株式会社ニコンが、アメリカの映像機器メーカー・RED.com, LLC(以下RED社)を子会社化したことを発表した。
ニコンは、RED社の創始者・James Jannardさんおよび現社長・Jarred Landさんと持分譲渡契約を締結。
本件を通じて、今後拡大が見込まれる業務用動画市場の開拓を目指すとしている。
プロ向けのシネマカメラを手がけるRED社
RED社は、業務用シネマカメラの開発、製造、販売、サービスを展開してきた企業。
2005年の創業以来、映画やCMの撮影などに使用されるプロ向けのシネマカメラを手がけている。
リサーチ企業のフォーチュン・ビジネス・インサイツが、2023年に発表した資料では、ドイツのARRI、日本のソニーグループ、キヤノン、ニコン、パナソニック、富士フイルム、オーストラリアのBlackmagic Designなどとともに、市場のトッププレイヤーとして紹介されている(外部リンク)。
ニコン、RED社のノウハウを活かし業務用動画市場を開拓
RED社は、独自のRAW圧縮技術による「RED ONE 4K」や、最先端の「V-RAPTOR [X]」などのデジタルシネマカメラを開発。シネマカメラ市場をリードする製品を多くリリースしてきた。
それらの製品は、アカデミー賞を受賞するような映画作品の撮影に使用されており、世界中の映像監督やシネマトグラファーから、その革新性と画質が高い評価を得ている。
そうしたRED社独自の画像圧縮技術やシネマカメラにおけるノウハウを、製品開発における高い信頼性、映像処理技術、ユーザーインターフェイス、光学技術などの知見を持つニコンの下で一体化。
特色のある映像機器の開発に着手し、業務用動画市場の開拓を目指す。
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