アンコールでは2つの紅白衣装へと進化
小林さんは、1964年のデビュー曲「ウソツキ鴎」以降、15年間にわたってヒット曲にめぐまれなかった。しかし1979年にリリースされた「おもいで酒」が200万枚のヒットを飛ばし、小林さんを再び表舞台へと引き上げた。武道館公演では、そんな思い入れの強い「おもいで酒」も披露され、会場には涙ぐむ人の姿も数多く見られた。 そしてアンコールでは1993年の紅白歌合戦で披露された衣装「ペガサス」を身にまといながら、2000年に公開された映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』の主題歌「さよならありがとう」、そして重さ1tもある2006年の「紅白歌合戦」の衣装「火の鳥」へと形態を変化させると、最新シングルから「越後に眠る」を披露し、50周年を記念した武道館公演は幕を下ろした。 50年のキャリアを感じさせる圧巻のパフォーマンスや演出によるエンターテインメント性はもちろんのこと、「千本桜」で会場が盛り上がっていた様子を見ると、紅白歌合戦でボーカロイド曲が披露される日がきてもおかしくない。そう感じさせる武道館公演だった。
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