常にセンセーショナルな映画作品を撮り続けつつ、最近では密着ドキュメンタリー番組『情熱大陸』で取り上げられるほど世間一般にも浸透した人気映画監督の園子温。その最新作『TOKYO TRIBE』が、8月30日(土)より全国で公開になります。
原作は90年代にストリートカルチャーを牽(けん)引した、累計250万部超の井上三太による伝説的コミック。近未来の“トーキョー”には、若者たちが街を暴力で支配しながら互いの縄張りを守りあうさまざまなトライブ(族)が存在。“ブクロWU-RONZ”のヘッドに君臨するメラと、“ムサシノSARU”に所属する海(カイ)の2人が、”トーキョー”中のトライブを巻き込み、激しく壮絶なバトルと繰り広げるというストーリーです。
今年の映画を象徴する1本となった『アナと雪の女王』に対して、「蹴散らします!」と園監督が挑戦状を叩きつけ話題になった6月の完成披露試写会では、“世界初のバトル・ラップ・ミュージカル”というキーワードが飛び出したものの、一般向けにはまだその詳細が明らかになっていませんでした。しかし、本日その予告編がついに解禁。ウワサの“バトル・ラップ・ミュージカル”の様子も一部映像で観ることができます。
『TOKYO TRIBE』予告
「オイ、誰か音楽かけろ音楽!」というセリフとともに幕を開ける予告編。上半身裸のメラ(鈴木亮平)と、本作が映画デビューとなるYOUNG DAIS演じる海の一騎討ちがまさに始まろうとしています。刀を持ったメラに対して、金属バットで立ち向かう海がラップで取り巻きたちを挑発。ラップは染谷将太演じるMC SHOWへと引き継がれ、「TOKYO TRIBE NEVER EVER DIE」の掛け声へと広がっていきます。さらに、予告編のラストは、ヒップホップアーティストのANARCHYとSIMON率いるWARU軍団たちが東京を殲(かい)滅しようとする不穏なシーンで締めくくられ、この先、どんなドラマが待ち受けているのか期待感が高まります。“バトル・ラップ・ミュージカル”を支えるべく、キャストには日本を代表する超一流ラッパーたちが多く集結。ヒップホップに詳しい人なら、「あんな人やこんな人まで出演してるの?」と、きっと驚いたことでしょう。
予告編で観られるバトル・ラップ以外にも、ミュージカルのように全編にわたってセリフがラップで構成されているとのこと。鬼才・園子温監督のエッセンスが加わり、新しい姿で帰ってきた『TOKYO TRIBE』。原作ファンや園子温映画を欠かさず観ている人はもちろん、園監督の映画を観たことがない方でも、この機会に園子温ワールドを体験してみてはいかがでしょうか。
映画『TOKYO TRIBE』公式サイト:
http://tokyotribe-movie.com/
(C)2014 INOUE SANTA / “TOKYO TRIBE” FILM PARTNERS
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執筆者:よしだたつきこの記事どう思う?
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