一眼レフの準備完了! いざ料理を撮影
持ち方、撮影、モードの設定を終えたら、いよいよ準備完了。早速、会席料理を撮ってみます。 最初はどうしたらいいのかわからなかったですが、料理全体を撮るのではなく部分的に、そしてどこにポイントを置くかということが大切。料理だけでなく、お皿の絵柄にピントを合わせて撮ってみるのも面白いとのこと。とにかくさまざまな角度から、少しずつ設定を変えてたくさん撮るといいそうです。
F値(絞り値)を小さくするとほんわか(ちょっとボケたような)写真が、料理全体をはっきりと撮るのであればF値を大きくします。料理などの撮影は、絞り優先の「A」モード(Avと表記されてることもあります)がおすすめですが、とにかく手ブレしないように注意が必要です。
一眼レフで動くモノを撮る方法とは?
会席料理の写真を撮り終えた後は食事タイム。先ほど撮った料理を、参加者のみなさんと一緒にいただきました。ただ、撮り方を先生に教わるだけでなく、参加者との交流の時間が用意されているのも、このツアーの魅力。参加していた女性に、お話を聞いてみると、「人前で何かを撮るのは少し勇気がいるけど、みんなと撮れば楽しく撮れるんじゃないかと思ったから応募しました」と教えてくれました。普段は旅行先で写真を撮ることが多いようです。
食事を終えた後は、いよいよ舞い踊る芸妓さんの撮影です。 さっきは「料理」という動かないものが被写体でしたが、今度はモノではなく人。さらに常に動いている人です。普通に撮ると、このようにブレてしまうことがほとんどです。一体、どうすれば良いのか……。
そんな時、撮影モードはさっきの「A」から、今度はシャッター優先の「S」に変更です。
「S」は、シャッターを優先してくれるため、きちんとシャッターを押した瞬間に撮影することができます。シャッターを切るスピードを速く設定すると、動く被写体をブレずに写すのにおすすめのモードです。
シャッタースピードは、シャッターが開いている時間の速さのこと。1/15、1/30などいろいろ設定できるのですが、数字が大きくなるとそれだけ速くシャッターを切ることができます。
今回は、ブレがないように速めの1/250秒に設定。ただ、速すぎるとその分光りが入ってこないので場所によっては真っ暗になってしまうなんてことも……。なので、この時はISO感度を12,800と高めに設定することによって、シャッタースピードを上げつつ、動いている写真も明るく撮れます。 撮影のポイントとして、背景の柱の縦が真っすぐに映すと綺麗に仕上がるそうです。芸妓さんの舞の後は、芸妓さんにモデルになっていただき、茶寮の中で撮影をしました。
さっきは動いている芸妓さんの撮影でしたが、今度はこちらからポーズ指定や自由に話しかけながら撮影することができる、つまり、いかに芸妓さんの魅力を引き立たせる写真を撮るのかがポイントになってきます。
この時のモードも絞り優先の「A」に設定。そして、レンズを単焦点レンズに変えました。よくモデルを撮るときに使われるレンズで、背景をぼかして撮るのに最適だそうです。 舞っている時とは違う芸妓さんの表情を美しく切り取る。果たしてうまくできるのか……。先生はあえて頭を切って、目に集中させることも面白いとアドバイスしていただきました。
単焦点レンズで撮ると、後ろが良い感じにぼけてとても雰囲気がでますね。なんとなく頭の中で描いていたイメージに近い写真が撮れました。
ニコンのスタッフさんも一眼レフについて教えてくれます
その後は、桐木目込み細工をして商品を売っているお店箱長で箱を細工している職人さんの姿や、和太鼓演奏ユニット・遊坐楽座の演奏などを撮影しました。 ツアーには、山口先生以外にもニコンのスタッフさんが複数名同行していて、撮り方や設定などで迷っていると声をかけてくれたり、質問すると気軽に教えてくれます。また、いろんな一眼レフやレンズを貸してもらえるので、いろんな一眼レフを試せるのもこのツアーの魅力でしょう。一眼レフ初心者が撮った写真を先生が評価
こうして、山口さんと一緒にさまざまな写真を撮り終えると、いよいよ評論会です。ここでは、参加者がそれぞれの自身のある写真を2枚選び、直接山口さんに評価してもらいます。それでは、私が撮った一押しの2枚をどうぞ!1枚目:「お椀に浮かぶ桜餅」
これは、、料亭「茶寮一松」で撮った写真。いかに美味しそうに撮るのかを考えながら撮りました。果たして山口さんの評価はいかに……。
山口 初めてでこれだけ撮れたら合格点! 料理を料理として捉えずに撮っている感じが伝わって、なにかストーリー性を感じますね
なんと、お褒めの言葉をいただきました! 本当に嬉しかったです! ただ、ピントがもう少し左だと、もっと良い構図で撮れたんじゃないかとアドバイスしていただきました。
続いて2枚目の写真。
2枚目:「帯」
こちらは、ガラスに反射する芸者さんが美しかったので選びました。こちらに対しては、まだまだとのこと……(笑)。柱の縦の線を真っすぐにしたり、もう少し暗めに撮った方が風情が出てよかったとアドバイスしていただきました。
どちらにしても「発想が若い! 面白い!」とのことでした(笑)。
最高の1枚に出会うためには気持ちが大事
どんな一眼レフを買えばいいのか。金額や性能など、いろいろあるのですが、最終的には自分が何を撮りたいのか、そして、実際に手で触ってしっくりくる一眼レフを選ぶべきだと山口先生はおっしゃっていました。
買ったあとは、説明書を読んで、設定を変えながらいろいろと試しながらたくさん撮って慣れることが大事。
今回の「ニッコールレンズフォトツアー」は、そんな一眼レフの楽しむ場をつくりたいという思いからはじまりました。先生に教えてもらいながら、いろんな設定を試し、参加者の方々と一緒に「撮る」ことに慣れながら上達できるのは、とても気持ちよくて楽しかったです。
「ニッコールレンズフォトツアー」の招待キャンペーンの応募期間はすでに終わっていますが、もし、また開催されるときは、みなさんもぜひ、応募してみてください!
執筆者:しばたゃん
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