連載 | #14 東京アイドルフェスティバル2016(TIF)

【TIF】こぶしファクトリー/つばきファクトリー ハロプロからの刺客

【TIF】こぶしファクトリー/つばきファクトリー ハロプロからの刺客
【TIF】こぶしファクトリー/つばきファクトリー ハロプロからの刺客

(上)こぶしファクトリー/(下)つばきファクトリー

世界最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2016」(TIF2016)の熱い3日間が閉幕した。

初日の8月5日にはメインとなるHOT STAGE(Zepp DiverCity)にモーニング娘。’16℃-uteをはじめ、実力派アイドルグループを擁するハロー!プロジェクト(ハロプロ)から若手ユニット・こぶしファクトリーつばきファクトリーが参戦。

2015年末に「第57回日本レコード大賞」最優秀新人賞を受賞、TIFには2年連続出場の、こぶしファクトリー。 そして、その姉妹ユニットで、今はまだインディーズのフィールドで活動、TIF初登場となったつばきファクトリー。

両ユニットとも2015年3月に無期限活動停止となった先輩グループ・Berryz工房の意志を継いでいくという意味を込め、グループ名に「ファクトリー(工房)」と付けられている。

そんな、こぶしとつばき両ファクトリーの「TIF2016」での活躍に迫った。

文:コダック川口 撮影:布村喜和

TIF初登場! ハロプロの末っ子グループ・つばきファクトリー

(左から)山岸理子さん、浅倉樹々さん、谷本安美さん、岸本ゆめのさん、新沼希空さん、小片リサさん

ハロプロの末っ子グループ・つばきファクトリーは、小片リサさん、山岸理子さん、新沼希空さん、谷本安美さん、岸本ゆめのさん、浅倉樹々さんからなる6人組グループ。

ハロプロ研修生内ユニットとして結成、現在もメンバーは研修生に在籍しながら活動するインディーズアイドルだが、先輩グループのコンサートのオープニングアクトやハロプロ「演劇女子部」の舞台作品にも出演するといった活躍を見せている。 TIF初出演となったつばきファクトリーは、白を基調に、それぞれのメンバーカラーの差し色が入った新衣装で登場。

(中央)小片リサさん

フレッシュな雰囲気でHOT STAGEに降り立つと、1曲目には事務所の先輩である森高千里さんの名曲「私がオバさんになっても」のカバーを披露した。 続いて、同じく森高千里さんがカバーした南沙織さんの「17才」を歌い上げる。これは、2015年5月、つばきファクトリーお披露目の初ステージではじめて歌った、本人たちにとっても思い出深い楽曲だ。 TIF初登場でいきなりのHOT STAGEと大舞台にはなったものの、普段から中野サンプラザや日本武道館でコンサートを行っているハロプロ仕込みの度胸とスキルの高さが垣間見える。

(左から)山岸理子さん、小片リサさん、新沼希空さん、谷本安美さん、岸本ゆめのさん、浅倉樹々さん

自己紹介MCで、新沼希空さんは「私のことは色白で八重歯で猫っぽい子って覚えてください!」と初見の観客にもしっかりアピール。

谷本安美さんは「つばきファクトリーのことを少しでも思ってくれたら嬉しいです」と健気さを見せる。

そして、大阪出身の岸本ゆめのさんは「グループの中で一番身長が高いんですが、現在進行形でスクスク成長中です!」と元気ハツラツ。

山岸理子さん

リーダーの山岸理子さんはグループ名に冠されている「つばき」の由来を「日本原産の花・ツバキ(椿)のように端正で凛とした美しさをたたえつつ、エバーグリーンな瑞々しさと強さを備えたグループに育ってほしいとの思いが込められています」と丁寧に解説。

同時にはじめてのTIF参戦で「昨日はワクワクしてあまり眠れませんでした…」と語った。

メジャーデビューという開花を待つ つばきファクトリー

3曲目はオリジナル楽曲「気高く咲き誇れ!」。 「咲かせてみせてよ 君を 堪えて見せつけろ 君よ 咲かせてみせてよ 君を こんなもんじゃないだろう?」の歌い出しにはじまり、このアイドル群雄割拠の時代に「つまりは結局 実力だろう」と言い切ってしまう歌詞。

花が開く前のつぼみの状態で切磋琢磨している彼女たちを象徴するような歌詞を手がけたのは、近年ハロプロ楽曲でその手腕を発揮している作詞家・児玉雨子さんだ。 続く4曲目にはハロプロ総合プロデューサーの座を離れた今なお楽曲を提供し続けているつんく♂さんが、はじめてつばきファクトリーに書き下ろした新曲「独り占め」。 昨今のハロプロ楽曲ではあまり聴けなくなった、少し湿っぽい歌謡曲調のバラードで、はかなく可憐な世界観をしっとり歌いあげた。

(左から)山岸理子さん、浅倉樹々さん、谷本安美さん

再びのMCでは「私たちもいつかこんな大きなステージでライブができるように頑張りたいと思います!」とサブリーダーの小片リサさん。

最年少の浅倉樹々さんも「『17才』から新曲『独り占め』まで、つばきの楽曲をたくさん歌わせていただくことができて本当にうれしかったです!」と達成感に包まれた表情を見せた。

そして、少しおっとりした印象のリーダーの山岸さんも「これからも、いろいろなジャンルの曲を歌っていけるように、メジャーデビューを目指してがんばって行きたいです!」と宣言。内に秘めた野心を覗かせた。

「ハロプロのアイドル」という道を歩み行く つばきたち

続いては、つばきファクトリーにとって初のオリジナル曲となった「青春まんまん中」。 「どんなわたしになれるだろう?」と不安と期待を抱きつつ「夢があるの、カタチのない…」と将来を思い描いた歌詞。彼女たちは平均年齢約16歳。まさに青春の真っ只中にいながら、名門・ハロプロのアイドルという険しい道を自ら選び歩んでいる。 さまざまなアイドルがしのぎを削るアイドル界最大の祭典「TIF」で、そんな彼女たちの覚悟さえも見れるようなパフォーマンスを体感することができた。 ラストはBerryz工房の夏焼雅さん、徳永千奈美さん、熊井友理奈さんの楽曲「CLAP!」をカバー。

新沼希空さん

はじける元気なサウンドとハンドクラップで客席を煽ると、多くのファンが沸き立っていた。 メキメキと実力をつけつつある、つばきファクトリーのメンバーたち。さまざまな壁を乗り越え、メジャーデビューという大輪の花を咲かせる日も、そう遠くはなさそうだ。

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東京アイドルフェスティバル2016(TIF)

8月5日(金)から7日(日)にかけて、東京・お台場で開催された世界最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2016」(TIF2016)。 今年で7回目を迎える「TIF 2016」では、史上初となる3日間に規模を拡大し、参加アイドルも過去最多の301組で開催しました。 この連載「東京アイドルフェスティバル2016(TIF)」では、そんな同イベントに関する事前情報はもちろん、当日のライブレポートまでを一挙に掲載します。

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