2018年冬に配信予定のスクウェア・エニックスの新作スマートフォン向けゲーム『TRINITY MASTER(トリニティ マスター)』。
従来のタワーディフェンス型ゲームシステムに加え、「英雄(ヒーロー)」「召喚(アニマ)」「必殺技(スキル)」という3つの追加要素を駆使して遊ぶ「トリニティバトルシステム」が注目のリアルタイム対戦ゲームだ。『TRINITY MASTER(トリマス)』オープニングムービー
すでに事前登録が始まっている本作をより多くの人にプレイしてもらうべく、今回の応援サポーターに、声優の芹澤 優さんが抜擢され、早速「トリ☆トリ☆トリニティマスター」のミュージックビデオが公開された。
『トリ☆トリ☆トリニティマスター』presented by TRINITY MASTER
自身も声優として本作の「英雄」の1人であるファタ=モルガーナの声を担当していることもあり、応援サポーターとしての初仕事である応援ソング「トリ☆トリ☆トリニティマスター」の収録に気合十分で臨んだ芹澤さん。
初挑戦となったラップについて「声優として言葉に感情を乗せて表現できた」と達成感を口にする一方、「ラップ好きの妹からダメ出しされそう……」と自虐的に語る場面も。
声優としてはもちろん、声優アイドルユニット・i☆Risや2017年にソロデビューも果たした彼女に、収録時のエピソードや、歌やダンスにかける思いについて話を聞いた。
取材・文:中山英樹 編集:恩田雄多 写真:下山剛
芹澤 優 そうですね。歌に関しては、キャッチー過ぎると思いましたね。
──と言うと?
芹澤 優 もはや、キャッチーを超えてキャッチー過ぎるな、と。「トリ☆トリ☆トリニティマスター」っていうサビの部分の歌詞とメロディがすごく耳に残るんですよね。そもそも歌詞が全部ゲームの説明だし!
──たしかに斬新ですよね。
芹澤 優 ゲームの説明を匂わすような歌はあっても、ここまで直球で説明しにくる曲だと気持ちがいいなと思いました。
今度公開されるフルバージョンの歌詞も印象的で「スマホとあなたと三角関係」とかあるんですけど、最高に意味不明で面白いじゃないですか! ジワジワくるこの感じ、歌わせていただく前から「いいなぁ、超絶キャッチ―だな!」と思っていました。
──楽曲が渡された段階で、あらかじめ「このように歌ってください」と具体的な指示があったんですか?
芹澤 優 いえ、最初はキャラクターとして歌うのか、それとも歌手・芹澤優として歌うのか、明確には決まっていませんでした。
ただ、私の演じるキャラクターのファタ=モルガーナはクールで強い女性で、今回のポップな曲調とは対極にある感じなので、「キャラで歌うことになったときはどうしよう?」と思っていました。歌詞にある「バッカヤロウ」とか、絶対言わないな、みたいな(笑)。
結局、芹澤優として歌うことになって安心しました。「バッカヤロウ」のような歌詞や、歌の明るい雰囲気が、自分の性格にすごいしっくりくるので、ノリノリで歌わせていただきました。
曲中の「今度は私を落としてみせて」という部分は、我ながらかなりあざとく歌えたんじゃないかなと思っています! ──今回の曲は通常のメロディパートのほかに、フルバージョンにはラップパートがありますが、「ここは特に聴いてほしい」というポイントはありますか?
芹澤 優 ラップパートで言うと、「遊び放題だよお客さん」のフレーズが気に入ってますね。
──ご自身的に、すごく上手くできたところということですね。
芹澤 優 上手く歌えたというよりも、すごいちっちゃい音にたくさん言葉をはめ込むのってラップっぽいじゃないですか。「遊び放題だよお客さん」っていう、その一文結構気に入ってますね。
あとは苦労させられた「魑魅魍魎の召喚(アニマ)よノコノコ」……ほんと言いにくくて、死ぬほど噛みそうになりますよね!
