さユり、悠木碧、赤﨑千夏が語る『僕街』の魅力とは? 圧巻のライブもレポ

さユり、悠木碧、赤﨑千夏が語る『僕街』の魅力とは? 圧巻のライブもレポ
さユり、悠木碧、赤﨑千夏が語る『僕街』の魅力とは? 圧巻のライブもレポ

さユり、悠木碧、赤﨑千夏が語る『僕街』の魅力とは? 圧巻のライブもレポ

19歳の2.5次元パラレルシンガーソングライター・酸欠少女さユりさんのライブ&トーク番組『酸欠少女さユり 夜明けのパラレル実験室 〜僕街編〜 supported by 2.5D × KAI-YOU』が、2月24日、東京・渋谷にあるソーシャルTV局・2.5DからUstreamとニコニコ生放送でオンエアされた。

同番組は、2015年7月から12月にかけて放送。番組としては一旦終了したものの、さユりさんの2ndシングル『それは小さな光のような』の発売を記念して、一夜限りの復活編としてカムバックした。

タイトルからもわかる通り、今回は、1月からフジテレビ“ノイタミナ”ほかで放送されていたTVアニメ『僕だけがいない街』(通称・僕街)とコラボレーション。2ndシングルの表題曲「それは小さな光のような」は、同作のエンディングテーマだ。

イベントは、地下アイドルやライターとして活躍する姫乃たまさんをMCに、『僕街』から悠木碧さん(雛月加代役)、赤﨑千夏さん(片桐愛梨役)、鈴木健太さん(プロデューサー)をスペシャルゲストに迎え、さユりさん自身も原作から好きという『僕街』に関するトークを展開。

後半のライブパートでは、エンディングテーマである「それは小さな光のような」をはじめ、2ndシングルの2曲目「来世で会おう」、デビュー曲「ミカヅキ」など、全8曲を披露。トーク・ライブともに、さユりマニアの増殖を実感した内容だった。

企画/吉田雄弥 取材/文:恩田雄多 撮影:市村岬

僕街は声の力で感情がダイレクトに伝わってくる

『酸欠少女さユり 夜明けのパラレル実験室 〜僕街編〜』/左から姫乃たま、さユり

まずは姫乃さんの呼び込みでさユりさんが登場。早速、新しいデザインのポンチョに触れられると、「さっき悠木さんに“魂柄だね!”って言われました」とうれしそうにコメント。

続いて赤﨑さん、悠木さん、そして姫乃さんから「前髪遊ばせてますね!(笑)」と評された鈴木プロデューサーがステージへ。キャラクターの紹介やお気に入りのエピソードなど、早速、アニメに関するトークがスタートした。

TVアニメ『僕だけがいない街』/(C)2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会 (C)Kei SANBE 2015/KADOKAWA

『酸欠少女さユり 夜明けのパラレル実験室 〜僕街編〜』/左から姫乃たま、さユり、赤﨑千夏、悠木碧、鈴木健太

自身が演じる愛梨について「純粋で独自の言葉がある」と語った赤﨑さんに対して、「JKだから!!」とすかさず悠木さんがツッコみ、会場は大爆笑。そんな愛梨の演技は、悟役の満島真之介さんと会話をしながらつくり込んでいったという。

もう一人、“物語のキーになるキャラクター”である雛月加代を演じる悠木さんは「一言の重みがあるので、そのリアリティが伝わるように気をつけている。まさに“一言入魂”」と、役柄へのこだわりを語る。

一方、さユりさんは、「声の力で感情がダイレクトに伝わってきて、毎回泣いてしまう。すばらしいです……」と、好きな作品のキャスト陣を前に、やや緊張気味だった。

雛月の心の動きを描けるように

TVアニメ『僕だけがいない街』藤沼悟と雛月加代/(C)2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会 (C)Kei SANBE 2015/KADOKAWA

続いてのトークテーマはそれぞれが思い入れのあるエピソード。鈴木プロデューサーによれば、第1話は(原作のストーリーを)どこまで描くか、その構成にはスタッフ間で何度も議論を重ねたという。

最終的には、原作コミックス1巻をそのまま描き、悟が「リバイバル(再上映)」によって小学生に戻る――インパクトの大きいシーンで幕を閉じる。衝撃があとを引く展開には、さユりさんも「次回へのワクワク感が高まって、1週間がすごく長く感じました!」と興奮していたようだ。

物語上、雛月にとって転機となる第3話と第8話を選んだ悠木さん。

3話では、「初めて人に優しくされた雛月の笑顔がすてきだった」と、アニメならではの映像表現にも感動。翌日に放送を控えた8話は多くを語らなかったものの、監督からは「雛月の心の動きを描けるように」と言われ、自身としても、かなり気持ちを込めた話数であることを明かした。

TVアニメ『僕だけがいない街』第3話より雛月加代/少しずつ優しい表情になっていく/(C)2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会 (C)Kei SANBE 2015/KADOKAWA

赤﨑さんが選んだのは、「リバイバル(再上映)」した悟が、一度現代へ戻ってくる第5話。“人を信じる”ことが丁寧に描かれていて、愛梨の言葉によって悟が変化する様子も印象的だったという。

TVアニメ『僕だけがいない街』第5話より藤沼悟/(C)2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会 (C)Kei SANBE 2015/KADOKAWA

TVアニメ『僕だけがいない街』藤沼悟と片桐愛梨/(C)2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会 (C)Kei SANBE 2015/KADOKAWA

さユりさんも、悟と愛梨が橋の下で話すシーンはお気に入り。放送後にはTwitterで、信じることについてフォロワーと意見を交わすなど、作品を通じたファンとの交流も、普遍的なテーマを扱う『僕街』ならではだ。

悠木さんも同様に、「誰かが描かないといけないテーマだと思うので、見た人同士で話し合ってもらいたい」と、作品の魅力を語った。

“歌うと気持ちが苦しくなる反面、よりキャラクターが好きになる”エンディング

2ndシングル『それは小さな光のような』通常盤

トークも終盤に差し掛かると、テーマはさユりさんが歌うエンディングテーマ「それは小さな光のような」へ。自身でも「キャラクター全員の思いを込めた」という曲は、「歌うと気持ちが苦しくなる反面、よりキャラクターが好きになる」とさユりさん。

「ヒリヒリした声が悟の心情とマッチしてる。1番の“守りたい”、2番の“壊したい”という異なる感情も好き」(赤﨑さん)、「力強い声だけど切迫感もあって、胸が締めつけられるんだけど、私たちもよりキャラクターに近づける気がして……本当に好き!」(悠木さん)と、キャストからは絶賛の嵐に、さユりさんは照れまくり。

アニメ「僕だけがいない街」第3弾告知CM

鈴木プロデューサーは、楽曲について「想像以上の名曲。曲の中で1つの物語が始まって終わる、フルバージョンを聞くことでより好きになる」と、作品との親和性の高さを語った。

今回、自身も大好きな作品に関するトークを繰り広げたさユりさん。コメントからはキャストを前にした感動と緊張感が伝わってきた。一方で、楽曲を褒められたり、悠木さんからポンチョの柄をいじられたりしたときの素直な反応からは、19歳の女の子としての一面が感じられた。

アニメ「僕だけがいない街」/第一話~第六話ダイジェスト

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1件のコメント

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CKS

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「“歌うと気持ちが苦しくなる反面、よりキャラクターが好きになる”エンディング」っていうのは、ほんとめっちゃその通りですごい良かった・・・

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