今からでも遅くない! 快進撃を続ける「黒子のバスケ」ってどんな作品?

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今からでも遅くない! 快進撃を続ける「黒子のバスケ」ってどんな作品?
今からでも遅くない! 快進撃を続ける「黒子のバスケ」ってどんな作品?

画像は「黒子のバスケ アニメ公式サイト」より (C)藤巻忠俊/集英社・黒子のバスケ製作委員会

2013年10月5日(土)からMBSを皮切りに、「黒子のバスケ」(以下「黒バス」)の第2期がスタートします。そして10月4日(金)はコミックス第24巻も発売となり、同じく『週刊少年ジャンプ』連載の「暗殺教室」6巻と同時に初版100万を突破した記念に、駅をジャックしたり過去巻の電子書籍版を無料配布するキャンペーンを行ったりと、現在大判振る舞い中です。

すでに一大コンテンツとして確立されている「黒バス」ですが、知らない人には、なぜここまで黒バスが人気なのか、おそらく全く理解できない人も多いのではないかと思います。そこで、今回はその魅力(の一端)を改めてお伝えできればと思っています。

アニメ2期を前に、「黒バス」を追いかけるのは今からでも遅くない!

「黒子のバスケ」とは

藤巻忠俊さんが2007年『赤マルジャンプ』に読み切りで掲載し、2009年から『週刊少年ジャンプ』で連載中のマンガ作品。現在コミックスが第23巻まで発売されていて、2013年10月4日(金)には第24巻が発売。

そちらを元に、ほぼ原作通りに制作されているTVアニメ版は、1期が2012年4月から9月にかけて放送され、前述の通り、2期が2013年10月から始まります。
【公式】アニメ「黒子のバスケ」2期先行PV

衝突するチームワークと才能

「黒バス」の内容はと言うと、タイトルにも冠されている主人公の“黒子テツヤ”と仲間たちを中心に描いたバスケットボール漫画です。

“キセキの世代”と呼ばれる、10年に1人の天才が5人も揃い全中3連覇を果たした帝光中学のバスケ部。そして、チームメイトとしてそんな彼らからも一目置かれていた“幻の6人目(シックスマン)”黒子。その後、それぞれ別の高校に進学し、それぞれバスケ活動を送っているところから始まります。

「黒バス」が一貫して描いているのは、黒子たちと“キセキの世代”とのコントラストです。

誠凛高校バスケ部は、とある事情で、入院をしていた誠凛高校2年・木吉鉄平を中心に、頼りがいのあるキャプテン・日向順平、広い視野と冷静な判断でチームの要となる伊月俊らによって出来上がったチーム。そこへ、黒子たちが入部し、誠凛高校バスケ部の特徴である「ラン&ガン」スタイルが確立されていきます。文字通り、すぐに走ってシュートに持っていく攻撃スタイルのことです。チームの信頼関係があるからこそ、パスもまわり、ばっちりシュートを決めることができます。黒子が理想とする“チームプレイ”のスタイルです。

“キセキの世代”どころかそのへんの人よりも圧倒的に存在感がなく、ジャンプ誌上もっとも影の薄い主人公と言われ、体力も平凡以下という黒子が、新しいチームメイトである誠凛高校バスケ部の面々と共に、誰も太刀打ちできない才能の塊であるかつての仲間だった“キセキの世代”とどう立ち向かい、その勝負を通して、それぞれが何をつかみ取りどう変化していくのか……。

バスケットを軸に、男同士の友情、良きライバル関係、そしてアツすぎる真剣勝負を描いた青春ものである「黒バス」が、ファンの心をがっしりと鷲掴みにしているのです!

そして、アニメ第2期では、第1期では明かされることのなかったバスケ部設立の経緯や当時荒んでいた日向の葛藤、木吉入院の理由等、「誠凛の絆の強さ」を感じることのできる回想シーンも期待できそうです。そう、アニメの第1期は序の口でしかないのです!

登場人物たちの技って?

