アメリカ大御所ラッパー、超マイナーミク曲を大胆サンプリングで話題

Big Boi - Kill Jill ft. Killer Mike & Jeezy

ヒップホップユニット・アウトキャスト(OutKast)の一員として人気を博したラッパーのビッグ・ボーイ(Big Boi)さんが、4月21日2つの新曲を同時にドロップ。

そのうちの1曲である「Kill Jill ft. Killer Mike & Jeezy」では、再生回数5000回に満たない(2017年4月24日執筆現在)初音ミク楽曲「データ~DATA~」を大胆にサンプリング。

大御所ラッパーによる初音ミクネタの使用が、大きな衝撃を与えている。

最も成功したラップグループ、アウトキャストのビッグ・ボーイ

OutKast - Hey Ya!
アメリカ・アトランタのヒップホップユニット・アウトキャストの一員として知られるビッグ・ボーイさん。

1994年のデビューアルバムから2006年の6thアルバムの総売り上げは2,000万枚以上を突破しており、5thアルバム『Speakerboxxx/The Love Below』はダイヤモンドディスクも獲得。

名実ともに最も成功したラップグループの1つといっても過言ではない。

現在はアウトキャストが活動休止中であるため、ソロのラッパーとして作品をリリースしている。

大御所ラッパーの初音ミクネタに激震

そんなビッグ・ボーイさんが突如ドロップした新曲「Kill Jill ft. Killer Mike & Jeezy」。

冒頭から、朗々とした初音ミクの歌声が鳴り響くと、そのままビッグ・ボーイさんらのテクニカルなラップへとなだれ込んでいく。その間もフックを繰り返すようにリミックスされたトラックが、深く印象に残る楽曲だ。 なお、サンプリングしている楽曲は、ボカロP・Aura Qualicさんが、ボカロ黎明期ともいえる2008年にニコニコ動画に投稿していた「データ~DATA~」のようだ。トランス調の原曲とテクノポップにアレンジされたリミックスの2曲が投稿されている。
原曲動画には「隠れたボカロ名曲」タグがつけられており、ファンの支持はうかがえる。

それでも、過去最高533位と、決してヒット作とは言えない楽曲だ。ビッグ・ボーイさんがどのようにして「データ~DATA~」をサンプリングするに至ったのか、興味は尽きない。

なお、本楽曲はSpotifyやApple Musicなどでも配信中。さらに、ビッグ・ボーイさんは、6月に新アルバム『Boomiverse』をリリースする予定だ。

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1件のコメント

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匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:3347)

原曲の一番おいしい所だけを使ってる編集のセンスが、流石だと思う
全く畑違いの分野でどこまでやれるのかと思ってたけど、どんな分野でも
一流の人間は違うな

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