小学館が3月8日、漫画『堕天作戦』の作者・山本章一氏の性加害問題を受け、被害者に謝罪したと発表した。
3月5日、小学館の取締役らが被害者の代理人弁護士の事務所を訪問。弁護士の電話を通じて被害者に謝罪したという。
山本章一氏による性加害に遭った被害者は、事件後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症。小学館は、「まず第一に被害に遭われた女性の心情を慮らなければならなかった事態にもかかわらず、全くなされておりませんでした」と説明した。
その上で、同社の漫画アプリ「マンガワン」編集部が、山本章一氏を新連載の原作者に別名義で起用した件について、被害者の「人権を蔑ろにした行為であり、会社としての管理監督責任を痛切に感じております」とコメントしている。
小学館「人権ポリシーの策定と公表」「社内での人権セミナーの実施」を決定
小学館の声明によれば、被害者は「『次なる被害者を生み出してはいけない』と強く願っている」という。
これを受け、小学館は「弊社は、性加害、性搾取、あらゆる人権侵害を決して許さず、人権尊重は企業が社会の一員として活動するうえでの最重要課題との認識のもと、今後の会社の使命を熟慮してまいります」と表明した。
また、今回の問題を受け、今後「第三者委員会の設置」のほか、「人権ポリシーの策定と公表」「社内での人権セミナーの実施」などに取り組むことを発表。
「第三者委員会の提言を真摯に受けとめ、人権侵害が二度とおきないように、再発防止策を具体的に進めてまいります」としている。
『堕天作戦』山本章一氏の性加害問題を巡る騒動のこれまで
一連の問題を巡っては、2月27日および翌28日、小学館が「裏サンデー」「マンガワン」で連載中止となった漫画『堕天作戦』の作者・山本章一氏が、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)で罰金刑を受けていた事実を公表。
また、それを知りながら、「マンガワン」編集部が2022年から山本章一氏を新連載の原作者に起用していたこと、そして山本章一氏と被害者との和解協議に「マンガワン」の編集者が参加していたことを明らかにした。
現在、小学館や「マンガワン」編集部に対し、人権・コンプライアンス意識の低さを批判する声が上がっている。
なお、『週刊文春』(文藝春秋)は小学館による組織的隠ぺい疑惑も報じているが、これについて同社は否定している。
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