である真藤順丈さんは1977年生まれ。2008年「地図男」で第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞してデビューすると、同年「庵堂三兄弟の聖職」で第15回日本ホラー小説大賞など、新人賞4賞をそれぞれ別の作品で受賞した。2018年には、今回直木賞を受賞した「宝島」で第9回山田風太郎賞を受賞している。
芥川賞/直木賞 候補者一覧(作者名50音順)
芥川賞候補者名 | 候補作 | 掲載誌 |
---|---|---|
上田岳弘(うえだ たかひろ) | ニムロッド | 群像12月号 |
鴻池留衣(こうのいけ るい) | ジャップ・ン・ロール・ヒーロー | 新潮9月号 |
砂川文次(すなかわ ぶんじ) | 戦場のレビヤタン | 文學界12月号 |
高山羽根子(たかやま はねこ) | 居た場所 | 文藝冬季号 |
古市憲寿(ふるいち のりとし) | 平成くん、さようなら | 文學界9月号 |
町屋良平(まちや りょうへい) | 1R(いちらうんど)1分34秒 | 新潮11月号 |
直木賞候補者名 | 候補作 | 出版社 |
---|---|---|
今村翔吾(いまむら しょうご) | 童(わらべ)の神 | 角川春樹事務所 |
垣根涼介(かきね りょうすけ) | 信長の原理 | KADOKAWA |
真藤順丈(しんどう じゅんじょう) | 宝島 | 講談社 |
深緑野分(ふかみどり のわき) | ベルリンは晴れているか | 筑摩書房 |
森見登美彦(もりみ とみひこ) | 熱帯 | 文藝春秋 |
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