90年代のストリートカルチャーを戯画的に描いた漫画『TOKYO TRIBE』が、作者である井上三太さん自身の手によって自主制作という形で単行本として刊行されている。
今回、井上三太さん自身がクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて支援募集プロジェクトを開始。井上さんが刊行の経緯についてその思いを綴っている。
暴力やセックスはもちろん、殺人描写も多く、その強烈なインパクトは今でも色あせず、2014年には園子温監督が続編『TOKYO TRIBE2』を実写映画化。“バトル・ラップ・ミュージカル”と銘打たれた映画『TOKYO TRIBE』が封切りとなり、話題を博した。
また、元AKB48の宮澤佐江さんや、KEN THE 390さんやACEさん、DOTAMAさんといった『フリースタイルダンジョン』でもお馴染みのラッパーたちが出演する舞台版も現在公演中だ。
漫画としても『TOKYO TRIBE 3』などいくつもの続編・派生作品が刊行されており、最新作『TOKYO TRIBE WARU』は『ヤングチャンピオン』誌にて連載されている。
そして、現在、作者である井上三太さんによる自主制作という形で単行本として『TOKYO TRIBE』が刊行されている。
しかし、単行本の制作自体はできても、全国流通させるためには、書店に卸してくれる取次会社を通さなければならない。
ただし、実績がなければ簡単には取引できず、かといって、取次を通さない場合は「直販」という形で各書店と直接取引の交渉を行うことになる。
音楽であればインディーズだろうが置いてくれるCDショップは存在し、電子販売システムもあるが、「出版業界においてはそのような事は容易に出来ない」と井上さんは語る。
そこで今回、クラウドファンディングという形での作品流通に踏み切ったと、プロジェクトページにてその思いを綴っている。「TOKYOTRIBE」単行本を作者自らが製作したその真意とは[Campfireプロジェクト]
クラウドファンディングでは、サイン入りの単行本や関連グッズ、原画、連載中の『TOKYO TRIBE WARU』への出演権といったリターンが用意されている。
今回、井上三太さん自身がクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて支援募集プロジェクトを開始。井上さんが刊行の経緯についてその思いを綴っている。
伝説のストリート漫画『TOKYO TRIBE』
ストリート・ギャングの抗争を軸に、架空の街「トーキョー」に生きる若者の姿を描き、「伝説のストリート漫画」と名高い『TOKYO TRIBE』。暴力やセックスはもちろん、殺人描写も多く、その強烈なインパクトは今でも色あせず、2014年には園子温監督が続編『TOKYO TRIBE2』を実写映画化。“バトル・ラップ・ミュージカル”と銘打たれた映画『TOKYO TRIBE』が封切りとなり、話題を博した。
また、元AKB48の宮澤佐江さんや、KEN THE 390さんやACEさん、DOTAMAさんといった『フリースタイルダンジョン』でもお馴染みのラッパーたちが出演する舞台版も現在公演中だ。
漫画としても『TOKYO TRIBE 3』などいくつもの続編・派生作品が刊行されており、最新作『TOKYO TRIBE WARU』は『ヤングチャンピオン』誌にて連載されている。
そして、現在、作者である井上三太さんによる自主制作という形で単行本として『TOKYO TRIBE』が刊行されている。
自主制作、クラウドファンディングに踏み切った思い
井上三太さんは、Santastic!という会社を立ち上げて以降、服やCD、玩具など、自らがつくりたかった様々なものを手がけてきた。単行本もその一つで、新装版『TOKYO TRIBE』も、既存の出版社ではなかなかつくれない豪華な仕様で、こだわり抜いて制作したという。しかし、単行本の制作自体はできても、全国流通させるためには、書店に卸してくれる取次会社を通さなければならない。
ただし、実績がなければ簡単には取引できず、かといって、取次を通さない場合は「直販」という形で各書店と直接取引の交渉を行うことになる。
音楽であればインディーズだろうが置いてくれるCDショップは存在し、電子販売システムもあるが、「出版業界においてはそのような事は容易に出来ない」と井上さんは語る。
そこで今回、クラウドファンディングという形での作品流通に踏み切ったと、プロジェクトページにてその思いを綴っている。
目標金額は100万円。ストリート漫画の金字塔が、新しい出版流通に挑戦する。アニメ化、映画化、そして現在公演中の舞台「TOKYOTRIBE」と、
いろんな形で皆様に楽しんで頂けている作品「TOKYO TRIBE」。
なのに原作本が皆様のお手元に届かないという現状、、、
(中略)
漫画家が自分で単行本を作って
↓
本屋さんに置いてもらう
↓
読者の方が気づいて、買ってくれて
読んでくれる
これをやってみたいのです。
(中略)
出版社は出す気がない、
しかし作者がどうしても世に出したい!本がある!
という時、
有効なのです。
この本が成功して
どんどんいろんな作家がこうした取り組みを
自由に出来る世の中になったらいいと思います。 Campfireのプロジェクトページより一部引用
現在の出版を巡って
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