──そんな言いにくい歌詞を歌いきったわけですが、芹澤さんは普段からラップを歌う機会は多いんですか?
芹澤 優 いや、全然。今回初めてでした。
最近、ラップやヒップホップが流行ってますよね。普段はあまり聴かない私でも、夜中に「フリースタイルダンジョン」を見ちゃいます。
実は、妹がすごくハマっていて、ラッパーを観るために武道館に行くくらい。ただラップ好きの人って、当たり前かもしれないですけど、ラップに厳しい面もあるじゃないですか。
──好きだからこそ、という部分はありますよね。
芹澤 優 だから、本当にラップが好きでよく聴いている人から「こんなのラップじゃねえ」って言われたら、もう「すいません……」って感じです。
ただ、言い訳というわけではないんですが、今回の曲は、私なりに精一杯挑戦した芹澤ラップなんです。 ──妹さんからの評価はもらえそうですか?
芹澤 優 えーと……厳しい妹なんで、ちょっとダメ出しされそうですね(笑)。
でも「コストを管理 マジ堪忍」とか「乾杯だ 心配だ」とか、自分でもわかる韻を踏んでる部分は、頑張って自分の中にあるラップのイメージを最大限出し切りました。
──KAI-YOUはヒップホップやラップを記事としてよく取り挙げる媒体なので、読者の方にもラップ好きの方が多くいらっしゃいます。
芹澤 優 マジですか……!? いや、もう……そうですね。
そういったガチな方たちの耳に耐えられるかわからないですけど、声優として言葉に感情を乗せたラップは表現できたんじゃないかなと思います。
例えば「乾杯だ 心配だ」を歌うときは、「乾杯だ」にはヤッターっていう気持ち、「心配だ」には不安な気持ちをそれぞれ込めました。声優ならではのラップになってる、と感じてもらえたら嬉しいです。
──今回はラップ以外にボイスパーカッションにも初挑戦されたということですが?
芹澤 優 いやぁ、曲を聞いてくださった方に気づいていただけてますかね(笑)。
ラップの直前に入っている「ブッツカプッツカ」っていう音、実は私のボイスパーカッションなんです。 ──収録を振り返ってみていかがですか?
芹澤 優 ほんとに地獄でした! もう本当に難しくて、まったく思った通りにいかなかったんですよ。
最初ノリで「あ、やりますやります」と軽い感じでまるっと挑戦させていただいたんですが、「一音ずつ録っていきますね」みたいになって「あ、ダメだったか」みたいな。
正直、一番苦労しましたよ。ラップよりも大変でしたね。だって普通できないじゃないですか!
それなのに、ディレクションしてくれたスタッフさんがすごいボイパの上手い人で、「いや、できるでしょ?」みたいな感じだったんで、私としては「いや、できないでしょ!」と思いながらその方に懸命に喰らいついていきました。
最終的には、「ブーッ」とか「ツー」とか「カーッ」とか、一個ずつ収録した私の声を大手術していただいたので、良い感じになってる……はず。
──そこも大きな聴きどころの1つですね。
芹澤 優 はい、聴いて笑ってもらえると嬉しいです!
芹澤 優 今までにないくらい、いろいろなことをインプットできた1年でした。
正直なところ、ソロデビューをするまでは自分の仕事以外にあまり興味がなかったんです。例えば、他のアイドルの方たちが何をしているかとか、自分が関わっていない他の作品とか。 芹澤 優 ソロデビューして、アイドルの方たちのライブに自分で足を運んだり、ニューヨークにも行かせていただき、ブロードウェイでショーを観る機会をいただきました。別のタイミングでは映画鑑賞にハマったりもしました。
そういう、今まで積極的には吸収してこなかったものをインプットすることで、自分のソロ活動でもまた新しい要素を創っていけるんじゃないかなと思っています。
だからこそというか、ソロ活動についてはもっとやりたかった、というのが本音ですね。
──具体的にはどういった部分が足りなかったと思いますか?
