小学館の漫画アプリ「マンガワン」で『堕天作戦』を連載していた山本章一氏の性加害問題を巡り、同じような被害者の支援を目的とした寄付窓口が立ち上げられた。
3月11日、『はじめの一歩』で知られる漫画家・森川ジョージさんが、Xを通じて「教員による性被害事件の被害者を支える会」の発足を報告。
森川ジョージさんは、一連の「マンガワン」事件について、被害者の代理人弁護士である東京共同法律事務所の小竹広子さんと河邉優子さんと話し合った結果として、自身のSNSを通じて寄付を呼びかけた。
寄付金は、今回の被害者が控訴審で必要となる裁判費用のほか、将来的な学び直しのための学費などに活用する可能性があるという。
控訴審費用や学び直し支援へ 弁護士が寄付を呼びかけ
森川ジョージさんはXで、小竹広子弁護士から送られてきたメール文を公開。その中で小竹広子弁護士は、同じく被害者の代理人弁護士である河邉優子さんとともに、支援の枠組みを立ち上げる方針を説明した。
寄付金は主に、今後予定されている控訴審の裁判費用に充てる予定。「裁判所に支払う印紙代などの訴訟費用」「弁護士費用」「診断書や専門家意見書、鑑定費用」「通信費や交通費などの実費費用」などが想定されている。
また、被害者が心身の回復を経て学び直しを望む場合には、その学費として使用。さらに今回の事件に限らず、同じ加害者による他の被害者や、教員による性被害を受けた若年者一般に対する支援も視野に入れているという。
当面は、小竹広子弁護士の預り金口座で寄付を受け付ける。詳細については、森川ジョージさんのXの投稿で確認できる。
「教員による性被害事件の被害者を支える会」を設立した弁護士の所属する東京共同法律事務所/画像は公式サイトより
小学館、被害者女性に謝罪 第三者委員会などの再発防止策も発表
小学館の「マンガワン」を巡っては、漫画『堕天作戦』の作者・山本章一氏が、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)で罰金刑を受けた事実を知りながら、別名義で新連載の原作者に起用していたことが判明。
山本章一氏と被害者との和解協議に「マンガワン」の編集者が参加していたことなども明らかになり、漫画家をはじめとした関係者などから批判を集めている。
3月8日には、被害者が東京共同法律事務所の公式サイトでメッセージを公開。一連の問題に関してコメントするとともに、小学館から謝罪があった旨を報告した(外部リンク)。
3月9日には小学館も、同社取締役らが被害者への謝罪を報告。その上で、原作者への起用について、「女性の人権を蔑ろにした行為であり、会社としての管理監督責任を痛切に感じております」とコメントした。
くわえて、「第三者委員会の設置」「人権ポリシーの策定と公表」「社内での人権セミナーの実施」などの再発防止策を発表。一方で、問題を巡る『週刊文春』の報道に対しては、組織的隠ぺいについて否定している。
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