溜まっていた原稿を終え、お腹が空いた深夜1時。お酒を飲んで、美味しいものを食べて一息つきたい。
神泉という、渋谷から微妙に離れたこの街は、渋谷ほど賑やかではなく落ち着いていて、お洒落な飲み屋さんが立ち並んでいる。
とはいえ、1人で飲み屋に行く気分でもなければ、牛丼屋で済ましたくもない。でも、ただただお酒を飲んで、美味しいものを食べたい……。
「あぁ〜美味しいラーメンが食いてぇ……」
そんな深夜の欲望を満たしてくれるラーメン屋が神泉にある。
ビルの奥まで進んでも店舗は見えず、さらに奥へ進むことでようやく出会える「惠本将裕」は、店内からキングギドラ(現:KGDR)が流れてくる。薄暗いビルの細い廊下をひたすら進むとあるのだが、途中で戻って来る人も時折見かけるくらい、ややわかりにくい場所にある。
東京都渋谷区円山町にあるラーメン屋「惠本将裕」は、今年5月にオープン。わかりにくいながらも、渋谷からでも十分通える距離で、目の前にはサイバーエージェントがある好立地だ。 1号店の目黒時代から築いてきた自慢の煮干しラーメンを武器に、神泉へやってきた。メニューは煮干しラーメン(醤油・塩)やつけ麺をはじめ、伊勢海老煮干しラーメン、鶏皮ポン酢などのおつまみ料理も揃っている。 まずは、オーナーが最も手間暇かけて生み出したという煮干しラーメン(醤油)を紹介していこう。
このお店の自慢は、なんといっても「煮干しラーメン」だ。醤油と塩の2種類があり、醤油は煮干しラーメン好きにはおすすめだという。 「福岡出身なんですけど、福岡はやっぱり豚骨ラーメンしかないし、豚骨ラーメンが一番だと思ってた。でも東京に来て初めて煮干しラーメンを食べた時、衝撃を受けたんです。いつかこの煮干しラーメンの素晴らしさを福岡にも持っていけたらと思っています」(恵本さん)
筆者が食べた煮干しラーメン(醤油)は、麺をひと口すすっただけでストレートに煮干しの風味が伝わってくる。煮干し以外の余計な要素を一切感じさせない洗練されたスープは、これまで食べてきたどんな煮干しラーメンよりも、想像以上の煮干しだ。 恵本さんは毎日のように煮干しの研究を重ねており、「使用する煮干しの種類を変えたりと、もしかしたら次来る時は味が変わっているかもしれないですね(笑)」(恵本さん)と語る。
ちなみに塩は醤油よりも少しさっぱりしているので、煮干しが苦手な方は塩の方が良いかもしれない。
「煮干しラーメンに衝撃を受けてから、中華料理店で働きはじめたんですよね。そこで料理の経験を積んで、今度はラーメン屋で修行して、自分のラーメンをつくりました」
恵本さんは、ラーメン好きの間では、あの新宿ゴールデン街にある煮干しラーメンの名店「ラーメン凪」で修行を重ねていたことでも知られている。
毎日自家製でつくっているぬか床の煮魚は、骨まで食べられるほどとても柔らかくて食べやすい。白飯との相性もばっちりで、時折鳥皮ポン酢を挟んでさっぱりさせると、もう最高だ。
特に煮魚を食べていると、「がんこ母ちゃん」と名付けられている通り、どこか懐かしい実家の味を思い出すような、切ない気持ちで溢れてくる(実際につくってもらったことはない)……。
恵本さんがヒップホップやサーフィンが好きなこともあり、店内はヒップホップ系の音楽やモニターにはサーフィンの映像がよく流れている。
また、どことなく海らしさを感じる木目調の壁や机などは、サーフィン好きの恵本さん自らがつくったとのこと。
まだまだオープンしたばかりの「惠本将裕」。今後は、落ち着き次第、「まぜそば」を提供予定だという。
神泉という、渋谷から微妙に離れたこの街は、渋谷ほど賑やかではなく落ち着いていて、お洒落な飲み屋さんが立ち並んでいる。
とはいえ、1人で飲み屋に行く気分でもなければ、牛丼屋で済ましたくもない。でも、ただただお酒を飲んで、美味しいものを食べたい……。
「あぁ〜美味しいラーメンが食いてぇ……」
そんな深夜の欲望を満たしてくれるラーメン屋が神泉にある。
謎のビル奥地にある煮干しラーメン屋の正体
神泉駅から徒歩5分ほど歩いた謎のビル奥地にある、元ラッパーだという店長の気分によっては11時30分から明け方5時まで営業している日もあるラーメン屋「惠本将裕」(えもとまさひろ)。ビルの奥まで進んでも店舗は見えず、さらに奥へ進むことでようやく出会える「惠本将裕」は、店内からキングギドラ(現:KGDR)が流れてくる。薄暗いビルの細い廊下をひたすら進むとあるのだが、途中で戻って来る人も時折見かけるくらい、ややわかりにくい場所にある。
