書籍『セガハード戦記』刊行 現役セガ社員が綴る、家庭用ゲーム機の誕生と終焉

書籍『セガハード戦記』刊行 現役セガ社員が綴る、家庭用ゲーム機の誕生と終焉
書籍『セガハード戦記』刊行 現役セガ社員が綴る、家庭用ゲーム機の誕生と終焉

『セガハード戦記』書影/画像はすべてAmazonから

セガ(SEGA)の家庭用ゲーム機の誕生から終焉までを追った書籍『セガハード戦記』(白夜書房)が7月3日(月)に刊行される。価格は1980円(税込)。

メガドライブセガサターンドリームキャストといったセガの家庭用ゲーム機の歴史を、現役セガ社員・奥成洋輔さんと共に振り返る、大ボリュームな1冊だ。

任天堂のファミコンとともに始まったセガハードの戦い

『セガハード戦記』内容紹介

セガが初めて家庭用ゲーム機を発売したのは40年前の1983年7月15日。

任天堂がファミリーコンピュータを発売したのと同じ日に、セガ初の家庭用ゲーム機・SG-1000が誕生した。

欧米を席巻したメガドライブ

それから約20年間、セガ・マークⅢ、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストと、セガはハードを次々と進化。

拡張ユニットにより可能性を広げたメガドライブや、カラー液晶搭載の携帯ゲーム機として人気を集めたゲームギアなど、数々のハードを開発してきた。

プレステとの次世代機戦争を経て、挑戦の歴史は終戦

次世代機戦争を繰り広げたセガサターン

市場も日本から北米、欧州へと拡大させた一方で、任天堂やソニーといったライバル会社が繰り出す、強力なハードたちとの熾烈な戦いも繰り広げた。

マスターシステムの逆転劇、メガドライブ/GENESISが導いた世界での躍進、セガサターンが挑んだプレイステーションとの次世代機戦争、ドリームキャストが示した未来、そして終戦へ。

セガ最後の家庭用ハード・ドリームキャスト

失敗と敗北ではない。挑戦の歴史がここにある」というキャッチコピーの通り、セガの他社との熾烈な戦いの歴史が288ページという大ボリュームで綴られている。

著者は“セガが好きすぎるセガ社員”奥成洋輔

著者の奥成洋輔さんは、1994年にセガ・エンタープライゼス(現・セガ)入社。セガサターンおよびドリームキャスト向けタイトルのパブリシティ、PS2以降のゲームプロデューサーなどを担当。

2005年以降は、PS2「セガエイジス2500」シリーズ、Wii「バーチャルコンソール」セガハードタイトル、ニンテンドー3DS「セガ3D復刻プロジェクト」、メガドライブミニ、メガドライブミニ2、ゲームギアミクロなど、過去タイトルの復刻を数多く手がけている。

“セガが好きすぎるセガ社員”としてファンから親しまれており、たびたびメディアにも登場。

同じくセガが大好きなおじさんが主人公のTVアニメ『異世界おじさん』には監修として参加。“異世界に行かなかったおじさん”として作品関連のインタビューにも登場している。

大ボリュームで振り返るセガハードの歴史

■目次

序章 セガハード前史(1970年代~)
『スペースインベーダー』から始まったビデオゲームブーム/子供たちが熱狂した「電子ゲーム」/家庭用ゲーム機とホビーパソコン/1983年、ファミコンとSG-1000が登場

第1章 SG-1000(1983年~)
日本のゲーム史に大きな影響を与えた「コレコビジョン」/急遽発売されることになったSG-1000/ファミコンに次ぐ2番手のポジションを獲得/家庭用ハード事業を本格化

第2章 セガ・マークⅢ(1985年~)
ファミコンに参入?/ファミコンの性能を上回る「セガ・マークⅢ」/メガカートリッジで巻き返しを図る

第2.5章 ゲーム雑誌(1980年代)
ゲーム専門誌『Beep』/ファミコン専門誌と攻略本ブーム/セガに寄り添い続ける『Beep』

第3章 マスターシステム(1986年~)
1986年、「セガ・マークⅢ」を海外へ/欧州では家庭用ゲーム機のシェアNo.1を獲得/日本でもセガ・マークⅢはマスターシステムに

第4章 メガドライブ(1988年~)
セガの攻勢を支えた「システム16(A/B)」/1988年、メガドライブが発売/さまざまなハードで遊べたセガのゲーム/最初の大型タイトル『ファンタシースターⅡ』/人気に火をつけるはずだった『テトリス』の発売中止/『大魔界村』を皮切りにヒット作が続々登場/海外でGENESISを発売/シャイニングシリーズの誕生とRPG/セガの看板タイトル『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』/CD-ROMを巡る「メガCD」と「PCエンジンDuo」の戦い/1992年、メガドライブの主戦場はアメリカへ/3Dブームの始まり『バーチャレーシング』/1993年、熾烈を極めるシェア争い/海外では拡大が続く一方、日本では雌雄が決する/次世代機の先陣を切った「3DO」/時代は3Dポリゴンゲームへ

第5章 ゲームギア(1990年~)
ゲームボーイが空前の大ヒットを記録/画面のカラー化で差別化を図ったゲームギア/最終的に1000万台を売り上げる

第6章 セガサターン(1994年~)
次世代ゲーム機戦争、開戦前夜/プレイステーションが与えた衝撃/1994年の年末商戦、「次世代ゲーム機戦争」第1ラウンド/ソニーとセガ、それぞれが業界に起こした変革/1995年の第2ラウンドはセガサターンが勝利/「ファイナルファンタジーⅦ、始動」/充実した1996年のセガサターンラインナップ/国内合計500万台を売り上げるプレイステーション/『ドラゴンクエストⅦ』とセガバンダイ/伸びるプレイステーション、失速するセガサターン/継続が困難となるセガサターン/セガサターンからドリームキャストへ

第7章 ドリームキャスト(1998年~)
夢を伝えるために総力戦へ/インターネット標準対応への挑戦/発売開始とプレイステーション2の影/意欲的な新作が続くが……/届かない目標200万台/プレイステーション2とDVD/待望のオンラインRPG登場/家庭用ハード事業からの撤退を発表/「創造は生命」を体現したハード

第8章 その後(2002年~)
拡大の一途をたどるビデオゲーム市場/20年ぶりの家庭用ハード発売

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