山田孝之が“伝説のAV監督“村西とおる役　Netflixで『全裸監督』2019年配信

“AVの帝王”と呼ばれた伝説のAV監督・村西とおるさんの半生を描いた『全裸監督』のオリジナルドラマシリーズが、オンラインストリーミング配信サービスNetflixにて2019年に全世界配信されることが決まった。

主演は、山田孝之さん。

オタクから闇金業者、勇者まであらゆるキャラクターを演じてきた演技派俳優であるのはもちろん、BSスカパー！の深夜番組で女性の生乳を吟味する役割をつとめたり（関連記事）、イベントで女性のブラジャーを測定したりと（関連記事）、様々な企画に体当たりで挑戦してきた。

前科7犯、借金50億、米国司法当局からの求刑は懲役370年という、日本のアダルトビデオの創世記を駆け抜けた破天荒な男を山田孝之さんがいかに演じるのか、いやがおうにも注目が集まる。

主演にあたって、「山田孝之AV監督になります。AVの帝王になります。質問は受け付けません。さようなら。ビューティフォー。アメイジング。アイムエンペラー。」と力強いコメントを寄せている。

“AVの帝王”村西とおる、激動の半生

1980年代のバブル時代に、“カリスマ監督”としてAV業界に君臨した村西とおる監督。

20代の頃は月収200万円以上を稼ぐ英語百科事典のトップセールスマンとして活躍、その後アダルト業界に転身する。 猥褻図画販売容疑などで逮捕されたこともあるが、アダルトメーカー・ダイヤモンド映像を立ち上げて長く業界全体を牽引した。

村西とおる監督に対する伝説や逸話の類は尽きない。たとえば、女優が絶頂に達した際にホラ貝を吹かせるという奇天烈な演出は、いまだに語り草だ。

AV業界の第一線から退いた後も様々な著作を刊行し、現在も「アウト×デラックス」や「バラいろダンディ」、「ビートたけしのTVタックル」など数々のテレビ番組に出演してきた。

なお、村西とおる監督の結婚相手も、引退したAV女優・乃木真梨子さんである。

『全裸監督』は、そんな“生ける伝説”である監督を追ったノンフィクション『全裸監督　村西とおる伝』（太田出版）を原作に、『百円の恋』や『嘘八百』の武 正晴さん総監督でNetflixオリジナルドラマシリーズとして制作される。

バブルに向かって日本中が熱狂に包まれた80年代。アダルトビデオ創世記を舞台に、かつてないスケールとそこに関わる人間たちを描いた『全裸監督』が、Netflixから全世界に放たれる。

Netflixのコンテンツディレクターであるジョン・ダーデリアンさんも、「自由と成功を追う村西とおるの葛藤と波乱万丈な人生のドラマは、日本のみならず全世界の観客に響くことでしょう。」とコメント。

「日本の歴史の中でも比類なくダイナミックだった時代を描き、社会と個人における、今こそ語るべきテーマを探求する作品となります。」と意気込みを見せている。

山田孝之コメント全文

主演：山田孝之さんコメント
俳優として約20年生き、プロデューサーとして映像を作り、これまで何度も「山田さん、監督はなさらないんですか？」と聞かれてきた。
僕の答えは毎回決まって「撮りたいと思うものがあったら撮りますよ」と答えてきた。
そして、ようやくナイスな答えを見つけました。
山田孝之AV監督になります。AVの帝王になります。質問は受け付けません。さようなら。
ビューティフォー。アメイジング。アイムエンペラー。

総監督：武 正晴さんコメント
Netflixが村西とおると、その軍団達が駆け抜けた1980年代を描くという。
危うい悪魔的な作劇の企てに魅力を感じた。僕自身の人生を振り返って、最も刺激的で、最も恥ずべく、楽しい、誤った日々が次々と蘇ってくる。
現在の日本を代表する俳優陣とスタッフ達と共に、狂乱の時代を駆け巡ったエロゴト師達の人間讃歌を世界に発信する挑戦は価値ある誇るべき仕事だと考えている。
エロが人間の生きる活力源で、最も重要なエレメントと考えている。
この考えに異を唱えるものから一歩も引くつもりはない所存だ。

Netflixコンテンツディレクター：ジョン・ダーデリアンさんコメント
Netflixでは、大胆なストーリーを最高のスタッフとキャストで映像化し、
世界中の観客にお届けするために世界各国で制作が行われています。
自由と成功を追う村西とおるの葛藤と波乱万丈な人生のドラマは、
日本のみならず全世界の観客に響くことでしょう。
日本の歴史の中でも比類なくダイナミックだった時代を描き、社会と個人における、
今こそ語るべきテーマを探求する作品となります。