大晦日のカウントダウンと同じく、仮装をして街中を練り歩く近年のハロウィンが、日本の一大行事として認知され始めているからだ。
10月31日当日はもちろん、週末も盛り上がる日本のハロウィンだが、今年は台風の影響で土日は大きく天候が崩れた。そんな中でも、多くの外国人が仮装をして参加していた。
撮影・通訳:和田拓也 執筆・編集:新見直
外国人は渋谷のハロウィンをどう見てる?
日本に住んで1年半というフランス人の男女は、「スター・ウォーズ」の仮装でセンター街を歩いていた。では、なぜ渋谷のハロウィンに参加したのか? 彼らが言うには「渋谷のハロウィンはとにかくクレイジーだから」だという。
フランスでも渋谷のハロウィンは報じられているためその存在は知られていて、2016年に初参加して驚いたと語る。ただ、やはり雨の影響か人が少なく「去年の方がクレイジーだった」と残念がっていた。
スペイン人男性はそれまで日本のハロウィンについては特に知らなかったが、ペルー人女性は「外国人向けの東京案内サイトで見て知っていた」そうだ。
初めて参加した感想については「もっと人がいると思っていた」としながら、「屋内で集まってパーティーを開くスペインのスタイルとは違って、街を歩き回るのが楽しい」と笑顔。
海外旅行に行く際にネットで下調べをしたことのある人からわかるはずだが、その国の観光情報を検索すると、ヒットするのは「海外のおすすめ観光スポットまとめ」といったページだ。
同じように、外国人が日本の観光スポットやイベントを検索すると、近年ではハロウィンが紹介されることが増えてきていることが、その背景にはある。
SNSでも渋谷のハロウィンは話題
2015年にも渋谷のハロウィンに参加したことがあるというオーストラリア人女性もいた。もちろん、欧米圏だけではなく、アジアからの参加者も多い。
最後は、センター街のコインロッカーで佇んでいた、ガイコツメイクと血糊メイクがキマっているモンゴル人男性と中国人女性に話を聞いた。
しかし、少なくとも世界からは「謙虚で慎ましい」というイメージが定着している日本だからこそ、欧米と肩を並べるほどのハロウィンの大騒ぎっぷりが物珍しさに拍車をかけているようだ。
土砂降りの週末、渋谷ハロウィンの様子
今年のハロウィン、実際どうなの?
連載
日本が世界に誇るべき最高のポップシティ、渋谷。 あらゆるカルチャーと人種が集まるこの街で、毎日のように繰り広げられるパーティー、愛のはじまり、夢の終わり、高揚感と喧噪、その捉えがたきポップの断片をかき集める人気連続企画。 2010年代は渋谷から発信されていく、と思う。
2件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:1345)
キャラは欧米圏で人気のあるやつが多い印象 >外国人の仮装
匿名ハッコウくん(ID:1337)
今年のハロウィン外国人多くて奇祭祭つよくなってた😍