次のお台場実物大ガンダム、なぜユニコーン? 『機動戦士ガンダムUC』を知らない人へ

次のお台場実物大ガンダム、なぜユニコーン? 『機動戦士ガンダムUC』を知らない人へ
次のお台場実物大ガンダム、なぜユニコーン? 『機動戦士ガンダムUC』を知らない人へ

画像はGUNDAM.INFOより/(C)創通・サンライズ

東京・お台場のランドマークとして、2012年4月から約5年もの間、大地に立ち続けていた実物大ガンダムが3月5日(日)に展示を終了した。

しかし、そのクロージングセレモニーにて、サンライズの社長である宮河恭夫さんから、2017年秋に実物大ユニコーンガンダムを設置する予定であることが明かされた。

教えてもらおうか、お台場の実物大ガンダムの性能とやらを

実物大ガンダムは、通称・ファーストガンダムとして知られるシリーズ第一作である『機動戦士ガンダム』に登場した「RX-78-2 ガンダム」をモデルに、2009年のガンダム放送30周年記念とGREEN TOKYO ガンダムプロジェクトの一環として、東京お台場・潮風公園に建立されたもの。

その後、2010年夏には静岡県・静岡市の静岡ホビーフェア会場に移設され、2012年4月に再びお台場に立つこととなり、立像としては世界初となる実物大ガンダムとして長らく親しまれていた。

今後は来るガンダム40周年に向けた「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」での企画検証・参考用とされ、展示の予定はないという。

そもそもガンダムって何? という人に

『機動戦士ガンダム』とは、1979年に放映されたアニメーション作品。

それまでのロボットアニメとは一線を画する世界観で、侵略者と戦う旧来のロボット像を捨て、モビルスーツと呼ばれる「兵器としてのロボット」という新しいジャンルを確立した。ジオン対連邦という人間同士の戦争を通して描かれたリアルなドラマはその後の作品にも多大な影響を与えた。

現在はMBS/TBS系列にて最新作『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』が放送中で、こちらも人気を博している。

じゃあユニコーンガンダムは?

二代目の実物大ガンダムとして設置されるユニコーンガンダムは、2007年に福井晴敏さんにより小説として発表され、2010年にOVA化した『機動戦士ガンダムUC』に登場するモビルスーツ。

ガンダムシリーズとして、Blu-ray&DVD累計出荷数の最高記録を達成した人気作の主役機である。

ユニコーンモードと呼ばれる真っ白な状態から、内部フレームが露出し赤く発光するデストロイモードへ変形するという歴代ガンダムの中でもめずらしい特徴を持つ。

劇中では可能性の獣とも呼ばれ、ガンダムシリーズ最強クラスの性能を見せつけた。

初代から可能性の獣(ユニコーン)へ

マイナビニュースによると、なぜ同機が次世代の実物大ガンダム選ばれたのかについては、『機動戦士ガンダム』に連なる宇宙世紀の作品であること、小説からBlu-rayへと展開していった「ガンダム」としては異例のチャレンジをした作品であったことが挙げられた。また「ユニコーンガンダム」が劇中で"可能性"を象徴する機体であることも相応しいと語られた。

Twitterではファーストガンダムからユニコーンガンダムへのバトンタッチにさまざまな意見が寄せられ、「ちゃんと変形を再現してくれたらすごそう!」「全身の発光が楽しみ」などの好意的意見や「なぜジオンのモビルスーツ、ザクじゃないのか?」「2作目のΖガンダムがよかった」という大人気シリーズならではの声も見受けられた。

これをガンダムが分からない人に例えるならば、M−1の初代チャンピオンである中川家を紹介した後に、一昨年の優勝者であるトレンディエンジェルだけが紹介されるようなもの

否定的な意見の理由は「理屈はわかるけど、他に建立されるべきモビルスーツがあるはず!」ということなのだ。

それでも歴代ガンダムでも、パーツの多いユニコーンガンダムが製作可能ということは、他のモビルスーツも製作可能なはず。

ユニコーンガンダム自体はモニュメントとしての魅力は十分に持っているため、可能性の獣を楽しみながら、2020年のガンダム40周年に建立されるかもしれない新たな実物大ガンダムに思いを馳せよう。
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イベント情報

TOKYOガンダムプロジェクト 2017

2012年、フェスティバル広場に実物大ガンダム立像が誕生して以来、東京臨海副都心エリアの活性化と東京都の様々な取り組みを応援してきた「TOKYOガンダムプロジェクト」では、2017年秋に設置される「ユニコーンガンダム立像」を中心に、ロゴマークも一新した「TOKYOガンダムプロジェクト 2017」が始動する。

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