ラッパー・KEN THE 390さんが5月8日、自作小説『ブリング・ザ・ビート』をnoteに無料公開した。
本作は、「MCバトル」を題材にした約17,000字の青春小説。
公開に際し、KEN THE 390さんは「自分が見てきたこと、経験してきたことを踏まえ、リアリティのあるドラマになるよう心がけて書きました」とXに投稿している(外部リンク)。
進学校に通う高校生がMCバトルに熱中する『ブリング・ザ・ビート』
『ブリング・ザ・ビート』の主人公は、進学校に通う高校生・剣持斗真(けんもちとうま)。
ある日、偶然「MCバトル」というカルチャーと出会った彼は、ラッパーたちの口から放たれる、まるで人生そのままを表現しているかのようなラップの応酬に衝撃を受けることに。
勢いそのまま剣持斗真は、町田駅前で行われているサイファーに参加。そこで高校に通わず、鳶職のアルバイトをしながら母と妹の2人を支えるラッパー・亜丸と出会う。
彼からT-Mart(ティーマート)というMCネームを与えられ、剣持斗真は「MCバトル」の世界にのめり込んでいく──というのが、本作のおおよそのあらすじである。
KEN THE 390「HIPHOPやラップの持つ魅力や力強さを感じていただけたら」
KEN THE 390さんは、『ブリング・ザ・ビート』の舞台と同じく東京都町田市出身のラッパー。1981年生まれ。
学生時代にヒップホップと出会い、1999年にラッパーとして活動を開始。早稲田大学卒業後に新卒でリクルート社に就職し、約2年半サラリーマンとの二足の草鞋を履くという、当時の日本語ラップシーンとしては異色の経歴を持っている。
代表曲は「真っ向勝負」「Turn Up」「インファイト」「Overall 」など。
KEN THE 390さんによれば、「MCバトルを題材にした物語を、いつか書いてみたいと思い、アイデアをあたためていた」とのこと。
読者に向けて「このストーリーを通して、HIPHOPやラップの持つ魅力や力強さを感じていただけたら本望です」と綴っている。

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