街に生きる音楽──シティ・ポップを奏でる若手アーティストの肖像

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街に生きる音楽──シティ・ポップを奏でる若手アーティストの肖像
街に生きる音楽──シティ・ポップを奏でる若手アーティストの肖像

SUUMO presents Pops in the City/ぽん(ORESAMA)

「街から生まれる音楽がある」をコンセプトにした、街と音楽を掛け合わせたプロジェクト「SUUMO presents Pops in the City」の特設Webサイトにて、ORESAMA、PAELLAS(パエリアズ)による、オリジナルのドキュメント映像などが掲載された。近日中にYOUR ROMANCEの映像も公開される。

映像は、バンドの成り立ちや活動において縁のある「街」を合わせてフィーチャーしたライブ動画。ORESAMA渋谷PAELLAS高井戸YOUR ROMANCE門前仲町だ。

彼らの共通点は2つある。

ひとつは、楽曲が注目されるようになったのがここ数年以内であり、「新世代」と呼べるアーティストということ。

そして、生み出される楽曲を大別すれば、「シティ・ポップ」の文脈に合流できることだ。 文=松本塩梅 編集=吉田雄弥

この街でしか、鳴らせない音がある

再び訪れたシティ・ポップの波。

シティ・ポップはファンク、エレクトロ、ソウル、ロック、R&B、ヒップホップといった、あらゆるジャンルを横断しながらポップスへと昇華させていく、日本発の音楽カルチャー。

その興りは70年代にあると見る声があり、はっぴいえんど、松任谷由実、シュガー・ベイブ、大滝詠一、ピチカート・ファイヴといった一時代を築いたアーティストもシティ・ポップの立役者として位置づけられる。

冒頭に挙げた3組のバンドの音楽は最新でありながら、ボーリング場、ディスコ、MTV、夜のハイウェイ……そういった「一時代前の、都市的なるもの」を想起させる力があるのは、シティ・ポップが日本の音楽を席巻したのが特に1980年代だったからだろう。

折からの80’sリバイバルの追い風もあるが、豊かな前例を参照しながら、新解釈を繰り返しつつ進化を続けてきた今、シティ・ポップは再びミュージックシーンに強く存在感を放っている。近年は特に「当たり年」の呼び声も高く、ceroSuchmosYogee New Waves水曜日のカンパネラ星野源といったアーティストの楽曲たちも、このムーブメントをより力強くさせるのに一役買ったといわれる。

「シティ・ポップ」はジャンルと呼ぶには難しいほど、その影響範囲は広い。ただ、ひとつ言えるのは、そこに「街」の景色を感じさせる音楽である、ということ。言い換えれば、「街」が似合うのだ。

冒頭で紹介した「SUUMO presents Pops in the City」と3組のバンドに話を戻そう。

プロジェクトのコンセプトは「街から生まれる音楽がある」であり、動画では彼らが生み出す音楽と関わりの深い場所での演奏風景が描かれている。それでは以下、彼らの楽曲とショートインタビューをお届けしよう。

ORESAMA/渋谷・宇田川町

ORESAMAは渋谷、中でも宇田川町を挙げている。2014年にテレビアニメ『オオカミ少女と黒王子』のEDテーマ『オオカミハート』でデビューした2人組ユニットは、プロフィールに「渋谷を中心に活動中」と書くほど、この街への思い入れは強い。
Pops in the City -ORESAMA篇 ダイジェストver
ORESAMAの2人が渋谷に抱いていた印象は「憧れ感」だという。

長野県から上京し、初めてスクランブル交差点に足を踏み入れた時に、さまざまなヒトやモノを飲み込む巨大さに感動した。だからこそ、「音楽もファッションも最先端のものが集まっているというイメージ。憧れの地である渋谷を拠点に活動していることにこだわりがある」と話す。

「かつての渋谷PARCOにあった2.5Dのスタジオでライブイベントを定期的に行うことになり、一気に渋谷が身近な存在になった」と語るORESAMAにとって、渋谷は音楽の文脈上でも欠かすことのできない要素となっているだろう。