芹澤 優 ミニアルバムを2枚出した時点でかなりやれたほうだとは思うんですけど、ライブという意味では、合同ライブやフェスのようなイベントにもっと出たかったな、と。声優やアイドル界隈だけでなく、J-POPのジャンルのみなさんとも一緒にやりたいです。
──もともと演技だけではなく、「歌もダンスも」という意識で活動をされていると思いますが、ご自身として「自分はもっとできる」という思いが強いと感じますか?
芹澤 優 歌に関しては、本当にゴールがないなと思っています。
最近、アイドルのライブに行くんですけど、目の前で本当にその人が歌ってくれてるだけで、ものすごく価値があると感じる瞬間があります。そんなとき、やっぱり自分自身もそうなれたらいいなと考えるんです。 芹澤 優 声優でありつつも、1人のアーティストとして活動しているので、自分もそういった存在になれたら嬉しいですね。だから歌の技術面だったり、感情を入れて歌う方法だったり……歌は一生突き詰め続けられるなって思います。
──そういう意味では、2018年の活動はよりストイックに突き詰めていくと?
芹澤 優 そうですね、今年はライブにこだわりたいなと思っています。やっぱり生歌だからこそ伝えられるものを自分の中で大きくしていきたいんです。音源だといくらでも編集できる時代なので。
ライブを体験していただき、「歌で芹澤優を好きになった」っていう人が1人でも多く出てきてくれたら嬉しいです。キャラクターを通じてファンになってくださった方にもライブに参加していただいて、歌手としての芹澤優の魅力を感じてもらうことが今年の目標ですね。
声優や歌手、それ以外でも、いろいろな角度から私を知っていいただけると嬉しいです。
──それは「世界中で歌とセリフを入れ混ぜた最高のLIVEをすること」をという、以前掲げていらっしゃった目標にもつながっていきそうですね。
芹澤 優 すごい! 調べてくださったんですね! それは何年か前のプロフィールのコメントです。
たしかに、以前掲げていたその目標からブレていないですね。そのコメント、多分デビューして数カ月のときに書いた目標なんですけど、今もそのままです。我ながらすごい(笑)。 芹澤 優 やっぱり今はグローバルな時代なので、そこは意識的に動いていきたいな、と思っています。ライブに外国の方がいらっしゃるの見かけるたびに、言葉を超えていろいろな方々に通用するパフォーマンスをしたいなと思うんです。
具体的に言うと、そうだなあ……「芹澤優じゃなきゃ俺は満たされない!」みたいな人を世界各国につくることかなって思います。
私でしか、私のライブでしか味わえない、恋してるようなキュンキュン感を、日本だけじゃなくて全世界の方たちに感じていただき、どんどんファンになっていただけたら良いなって感じですかね。
──デビュー当時からグローバル思考だったんですね。
芹澤 優 そうなんです!「世界征服」が口癖で(笑)。
──ちなみに、もし声優になっていなかったとしたら何になってたと思いますか?
芹澤 優 えっ!? 親のすねをかじってたんじゃないかと。
──えっ……まさかの回答に驚いています。歌やダンスなど、近い分野を仕事にしていたとは思いませんか?
