ユーザーが投稿した写真を巡る地理クイズゲーム『GeoGuessr(ジオゲッサー)』プレイヤーの特定力が、米掲示板・Redditにて注目を集めている。
同ゲームのサブレディット(スレッド)に投稿されたのは、数年前にハワイのビーチで発見されたという「日本の電柱プレート」の写真。
投稿主の「元の看板(プレート)があった場所を訪れてみたいのですが、どなたかご存知ですか?」という願いから、世界中のプレイヤーによる特定作業がスタート。
最終的に、わずかなヒントから日本のユーザーが見事に元の電柱の場所を割り出すという劇的な展開を迎えた(外部リンク)。
東日本大震災の津波で流されたNTTのプレート?
『GeoGuessr』はランダムに表示されたGoogleストリートビューの映像を頼りに「画面に映っている場所はどこか」を当てるゲーム。
地理をはじめとした知識が身につく学習ゲームであり、世界大会が開催されるほどの競技性を有する人気タイトル。そして、トッププレイヤーたちは常人には到底理解できないほどの圧倒的な知識量と観察力を持っていることで知られる。
今回投稿された画像に映し出されていたのは、日本の電柱に取り付けられるごく普通プレートだった。これに対し、あるユーザーが「日本の通信事業会社・NTTのプレートである」と指摘。
さらに、プレートに書かれた「港南」「工業」という単語から「2011年3月の東日本大震災の津波で流されたものなのではないか?」という推測が書き込まれた。
日本のユーザーが電柱をピンポイントで特定
様々なヒントが寄せられるものの、具体的な土地の特定には至らない中、投稿主が日本の『GeoGuessr』コミュニティに助けを求めた。
すると、なんとナシゴレンさんという日本のプレイヤーが、見事にプレートが取り付けられていた元の電柱を特定したのだ。
実際に現地のGoogleストリートビュー(2014年および2015年のデータ)を確認すると、たしかに該当のデータ時点の電柱にはプレートが取り付けられていないことがわかる。
特定された電柱(2014年)/画像はGoogleストリートビューより
特定された電柱(2021年)/画像はGoogleストリートビューより
NTTのプレートには固有の番号が割り振られている。上記の画像は不明瞭で分かりにくいが、周辺の電柱を見ると、プレートに書かれた数字(18)も同じであることも分かるだろう。
そのため、特定された地域のプレートが長い年月をかけてハワイの海岸へ漂着したものだと高い確率で推測される。
周辺の電柱/画像はGoogleストリートビューより
特定を受けた投稿主は、プレートが津波によって流されたのではないかという推論を受け「偶然にも、現地の津波伝承館が電柱の場所から数百メートルしか離れていないため、そこへの訪問と合わせて訪れることができます」と感謝とともに結果を報告した。
ハワイのビーチで見つかった1枚の小さなプレートが『GeoGuessr』を通じて国境を越えたコミュニティの力により、本来あった場所へと繋る。プレイヤーたちの底力に改めて驚かされるエピソードとなった。
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