東京都渋谷区円山町にあるラーメン屋「惠本将裕」は、今年5月にオープン。わかりにくいながらも、渋谷からでも十分通える距離で、目の前にはサイバーエージェントがある好立地だ。 1号店の目黒時代から築いてきた自慢の煮干しラーメンを武器に、神泉へやってきた。メニューは煮干しラーメン(醤油・塩)やつけ麺をはじめ、伊勢海老煮干しラーメン、鶏皮ポン酢などのおつまみ料理も揃っている。 まずは、オーナーが最も手間暇かけて生み出したという煮干しラーメン(醤油)を紹介していこう。
想像以上の煮干しが体中を駆け巡る
店の名前である「惠本将裕」は、オーナーの名前。「自分の名前をラーメン店の名前にしているところはないし、自分をブランド化したいという意味でつけました」(惠本さん)このお店の自慢は、なんといっても「煮干しラーメン」だ。醤油と塩の2種類があり、醤油は煮干しラーメン好きにはおすすめだという。 「福岡出身なんですけど、福岡はやっぱり豚骨ラーメンしかないし、豚骨ラーメンが一番だと思ってた。でも東京に来て初めて煮干しラーメンを食べた時、衝撃を受けたんです。いつかこの煮干しラーメンの素晴らしさを福岡にも持っていけたらと思っています」(恵本さん)
筆者が食べた煮干しラーメン(醤油)は、麺をひと口すすっただけでストレートに煮干しの風味が伝わってくる。煮干し以外の余計な要素を一切感じさせない洗練されたスープは、これまで食べてきたどんな煮干しラーメンよりも、想像以上の煮干しだ。 恵本さんは毎日のように煮干しの研究を重ねており、「使用する煮干しの種類を変えたりと、もしかしたら次来る時は味が変わっているかもしれないですね(笑)」(恵本さん)と語る。
ちなみに塩は醤油よりも少しさっぱりしているので、煮干しが苦手な方は塩の方が良いかもしれない。
食べやすいマイルドな煮干しつけ麺
続いて、7月より始まったばかりの「つけ麺」。 こちらもスープのベースは煮干しだが、「煮干しラーメン」に比べてかなりマイルドに。ど直球な煮干しはちょっと重い……という方にはかなりおすすめできる。スープ割りがなくても、一気に飲み干せる程だった。 この斬新な煮干しスープは、どのように生まれたのだろうか。「煮干しラーメンに衝撃を受けてから、中華料理店で働きはじめたんですよね。そこで料理の経験を積んで、今度はラーメン屋で修行して、自分のラーメンをつくりました」
恵本さんは、ラーメン好きの間では、あの新宿ゴールデン街にある煮干しラーメンの名店「ラーメン凪」で修行を重ねていたことでも知られている。
お母さんの味を思い出すぬか床だき定食
最後におすすめしたいのは、ランチタイム限定となる「がんこ母ちゃんぬか床だき定食」。 いわし・さば・サンマの3種類から選べるようになっており、今回は恵本さんおすすめのいわしを選択。白米、いわし、煮干しスープ、そして小鉢(鳥皮ポン酢など)がついて800円。魚を食べる機会の少ない独り身にとって、福岡県・小倉が誇るぬか床の煮魚が食べられるのは、非常にありがたい。毎日自家製でつくっているぬか床の煮魚は、骨まで食べられるほどとても柔らかくて食べやすい。白飯との相性もばっちりで、時折鳥皮ポン酢を挟んでさっぱりさせると、もう最高だ。
特に煮魚を食べていると、「がんこ母ちゃん」と名付けられている通り、どこか懐かしい実家の味を思い出すような、切ない気持ちで溢れてくる(実際につくってもらったことはない)……。
自信があればカラオケやフリースタイルもOK
国内でも有数の人気を誇る煮干しラーメン「ラーメン凪」で修行後、最初にオープンしたのは、現在も営業中の中目黒。夜はお好み焼き「まっか」の営業がはじまるため、11:30〜15:00までのランチタイム限定となる。今回オープンした神泉店は、もともとバーとして営業されていたため、店内にはその名残から、マイクとカラオケセットが常備。 夜であれば、カラオケやフリースタイルなど、自信があれば他のお客さんがいてもマイクで歌ってもいいようだ。恵本さんがヒップホップやサーフィンが好きなこともあり、店内はヒップホップ系の音楽やモニターにはサーフィンの映像がよく流れている。
また、どことなく海らしさを感じる木目調の壁や机などは、サーフィン好きの恵本さん自らがつくったとのこと。
まだまだオープンしたばかりの「惠本将裕」。今後は、落ち着き次第、「まぜそば」を提供予定だという。
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店舗情報
ラーメン惠本将裕 神泉店
- 住所
- 東京都渋谷区円山町28-8 宮廷マンション1E
- 時間
- 11:30-15:00/18:00-23:00
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