芹澤 優 どうでしょう……。私の場合、歌やダンスは二の次で、何よりも声優になりたかったんですよ。
ただ、オーディションの結果、アイドルユニットを組ませていただくことになり、全然自分が想定していなかったルートで声優をやらせていただいています。アイドル活動をしたからこそ身に付いたと思うことがたくさんあるんです。 だって私、チームを組んだ頃は歌もダンスも未経験だったので、声優になる機会がなかったら、きっと歌もダンスも本当にほぼやってなかったと思います。
だから声優になっていなかったら、と考えると、たぶん自分は姪っ子の世話とかしつつ、実家に居続けてゴロゴロしてたんじゃないかなあ、と。
逆に言うと、声優を目指したからこそここまで活動が広がったので、そういう意味で、今の仕事は間違いなく天職だと思います。
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従来のタワーディフェンス型ゲームシステムに加え、「英雄(ヒーロー)」「召喚(アニマ)」「必殺技(スキル)」という3つの追加要素を駆使して遊ぶ「トリニティバトルシステム」が注目のリアルタイム対戦ゲームだ。
初挑戦となったラップについて「声優として言葉に感情を乗せて表現できた」と達成感を口にする一方、「ラップ好きの妹からダメ出しされそう……」と自虐的に語る場面も。
声優としてはもちろん、声優アイドルユニット・i☆Risや2017年にソロデビューも果たした彼女に、収録時のエピソードや、歌やダンスにかける思いについて話を聞いた。
取材・文:中山英樹 編集:恩田雄多 写真:下山剛
歌手として初のラップ&ボイスパーカッションに四苦八苦
──今回、ご自身もファタ=モルガーナ役で出演されている『トリニティ マスター』の公式サポーターに就任されました。歌うこと前提のオファーだったとうかがいましたが、楽曲「トリ☆トリ☆トリニティマスター」の最初の印象を教えていただけますか?芹澤 優 そうですね。歌に関しては、キャッチー過ぎると思いましたね。
──と言うと?
芹澤 優 もはや、キャッチーを超えてキャッチー過ぎるな、と。「トリ☆トリ☆トリニティマスター」っていうサビの部分の歌詞とメロディがすごく耳に残るんですよね。そもそも歌詞が全部ゲームの説明だし!
──たしかに斬新ですよね。
芹澤 優 ゲームの説明を匂わすような歌はあっても、ここまで直球で説明しにくる曲だと気持ちがいいなと思いました。
今度公開されるフルバージョンの歌詞も印象的で「スマホとあなたと三角関係」とかあるんですけど、最高に意味不明で面白いじゃないですか! ジワジワくるこの感じ、歌わせていただく前から「いいなぁ、超絶キャッチ―だな!」と思っていました。
──楽曲が渡された段階で、あらかじめ「このように歌ってください」と具体的な指示があったんですか?
芹澤 優 いえ、最初はキャラクターとして歌うのか、それとも歌手・芹澤優として歌うのか、明確には決まっていませんでした。
ただ、私の演じるキャラクターのファタ=モルガーナはクールで強い女性で、今回のポップな曲調とは対極にある感じなので、「キャラで歌うことになったときはどうしよう?」と思っていました。歌詞にある「バッカヤロウ」とか、絶対言わないな、みたいな(笑)。
結局、芹澤優として歌うことになって安心しました。「バッカヤロウ」のような歌詞や、歌の明るい雰囲気が、自分の性格にすごいしっくりくるので、ノリノリで歌わせていただきました。
曲中の「今度は私を落としてみせて」という部分は、我ながらかなりあざとく歌えたんじゃないかなと思っています! ──今回の曲は通常のメロディパートのほかに、フルバージョンにはラップパートがありますが、「ここは特に聴いてほしい」というポイントはありますか?
芹澤 優 ラップパートで言うと、「遊び放題だよお客さん」のフレーズが気に入ってますね。
──ご自身的に、すごく上手くできたところということですね。
芹澤 優 上手く歌えたというよりも、すごいちっちゃい音にたくさん言葉をはめ込むのってラップっぽいじゃないですか。「遊び放題だよお客さん」っていう、その一文結構気に入ってますね。
あとは苦労させられた「魑魅魍魎の召喚(アニマ)よノコノコ」……ほんと言いにくくて、死ぬほど噛みそうになりますよね!
──そんな言いにくい歌詞を歌いきったわけですが、芹澤さんは普段からラップを歌う機会は多いんですか?