宇田川町といえばセンター街や渋谷PARCOを有し、エフエム東京の渋谷スペイン坂スタジオや、かつてのHMV渋谷店を発信地として “渋谷系” ミュージックが育まれていった場所だ。ORESAMAのサウンドには、その時代の「憧れ」が息づいている。

「渋谷という街が日々変化していくように、ORESAMAの楽曲も大切な部分は変えずに、変化して、たくさんの方に聴いてもらいたい」

PAELLAS/高井戸

ファッションブランドのCMタイアップ曲に採用されるなど、業界内外からの評価も高まっているPAELLAS。

彼らが「第二の故郷」として目を細めて語る街が高井戸。京王電鉄井の頭線の中ほどに位置し、吉祥寺や渋谷へのアクセスも良いエリアである。
Pops in the City - PAELLAS 篇 ダイジェストver
「大阪からボーカルのMATTONを含めた3人が上京して、たまたま3部屋空いていたアパートに住み始めた。それが高井戸だったんです。東京のことを何も知らない僕らが住み始めて、PAELLASの音の原点をつくってきた


音の原点がある街。


「SUUMO presents Pops in the City」のコンセプトである「街から生まれる音楽がある」にも重なるエピソードのようにも思える。もし、住み始めたのが高井戸でなければ、PAELLASの音は今とは異なって形づくられていたかもしれない。

「僕らのメロンコリックなメロディは、環八(環状八号線)を中心にしている街の情景にインスパイアされることも多い

松任谷由実『カンナ8号線』、在日ファンク『環八ファンク』といったタイトル曲から、斉藤和義『tokyo blues』、シド『土曜日の女』の歌詞にも登場する環八。その風景が音楽に与えてきた影響は数知れない。

東京を代表する想像力の起点となった高井戸の風景を胸に、「これから先も東京で勝負できるバンドでありたいし、自分たちだからこそつくれるメロディを大切にしていきたい」とPAELLASは意気込む。

YOUR ROMANCE/門前仲町

2014年初夏に結成したYOUR ROMANCEにとって、門前仲町は始まりの街だ。

深川不動尊や富岡八幡宮といった神社仏閣があり、江戸時代から続く歴史と下町の風情が残る。暮らしやすさでも話題に上ることがあり、近隣の清澄白河と共に、若い世代からの支持も広がり始めている

YOUR ROMANCEは門前仲町に構えた通称「MONZ HOUSE」なるシェアハウスに住み、楽曲をつくり始めた。「MONZ HOUSEの1階が倉庫になっていて、そこで現在のバンドメンバーが楽器や好きな音楽を持ち寄り始めたのがバンドを結成したきっかけ」だという。

そして生み出され、YouTubeにアップロードされた『You're In Love As Everyone's Replica(Chillin' Outta Studio Session #1)』が評判を呼び、彼らは次なるステップへの足がかりを得ることになっていく。
Pops in the city - YOUR ROMANCE篇 ダイジェストver
「このシェアハウスが拠点になり、みんなで頑張っていることに今のバンドの姿がある」

どう生きるか、どこに住むか

「SUUMO presents Pops in the City」は、ラジオ局のInterFM897ともタイアップし、さらなる「音楽と街」のシンクロを行っていくという。

一連のプロジェクトを展開しているのは、リクルート住まいカンパニーが手がける不動産・住宅情報サイト「SUUMO」である。より良い住居選びをサポートしようとするSUUMOが、新世代のシティ・ポップアーティストの躍動を記録する場を設けた形だ。

どう生きるか」と「どこに住むか」は切っても切り離せない関係にある。

両者を結ぶかのように鳴り響く音楽や映像を「SUUMO presents Pops in the City」で体感し、一度立ち止まってみて、自分の暮らしを見つめてみるのも良い体験になるだろう。彼らのシティ・ポップが心に刺さったのなら、影響を与えた街を訪れたり、暮らしを想像してみたりするのも、ひとつの転機に成り得る。
Pops in the City -ダイジェストver
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ラジオ情報

POPs in The City powered by SUUMO

放送局
InterFM897
放送日
9月26日(月)PAELLAS
9月27日(火)ORESAMA
9月28日(水)Your Romance
放送時間
全日25:00〜25:30

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