連載 | #3 TGS2015

国内初出展、プレステVRの『KITCHEN』がガチで怖かった件 刺される感覚……

「東京ゲームショウ2015」で『KITCHEN』を体験している筆者/デモの映像はないが、体験している様子からその恐怖を感じ取ってもらえれば幸いだ

9月17日から20日(日)の期間中、幕張メッセで開催されているゲームの見本市「東京ゲームショウ2015」。その中でも一際賑わっていたのが、プレイステーションブースで展開中のバーチャルリアリティシステム「PlayStation VR」の試遊コーナーだ。

「PlayStation VR」コーナーでは、『サマーレッスン』『KITCHEN』『JOYSOUND VR』『真・三國無双 VR DEMO』「体感合体『アクエリオン・EVOL』」『ファイナルファンタジー XIV:VRタイタン討伐戦』『サイバーダンガンロンパVR 学級裁判』『SEGA feat. HATSUNE MIKU Project VR Tech DEMO』『THE PLAYROOM VR』『RIGS:Machine Combat League』の全10タイトルの試遊が可能。

今回は、その中でも、今年6月にロサンゼルスで開催された世界最大級のゲーム関連の見本市「E3(Electronic Entertainment Expo)」で注目を浴びた、カプコンが「PlayStation VR」向けに開発中のホラーゲーム『KITCHEN』を体験してきたので、その模様をお伝えする。

ここから先は内容のネタバレが含まれるため、何も知らない状態で体験したい方は、注意してほしい。

ガチだった……

『KITCHEN』は、サバイバルホラーの金字塔「バイオハザード」シリーズで知られる川田将央さんがプロデューサーをつとめる作品。まだ完成版ではなく技術デモの段階で、今回のTGS2015が、国内での初出展となる。

「PlayStation VR」コーナーでは、体験者のデモ映像がモニターに出力されており、外からでもその内容を確認できるが、『KITCHEN』に関してはモニターへの出力はなく、その尋常じゃない恐怖は体験者にしか味わえないようになっている。

体験者は、バーチャル空間の中で、手錠のようなもので両手を縛られ、イスに座った状態でスタート。場所はタイトルが指す通り、廃屋を彷彿とさせるような、気味の悪いキッチンだ。目の前には荒んだキッチンが広がっており、どこか「バイオ」シリーズを連想させる光景が広がっている。

しばらくすると、床に倒れている男性が起き上がり、包丁を持ってこちらへ近づいてくる。体験者は身動きが取れないため、恐怖に怯えていると、男性は持っている包丁を使って手錠を外そうとしてくれる。 おお、なんだ助けてくれるのか」とホッとしていると、突如、後ろに血だらけで包丁を持った女の子? のような女性の姿が見えてくる……。ここで発狂しそうなくらい怯えてると、後ろから男性を包丁で刺し、凄まじい迫力で男性を引き剥がす。そして次の瞬間、なんと筆者の太ももをその包丁でグサッ……!

マジでビックリした……。ビックリし過ぎたが故に逆に冷静になることができた。ゲームをプレイしているというより、本当に自分がそこにいて、その中で起きていることを体験しているかのような感覚のため、自分が刺されたかと錯覚してもおかしくないくらいの、今までに感じたことのない恐怖だった……。

あれ、もう終わった?

包丁を持った女性は、そのまま男性を引っ張り、奥の部屋へと消えていく。奥からは男性の悲鳴が聞こえ、しばらく経つと、男性の頭らしきものが目の前に投げ込まれる……。完全に首から下の胴体を切り離された先ほどの男性だった……。

「次は何がくるのか」そう考えながら、少しでも恐怖を和らげるために、自分の五感をフルに活用してあたりを見渡すが、何も起こらない。数分経っても何も起こらないため、「あれ、これで終わりかな」「何か行動を起こさないと次に進めないのかな」と、四方八方を見渡したり、唯一動かせる両手を上下左右に振ってみたりするが、それでも何も起こらない。

これ、どうすればいいんだろう……」と困惑していると、なんと突然さっきの女性が自分の後ろから覆いかぶさってくるように出現。油断していたせいか、思わず声をあげてしてしまい、パニックになっていると、筆者の顔を撫で回し、そのまま筆者の胸に包丁を突き刺す……。ここでデモは終了。 VRということもあり、本当に自分が『KITCHEN』の世界にいるかのような没入感が凄まじく、一般的なホラーゲームとは一線を画す恐怖がそこにあった。普段一人でゲームをするように、部屋で一人で『KITCHEN』をプレイしていることを想像すると、背筋が凍りついた……。

とはいえ、PlayStation VRの発売が予定されている2016年には、これほどまでの恐怖を味わえるホラーゲームが出てくることを考えると、逆にワクワクしてくる。しかも、PlayStation VRコーナーで試遊できる作品は、どれも技術デモの段階なので、まだまだ未体験の領域への期待が寄せられる。

これまでにない恐怖とワクワク感を一足先に味わいたい方はぜひ、プレイステーションブースで体験してみてほしい。

「PlayStation VR」の試遊は、HALL6-S01のプレイステーションブースで展開中。試遊するには、あらかじめSony Entertainment Networkアカウントが必要。アカウントからチェックイン機能を使うことで、試遊の予約をすることが可能だ。なお、希望の作品を試遊できないこともあるとのこと。ビジネスデイでも非常に混雑していたため、試遊したい方は早めに予約をしたほうが良さそうだ。
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イベント情報

東京ゲームショウ2015

ビジネスデイ
2015年9月17日(木)・18日(金) 10:00~17:00
※ビジネスデイは、ビジネス関係者およびプレス関係者のみのご入場となります。
一般公開日
2015年9月19日(土)・20日(日) 10:00~17:00
※一般公開日は、状況により、9:30に開場する場合があります。
会場
幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)
展示ホール1~11、幕張イベントホール、国際会議場
来場予定者数
22万人
出展社数
4890社
入場料
一般(中学生以上)当日1,200円(前売券:1,000円)
小学生以下入場無料

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