また、主要登場人物の中には、“技”としか呼びようのない、それぞれの特徴的なテクニックを持つプレイヤーがおり、実際に技名も存在します。「バスケなのにこんな技名ついてるの?」と思った方もいるかもしれません。ただ、「技」と言っても戦隊モノや魔法少女モノのような超常的なものではなく、黒子たちが一生懸命練習して身に付けたテクニックや、人より長けた身体的特徴を駆使したスキルのことなのです。

作者の藤巻さんは特徴的な技に関して、『黒子のバスケ オフィシャルファンブック キャラクターズバイブル』内に掲載されているインタビューにて、「けっこう漫画を描いていると“ありえんわコレ!”ってセルフツッコミを入れてます。あと、ツッコめる漫画のほうが面白いのではという考えが僕の中にあります。(中略)ただし、“物理法則を無視しない”というルールは決めているんです。青峰のゴール裏からのシュートとか、現実でも100本に1本くらいは入る可能性があるんですよ。ただ青峰はそれを100%決めることで突出した存在にしています。(中略)」とおっしゃっています。

これらの技が黒子たちのバスケの試合において、手に汗握る真剣勝負の演出に一役買っているのです!

黒バス 1期 主要メンバー

左から黒子・火神・桃井(C)藤巻忠俊/集英社・黒子のバスケ製作委員会

黒子テツヤ(CV. 小野賢章さん)
所属:誠凛高校1年 ポジション:不明
「影」が薄い。体力がない。テストの点もロッカーの中身も地味。だけど心は人一倍熱い。“キセキの世代”と共に帝光中バスケ部に所属していたが、とある事件で途中退部した。影の薄さを活かして、他人の目を自分からそらし、相手に気づかれないでパスを回すことができる(視線誘導)。
火神大我(CV.小野友樹さん)
所属:誠凛高校1年 ポジション:パワーフォワード
“キセキの世代”と渡り合う力を持つバスケバカ。帰国子女、“天賦の跳躍力”を活かしたプレイスタイル。黒子が影なら、火神は誠凛の「光」。大食い。家事もこなす。ただ勉強が苦手で英語さえも点を取れない。誠凛キャプテン・日向曰く「帰国子女やめろ」。
桃井さつき(CV.折笠富美子さん)
所属:誠凛高校1年 ポジション:マネージャー
情報収集に関して、彼女の右に出る者はいない。成長過程をも予測して作戦を練る。とあるきっかけで黒子のことが好き。幼馴染の青峰が放っておけず同じ高校に入学した。

左から黄瀬・緑間・青峰(C)藤巻忠俊/集英社・黒子のバスケ製作委員会

黄瀬涼太(CV.木村良平さん)
所属:海常高校1年 ポジション:スモールフォワード
尊敬している人を「○○っち」と呼ぶ(ただし先輩を除く)。モデル。運動神経抜群。そんな性格もあってからか、自信過剰で海常のキャプテン・笠松からよくしばかれていた。技を一回見ただけで自分のモノにしてしまう“模倣(コピー)”は脅威。
 
緑間真太郎(CV.小野大輔さん)
所属:秀徳高校1年 ポジション:シューティングガード
語尾は「~なのだよ」。テレビ番組・おは朝の星座占いの信者。験担ぎ大好き。メガネ。初めはチームプレイに興味はなくチーム内でも浮いていた。コート全面から撃てる“超長距離(スーパーロングレンジ)3Pシュート”は、フォームが崩れない限り絶対に外さない。
青峰大輝(CV. 諏訪部順一さん)
所属:桐皇高校1年 ポジション:パワーフォワード
帝光時代は、“型のない(フォームレス)シュート”を駆使し、エースかつ黒子の“光”だった。周囲に失望した今では、やる気もなく練習は出ない、試合も遅刻などの有様。第2期で青峰の心はどう変化するのか。

「黒バス」アニメからファンになった方も多いはずなのでネタバレは避けましたが、今後、第1期の最終話に少しだけ登場した、残りのキセキの紫原敦・赤司征十郎にも注目です!

第1期までを原作コミックスで復習!心に残った台詞

『黒子のバスケ』の魅力はバスケの試合だけではありません。チームメイトの在り方、努力とは、才能とは何か、先輩の威厳と思いやりなど、ハッとする場面や、思わずほろりとしてしまう台詞がたくさんあります。ここでは第1期までに描かれている原作の台詞をピックアップ!
黒子「主役(ひかり)の影として、僕も主役(きみ)を日本一にする」(第1巻・第1Q)
影の薄い黒子にしか言えない火神に向けた名ゼリフ。ここから黒子と火神の「影光」コンビが結成しました。
青峰「オレに勝てるのはオレだけだ」(第5巻・第41Q)
中学時代に本気で戦う意欲を失くしてしまった青峰の台詞。青峰がもう1度楽しくバスケができる日は来るのでしょうか。
緑間「その安直な結論を正してやる」(第8巻・第62Q)
何故か夏合宿が同じ場所だった誠凛と秀徳は合同練習をすることに。黒子と火神の新たなプレイスタイルの模索中に緑間が火神に助言をするシーン。アニメでは2期で描かれる「WC(ウィンターカップ)」では敵となる秀徳ですが、良きライバルとしての関係性が築けたシーンの一つとして、名台詞の呼び声高し。
黄瀬「憧れるのはもう…やめる」(第8巻・第67Q)
やはり海常と桐皇学園の対決を語らずして第1期は成り立ちません! 中学時代からずっと青峰のバスケに憧れていた黄瀬。しかし「憧れてしまえば超えられない」ということに気づいた彼が言い放った台詞。