芹澤 優 いや、全然。今回初めてでした。
最近、ラップやヒップホップが流行ってますよね。普段はあまり聴かない私でも、夜中に「フリースタイルダンジョン」を見ちゃいます。
実は、妹がすごくハマっていて、ラッパーを観るために武道館に行くくらい。ただラップ好きの人って、当たり前かもしれないですけど、ラップに厳しい面もあるじゃないですか。
──好きだからこそ、という部分はありますよね。
芹澤 優 だから、本当にラップが好きでよく聴いている人から「こんなのラップじゃねえ」って言われたら、もう「すいません……」って感じです。
ただ、言い訳というわけではないんですが、今回の曲は、私なりに精一杯挑戦した芹澤ラップなんです。 ──妹さんからの評価はもらえそうですか?
芹澤 優 えーと……厳しい妹なんで、ちょっとダメ出しされそうですね(笑)。
でも「コストを管理 マジ堪忍」とか「乾杯だ 心配だ」とか、自分でもわかる韻を踏んでる部分は、頑張って自分の中にあるラップのイメージを最大限出し切りました。
──KAI-YOUはヒップホップやラップを記事としてよく取り挙げる媒体なので、読者の方にもラップ好きの方が多くいらっしゃいます。
芹澤 優 マジですか……!? いや、もう……そうですね。
そういったガチな方たちの耳に耐えられるかわからないですけど、声優として言葉に感情を乗せたラップは表現できたんじゃないかなと思います。
例えば「乾杯だ 心配だ」を歌うときは、「乾杯だ」にはヤッターっていう気持ち、「心配だ」には不安な気持ちをそれぞれ込めました。声優ならではのラップになってる、と感じてもらえたら嬉しいです。
──今回はラップ以外にボイスパーカッションにも初挑戦されたということですが?
芹澤 優 いやぁ、曲を聞いてくださった方に気づいていただけてますかね(笑)。
ラップの直前に入っている「ブッツカプッツカ」っていう音、実は私のボイスパーカッションなんです。 ──収録を振り返ってみていかがですか?
芹澤 優 ほんとに地獄でした! もう本当に難しくて、まったく思った通りにいかなかったんですよ。
最初ノリで「あ、やりますやります」と軽い感じでまるっと挑戦させていただいたんですが、「一音ずつ録っていきますね」みたいになって「あ、ダメだったか」みたいな。
正直、一番苦労しましたよ。ラップよりも大変でしたね。だって普通できないじゃないですか!
それなのに、ディレクションしてくれたスタッフさんがすごいボイパの上手い人で、「いや、できるでしょ?」みたいな感じだったんで、私としては「いや、できないでしょ!」と思いながらその方に懸命に喰らいついていきました。
最終的には、「ブーッ」とか「ツー」とか「カーッ」とか、一個ずつ収録した私の声を大手術していただいたので、良い感じになってる……はず。
──そこも大きな聴きどころの1つですね。
芹澤 優 はい、聴いて笑ってもらえると嬉しいです!
芹澤優の声優/アーティストとしての未来像
──少し話は変わりますが、ソロデビューからもう少しで1年が経ちますが、2017年を振り返ってみて「ここの部分がすごくできた」、逆に「ここの部分もっと挑戦できたな」というところはありますか?芹澤 優 今までにないくらい、いろいろなことをインプットできた1年でした。
正直なところ、ソロデビューをするまでは自分の仕事以外にあまり興味がなかったんです。例えば、他のアイドルの方たちが何をしているかとか、自分が関わっていない他の作品とか。 芹澤 優 ソロデビューして、アイドルの方たちのライブに自分で足を運んだり、ニューヨークにも行かせていただき、ブロードウェイでショーを観る機会をいただきました。別のタイミングでは映画鑑賞にハマったりもしました。
そういう、今まで積極的には吸収してこなかったものをインプットすることで、自分のソロ活動でもまた新しい要素を創っていけるんじゃないかなと思っています。
だからこそというか、ソロ活動についてはもっとやりたかった、というのが本音ですね。
──具体的にはどういった部分が足りなかったと思いますか?
