11月17日(月)、短編アニメの配信プロジェクト・日本アニメ(ーター)見本市の解説番組「-同トレス-」の第2回目が行われた。
日本アニメ(ーター)見本市は、日本アニメーションの可能性を探ることを目的に企画された、ドワンゴとスタジオカラーによる共同プロジェクト。
同番組では、監督の谷東さん、3Dディレクターの宮城健さんが登場し、フル3DCGアニメーション『HILL CLIMB GIRL』について語った。
監督の谷東さんは『秘密結社鷹の爪』などの作品で有名なDLE所属で、劇場アニメ『秘密結社鷹の爪 総統は二度死ぬ』ではプロデューサーを務めた人物。
『秘密結社鷹の爪』シリーズは典型的なFlashアニメーションで、谷さんもFlashの制作を得意としていた。しかし、今回の『HILL CLIMB GIRL』で初めて3DCGでの制作に挑戦。
3DCGアニメーションとは、キャラクターや背景、机や椅子といったオブジェクトを3DCGで制作し、それらを配置してアニメーションをつくり上げる手法。一度キャラクターのモデルをつくってしまえば、柔軟に使い回すことができるため、カットごとにいちから作画をしなければならない紙のアニメーションよりも作業を効率化できることで、アニメ制作の現場では多用されている。番組内では谷さんが3DCGならではの利点として、カメラアングルの変更が容易であることを挙げた。
近年では、映画『コクリコ坂から』などを手がけた宮崎吾朗さんが制作するTVアニメーション『山賊の娘ローニャ』や、水島精二さんが監督、虚淵玄さんが脚本をつとめる映画『楽園追放』などがフル3DCGアニメーションとして公開され、いずれも注目を集めている。 今回の企画に参加することになった理由は、谷さんが以前スタジオカラーのプロデューサーに「Flashアニメーションを卒業したい」と話したことがきっかけだそう。
Flashアニメーションと3DCGアニメーションを両方体験した谷さんは、「もうFlashは辞めようと思った」というほど3DCGに未来を感じたという。
しかし、コストや制作期間の面ではFlashアニメーションの方が優れており、一長一短だという。具体的には、Flashでアニメを作ろうと思ったら3人で1週間もあればできるが、3DCGでは20人〜30人で1ヶ月〜数ヶ月を要する。
今後、ソフトやライブラリが発達すれば、その分だけ速く簡単に3DCGアニメーションがつくれるようになると予想されるので、まだまだこれから3DCGの真価が問われることになるそうだ。
今回の制作で参考資料として買った自転車用品も、総計で最高級ロードバイクが購入可能なほど(約150万円ほど?)にまで膨れ上がってしまったという。 購入した自転車などは、CGをモデリングする際に参考としており、細部までこだわった結果、自転車一台の3DCGモデルの制作に4人〜5人で2ヶ月近くかかってしまったそうだ。しかし、その完成度は凄まじいもので、3Dディレクターの宮城さんは、この自転車は「型番通り」と本物の自転車と寸分違わぬ出来になっていることを強調した。
日本アニメ(ーター)見本市は、日本アニメーションの可能性を探ることを目的に企画された、ドワンゴとスタジオカラーによる共同プロジェクト。
同番組では、監督の谷東さん、3Dディレクターの宮城健さんが登場し、フル3DCGアニメーション『HILL CLIMB GIRL』について語った。
フル3DCGに初挑戦の谷さん「もうFlashはやめようと思った」
「HILL CLIMB GIRL」は11月14日(金)から公開された日本アニメ(ーター)見本市の第二弾となる作品。監督の谷東さんは『秘密結社鷹の爪』などの作品で有名なDLE所属で、劇場アニメ『秘密結社鷹の爪 総統は二度死ぬ』ではプロデューサーを務めた人物。
『秘密結社鷹の爪』シリーズは典型的なFlashアニメーションで、谷さんもFlashの制作を得意としていた。しかし、今回の『HILL CLIMB GIRL』で初めて3DCGでの制作に挑戦。
3DCGアニメーションとは、キャラクターや背景、机や椅子といったオブジェクトを3DCGで制作し、それらを配置してアニメーションをつくり上げる手法。一度キャラクターのモデルをつくってしまえば、柔軟に使い回すことができるため、カットごとにいちから作画をしなければならない紙のアニメーションよりも作業を効率化できることで、アニメ制作の現場では多用されている。番組内では谷さんが3DCGならではの利点として、カメラアングルの変更が容易であることを挙げた。
近年では、映画『コクリコ坂から』などを手がけた宮崎吾朗さんが制作するTVアニメーション『山賊の娘ローニャ』や、水島精二さんが監督、虚淵玄さんが脚本をつとめる映画『楽園追放』などがフル3DCGアニメーションとして公開され、いずれも注目を集めている。 今回の企画に参加することになった理由は、谷さんが以前スタジオカラーのプロデューサーに「Flashアニメーションを卒業したい」と話したことがきっかけだそう。
Flashアニメーションと3DCGアニメーションを両方体験した谷さんは、「もうFlashは辞めようと思った」というほど3DCGに未来を感じたという。
しかし、コストや制作期間の面ではFlashアニメーションの方が優れており、一長一短だという。具体的には、Flashでアニメを作ろうと思ったら3人で1週間もあればできるが、3DCGでは20人〜30人で1ヶ月〜数ヶ月を要する。
今後、ソフトやライブラリが発達すれば、その分だけ速く簡単に3DCGアニメーションがつくれるようになると予想されるので、まだまだこれから3DCGの真価が問われることになるそうだ。
アニメ業界は自転車好きが多い?
アニメ業界はかねてより自転車好きが多いといわれているが、谷さんが今回の企画に参加するもう一つの理由として、自身の自転車好きが関係しているという。音響監督の山田陽さんをはじめ、スタッフには多数の自転車好きがいるが、中でも谷さんは筋金入りだそうだ。今回の制作で参考資料として買った自転車用品も、総計で最高級ロードバイクが購入可能なほど(約150万円ほど?)にまで膨れ上がってしまったという。 購入した自転車などは、CGをモデリングする際に参考としており、細部までこだわった結果、自転車一台の3DCGモデルの制作に4人〜5人で2ヶ月近くかかってしまったそうだ。しかし、その完成度は凄まじいもので、3Dディレクターの宮城さんは、この自転車は「型番通り」と本物の自転車と寸分違わぬ出来になっていることを強調した。
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