生配信だからこそ流行る「イケボ」文化 耳を幸せにする彼らの秘密

生配信だからこそ流行る「イケボ」文化 耳を幸せにする彼らの秘密
生配信だからこそ流行る「イケボ」文化 耳を幸せにする彼らの秘密

いつもは顔を隠して活動を行っているLove Desire 青春!LiveChannel(テレビ東京)

こんちゃ! プランナーのかよちゃんですε= ━( ^O^)━ブンブン!

突然ですが、みなさんは「イケボ」って知ってますか? 7月28日にテレビ東京にて放送された「青春!LiveChannel」では、イケボ配信が特集されました。

イケボとは、「イケメンボイス」の略称であり、声がイケメン、つまり声がかっこいい人のことを指します。イケメンといっても声のみに焦点を当てているため、(基本的に)容姿は関係ありません。

実際にどのような声がイケボとされているのか? それはYouTubeで検索するとたくさん出てきますので是非一度聞いてみてください。必ずイヤホンをつけることを忘れずに。

ちなみに、かよちゃんが好きなイケボ男子はふるくんです! 前提として、元よりイケボに対する需要は一定数ありました。

それを表しているのが、音源を聞いている側に話しかけるようなセリフが詰め込まれた「ボイスCD」です。出演者は男性声優が中心となっていて、現在もアニメイトやTSUTAYA、タワーレコードなどでコーナー展開されています。 しかし今回紹介したいのは、イケボそのものではなく、「イケボ配信」。

自分に語りかける点は、CDと一緒ですが、リアルタイムに行われる雑談で、自分のためだけに語りかけてくれるため、声優よりも身近な関係性に感じられるイケボ配信。幸せいっぱいのライフハックです。

インターネットにおけるイケボ配信の潮流


1990年〜2000年代、匿名性の高い環境にあったインターネットでは、マスクをした姿での配信や、アニメやイラストのみの画像が使用され、顔を出すことが比較的少ない状況でした。このような中で、イケメンを測る尺度の一つとして「声」が注目されます。

これによって一番最初に注目されたのが、声質によって好みが分かれやすいニコニコ動画の「歌ってみた」カテゴリです。

そこでは、甘い歌声や、聞くとちょっと恥ずかしくなるようなつくられた声によって、歌い手の声に惚れたことを意味する「耳が幸せになる」「耳が孕む」という言葉が生まれました。また、声があまり重要視されないだろうゲーム実況にも、イケボ認定されている人気配信者は多いです。

このように、匿名性が高いインターネットでは、イケメンとして評価される重要ポイントは、声となっていきました。そこでさらに生まれたのが、イケボ配信です。

りゅうちぇるさんのリクエストに答え、低音でささやく「としやん」 青春!LiveChannel(テレビ東京)

イケボ配信は、視聴者から投稿されたコメントとコミュニケーションする「雑談」が主軸として行われています。

イケボ配信の特徴としては、視聴者からのコメントをイケボで返したり、別のイケボ配信者と一緒に配信して、完全アドリブの寸劇をしたりと、声を生かした独自の配信スタイルを確立しています。夜帯の配信が比較的多いため、一人でイヤホンをしてうとうとと聞くのが個人的にはおすすめです。

イケボ配信者の活躍

現在イケボ配信者の活動は、ライブ配信だけに終わりません。

多数の生配信サイトにて活動する4人組のイケボ配信者グループ「Love Desire」は、10代女子を中心に、イケボ界では圧倒的な人気を誇ります。

Love Desire

いままでに、その声を活かしたオリジナル楽曲や、ファン向けのグッズをリリース。握手会からライブ活動、そして声優活動まで、「イケボ」をきっかけとして、大きく活動の幅を広げています。ちなみに、私は、年下のような甘いイケボの持ち主であるとら*くん推しです。

キラキラ女子や、過激な企画を作り続けるYouTuber、公開告白をするモデルなど10代の活躍を追ってきましたが、このように「声」も現代の新たなタレント像における人気要素の一つとなっています。

生配信だからこそできるリアルタイム交流

さて、ここまでイケボを解説してきましたが、視聴者は何を求めてライブ配信を見るのでしょうか? それは、配信者とのリアルタイムでのコミュニケーションです。

MixChannel LIVEよりスクリーンショット

LINE LIVE・MixChannel LIVEなどのライブ配信サービスのコメント欄は、「初見です!」「こんばんはー!」などの挨拶や、「◯◯って呼んで!」という視聴者自身の名前を呼んでほしいとアピールしている様子が散見されます。

視聴者が少ない配信であれば、一つのコメントに対して、ゆっくりと回答することができますが、人気配信となると、滝のようなコメントによって丁寧な対応が難しくなってきます。そこで生まれたコミュニケーション形態が、挨拶だけは返す・名前だけは読むことだと考えています。余談ですが、視聴者の名前を呼ぶ時間は「出席」と呼ばれることがあります。

生配信だからこそ楽しめるジャンル。その一つがイケボです。寝苦しい夏の夜に、こっそり聞いてみてはいかがでしょうか。ちなみに私はイケボ寝落ち通話相手を募集しています。

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