さまざまな企業がゲーム実況関連サービスを提供
企業がゲーム実況主のためのプラットフォームを提供したり、ゲームメーカーのプロモーションとして活用したりといった動きも見られるようになった。DeNAが提供する仮想ライブ空間サービス・SHOWROOMでは、ゲーム実況大会をはじめとしたゲーム実況に関連するイベントを開催している。同サービスにおける、ゲーム実況分野の充実を意識しているようだ。 サイバーエージェントの連結子会社・渋谷クリップクリエイトは、200名を超える人気ゲーム実況主のネットワークを活用し、ゲームメーカーの動画プロモーションを支援するサービス「PLAY CLIP」の提供開始を発表している。 また、6月15日には、トレンダーズがゲーム実況に特化した動画プラットフォーム「プレイム」の提供を開始するなど、国内の有名企業がゲーム実況動画に関する取り組みを行っていることがわかる。 さらに米Googleは、ゲーム動画や実況に特化したサービス「YouTube Gaming」を、今夏にアメリカやイギリスでスタートすることを発表。
海外でもTwitchなどのゲーム実況動画の配信プラットフォームが人気を集めているなか、大手動画サイトもゲーム実況動画に注目しているようだ。
ゲーム実況専用スタジオの登場
4月には、サイバーエージェントの子会社・CyberZにより、国内初のゲーム実況専用スタジオ「OPENREC STUDIO」がオープンした。一般の撮影機材や音響機器などのほか、各種ゲームデバイスが取り揃えられ、気軽にゲーム実況動画やイベント企画などの撮影や編集、ライブ配信ができるようになっている。
CyberZは、スマホゲームに特化した録画・コミュニティサービス「OPENREC」を提供している。本スタジオの運営を通して、ゲーム実況の新たな取り組みが生まれる新拠点をつくりだすとともに、スマホゲーム市場の発展を推進していくという。
前述した「クリエイター奨励プログラム」の事例からも見て取れるように、ゲーム実況主は、単なるゲームのいちプレイヤーから、実況動画という強いコンテンツの「クリエイター」としての立ち位置を築きつつある。
ゲームメーカーも、ゲーム実況をひとつの宣伝媒体として、自社製品のプロモーションへと積極的に取り入れる動きが見られる。実況主と企業とのシナジー効果によりゲーム業界はどのように変貌していくのか、今後の動向が楽しみである。
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