今年2月24日(水)にリリースが決定した2ndシングル『それは小さな光のような』は、『ミカヅキ』に続き、1月7日よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかで放送中のTVアニメ『僕だけがいない街』のエンディングテーマに起用され、ますます活躍が期待されている。
また、4月23日(土)には、東京・渋谷WWWにてメジャーデビュー後、初のワンマンライブ「ミカヅキの航海」の開催も決定。
KAI-YOU.netでは、そんな新世代のアーティストとして、次なる展開が注目を集めるさユりさんにいち早くインタビューを敢行。
活動の大きな節目となった2015年を振り返るとともに、新章の幕開けとなる表題曲「それは小さな光のような」、そしてその対となる、2曲目に収録されている楽曲「来世で会おう」の全貌に迫った。
企画・取材/吉田雄弥 取材/文:恩田雄多
ストリートでの出会いを経てメジャーデビュー
酸欠少女 さユり 『ゆるふわ樹海ガール』(カバー)
新宿・渋谷・吉祥寺を中心に、週に4〜5回のペースで行う路上でのパフォーマンス。当初は通行人が聴いてくれるか不安で、毎日のように腹痛を起こしていたという。
“騒がしさの中に孤独を感じる”という渋谷をはじめ、聴いてくれる人――通り過ぎる人――と、路上で出会ったさまざまな経験を経て迎えたワンマンライブ。チケットはソールドアウト。会場となったTSUTAYA O-nestをさユりマニアが埋め尽くした。
「ミカヅキ」でメジャーデビュー
酸欠少女 さユり デビューシングル 『ミカヅキ』
放送当初から、アニメ本編と楽曲との激しいリンクが話題になった。メジャーデビュー作でのタイアップは、さユりさん自身にとっても印象的な出来事になっている。
「メジャーデビュー曲を、『乱歩奇譚 Game of Laplace』というアニメのエンディングとして出せたのが大きかったです。放送終了後の打ち上げに参加したときに、監督の岸誠二さんから『ミカヅキをつくってくれてありがとう』と言ってもらえて、すごくうれしかったんです。曲をつくることで、作品の一部になる、そういう人や社会とのつながり方が初めてで感動しました」
“どうしたらいいかわからない、だけどもがき続けるしかない”
10代の若者が抱える苦しみを誰よりも感じながら生きてきたさユりさんが、「ミカヅキ」で「それでも〜」と叫ぶように本能のまま力強く歌い、抗うような姿は多くの共感を呼び、ライブやリリースイベントには、日を増すごとに多くの人を集めていった。
人・社会とのつながりが生まれ広がった始まりの年
独自の生きづらさを歌う楽曲に加え、YKBXさんによるビジュアル面でのディレクションもポイントの1つ。それらはミュージックビデオだけでなく、実際のライブパフォーマンスでも表現され、唯一無二の世界観を強調している。特に7月から始まった定期ライブ&トーク番組『酸欠少女さユり 夜明けのパラレル実験室 supported by 2.5D × KAI-YOU』のライブパートでは、その一旦を垣間見ることができた。 同番組は、会場での観覧だけでなく、Ustreamとニコニコ生放送でもオンエア。『乱歩奇譚 Game of Laplace』のスタッフ・キャストや、新進気鋭の女子クリエイターなどをゲストに迎えたトーク、GIFアニメを使ったファッショングラビア・グラフィックガールとのコラボレーションと、番組を通じてさユりさんの様々な一面に触れることができた。 さユりさんは、そんな2015年を「始まりの年」と振り返る。
「3月のワンマンライブから、お客さんが私だけを見に来る場が増えたり、アニメがきっかけでライブに来てくれる人がいたり、定期的な番組をやったり、もう初めてのことばかりでした。その状況を受け止めるので精一杯だったので、2016年は受け止めたうえで、もっと攻めていきたい」
攻めの2016年の幕開けを飾るのが、2月24日にリリースされる2ndシングル『それは小さな光のような』だ。
次のページでは、収録曲の魅力をさユりさんの言葉で濃厚に紹介。
自身も大好きな漫画が原作のTVアニメ『僕だけがいない街』のエンディングテーマである「それは小さな光のような」に加え、同じテーマを異なる切り口で表現した楽曲「来世で会おう」まで、注目の新曲の世界観をいち早く解説していく。
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