第2期の目玉の一つ・霧崎第一戦

原作ファンの間で人気の試合の1つ、それがコミックス第12巻に掲載されている、誠凛高校と霧先第一高校の試合です。第2期での新キャラクターである霧崎第一高校の2年生・花宮真の声を担当するのは『コードギアス 反逆のルルーシュ』のルルーシュ・ランペルージ役や、『中二病でも恋がしたい!』の富樫勇太役等でお馴染みの福山潤さん。

花宮真という可愛らしい名前とは裏腹に黒バス一のゲスキャラ。木吉と同じ“無冠の五将”と呼ばれるうちの一人です。黒子たちが誠凛高校に入学する前に一度戦った経験があり、どうやら因縁の戦いになりそう。果たして誠凛のチームプレイは霧崎第一の「変わった」プレイに通用するのか。つまり…第2期は第1期を超える面白さに違いない!

イベントからグッズ、ゲーム展開など盛りだくさん

黒バスと言えば、原作コミックスやアニメだけでなく、グッズ等がたくさん展開されています。 最近ではearth music&ecology Japan Labelとのコラボ(http://kai-you.net/article/1076)が話題になりました。9月28日(土)にはアース全店舗で発売開始、当日は大変な盛況だったようです。まだ購入できる店舗もあるので、そちらは公式サイトを参照ください。

また、詳細は未定ですが、マンガ・アニメを題材にしたTシャツに特化した「BEAMS T」のプロジェクト「MANGART BEAMS T」とのコラボも決まりました。オリジナルアパレルグッズはもちろん、黄瀬にスポットを当てた「KISE Collection」も展開予定とのこと。

そして、2013年10月下旬からは1番くじ「黒子のバスケ~誠凛&海常~」も発売され、2013年冬には、ゲーム化第2弾となるニンテンドー3DS向けのタイトル『黒子のバスケ 勝利へのキセキ』が発売される予定です。
黒子のバスケ キセキの試合 第2弾PV
さらに、10月4日(金)にはコミックス第24巻、12月4日(水)にはコミックス第25巻 アニメDVD同梱版 予約限定版が発売されます。こちらのアニメDVDは「ジャンプスーパーアニメツアー」の上映作品。コミックス第5巻に収録されている「バカじゃ勝てないのよ!」をベースにした物語を約30分収録予定。なお、予約締切は2013年10月18日(金)までなので、ご予約はお早めに!

右が「黒バス」24巻、左が「暗殺教室」6巻の表紙

そして現在、『週刊少年ジャンプ』初となるコミックス初版100万部同時突破記念として、「黒バス」と「暗殺教室」のコラボキャンペーンが展開中。10月4日(金)に同時発売された「黒バス」24巻と「暗殺教室」6巻を対象書店で買うと、スペシャルコラボペーパーがもらえます。各店200枚限定ですが、ゲットしたいところです!

「24巻どころか1巻も読んだことない」という人にも朗報が! 同誌の公式マンガアプリ「ジャンプBOOKストア!」では現在、「暗殺教室」は1巻のみ、「黒バス」はなんと1巻から5巻までが無料配信されています。アプリはiOS/Androidで配信されているので、未読の方は10月31日(木)までの無料期間中に是非ご利用ください。

そして、全国の駅に「黒バス」「暗殺教室」のポスター大量掲出中! 掲出期間は駅ごとに異なるため、お近くの駅の掲出期間をご確認の上、足を運んでみてください。ちなみに池袋は2013年10月6日(日)までなのでお早めに。

編集部のある池袋は、黄瀬くんのポスター。山手線の内回り(新宿・渋谷方面)の、大塚側の階段裏にあります!

現在も『週刊少年ジャンプ』にて好評連載中。黒子たちの青春の「キセキ」を見届けよう!

http://www.kurobas.com/

執筆者:あそうまお

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