芹澤 優 ミニアルバムを2枚出した時点でかなりやれたほうだとは思うんですけど、ライブという意味では、合同ライブやフェスのようなイベントにもっと出たかったな、と。声優やアイドル界隈だけでなく、J-POPのジャンルのみなさんとも一緒にやりたいです。
──もともと演技だけではなく、「歌もダンスも」という意識で活動をされていると思いますが、ご自身として「自分はもっとできる」という思いが強いと感じますか?
芹澤 優 歌に関しては、本当にゴールがないなと思っています。
最近、アイドルのライブに行くんですけど、目の前で本当にその人が歌ってくれてるだけで、ものすごく価値があると感じる瞬間があります。そんなとき、やっぱり自分自身もそうなれたらいいなと考えるんです。 芹澤 優 声優でありつつも、1人のアーティストとして活動しているので、自分もそういった存在になれたら嬉しいですね。だから歌の技術面だったり、感情を入れて歌う方法だったり……歌は一生突き詰め続けられるなって思います。
──そういう意味では、2018年の活動はよりストイックに突き詰めていくと?
芹澤 優 そうですね、今年はライブにこだわりたいなと思っています。やっぱり生歌だからこそ伝えられるものを自分の中で大きくしていきたいんです。音源だといくらでも編集できる時代なので。
ライブを体験していただき、「歌で芹澤優を好きになった」っていう人が1人でも多く出てきてくれたら嬉しいです。キャラクターを通じてファンになってくださった方にもライブに参加していただいて、歌手としての芹澤優の魅力を感じてもらうことが今年の目標ですね。
声優や歌手、それ以外でも、いろいろな角度から私を知っていいただけると嬉しいです。
──それは「世界中で歌とセリフを入れ混ぜた最高のLIVEをすること」をという、以前掲げていらっしゃった目標にもつながっていきそうですね。
芹澤 優 すごい! 調べてくださったんですね! それは何年か前のプロフィールのコメントです。
たしかに、以前掲げていたその目標からブレていないですね。そのコメント、多分デビューして数カ月のときに書いた目標なんですけど、今もそのままです。我ながらすごい(笑)。 芹澤 優 やっぱり今はグローバルな時代なので、そこは意識的に動いていきたいな、と思っています。ライブに外国の方がいらっしゃるの見かけるたびに、言葉を超えていろいろな方々に通用するパフォーマンスをしたいなと思うんです。
具体的に言うと、そうだなあ……「芹澤優じゃなきゃ俺は満たされない!」みたいな人を世界各国につくることかなって思います。
私でしか、私のライブでしか味わえない、恋してるようなキュンキュン感を、日本だけじゃなくて全世界の方たちに感じていただき、どんどんファンになっていただけたら良いなって感じですかね。
──デビュー当時からグローバル思考だったんですね。
芹澤 優 そうなんです!「世界征服」が口癖で(笑)。
──ちなみに、もし声優になっていなかったとしたら何になってたと思いますか?
芹澤 優 えっ!? 親のすねをかじってたんじゃないかと。
──えっ……まさかの回答に驚いています。歌やダンスなど、近い分野を仕事にしていたとは思いませんか?
芹澤 優 どうでしょう……。私の場合、歌やダンスは二の次で、何よりも声優になりたかったんですよ。
ただ、オーディションの結果、アイドルユニットを組ませていただくことになり、全然自分が想定していなかったルートで声優をやらせていただいています。アイドル活動をしたからこそ身に付いたと思うことがたくさんあるんです。 だって私、チームを組んだ頃は歌もダンスも未経験だったので、声優になる機会がなかったら、きっと歌もダンスも本当にほぼやってなかったと思います。
だから声優になっていなかったら、と考えると、たぶん自分は姪っ子の世話とかしつつ、実家に居続けてゴロゴロしてたんじゃないかなあ、と。
逆に言うと、声優を目指したからこそここまで活動が広がったので、そういう意味で、今の仕事は間違いなく天職だと思います。
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