京都精華大学が3月9日(月)、小学館と同大学マンガ学部との連携活動を一時的に停止したことを明らかにした。
小学館は、運営する漫画アプリ「マンガワン」における漫画家/原作者・山本章一氏の性加害問題を巡り、第三者委員会を立ち上げての検証など対応に追われている。
KAI-YOU編集部の取材に対し京都精華大学は、「マンガ学部として社会的責任、教育的配慮の観点から、慎重な対応が必要と判断した」上で、「学部教員による会議で決定されました」と説明した。
京都精華大学「社会的責任、教育的配慮の観点から、慎重な対応が必要」
京都精華大学のマンガ学部では、小学館との連携事業として編集者を招いた作品講評会などを実施してきた。
しかし、一連の問題を受けて「授業における同社(※編注:小学館)との連携活動について、マンガ学部として一時的に停止することを決定」したという。
京都精華大学
同大学は連携停止の経緯ついて、「小学館および同社運営に『マンガワン』を巡る社会的問題について、第三者委員会による調査が進められている状況に鑑み、マンガ学部として社会的責任、教育的配慮の観点から、慎重な対応が必要と判断したと確認しています」とコメント。
その上で、「なお、本件により学生の教育機会が損なわれることや、教育上の不利益が生じないように配慮しながら対応してまいります」と説明している。
今後の見通しについては、第三者委員会の調査結果やそれを踏まえた小学館の再発防止策と具体的改善措置の十分性を確認した上で、マンガ学部において改めて協議し、判断する予定だという。
小学館、被害者女性に謝罪 第三者委員会設立や人権セミナーなどの対策も発表
小学館の漫画アプリ「マンガワン」を巡っては、漫画『堕天作戦』の作者・山本章一氏が、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)で罰金刑を受けた事実を知りながら、別名義で新連載の原作者に起用していたことが判明。
山本章一氏と被害者との和解協議に「マンガワン」の編集者が参加していたことなども明らかになり、漫画家をはじめとした関係者などから批判を集めている。
小学館は3月9日に、同社取締役らが、代理人弁護士を通じて山本章一氏による性加害の被害者に謝罪したと報告。その上で、原作者への起用について、「女性の人権を蔑ろにした行為であり、会社としての管理監督責任を痛切に感じております」とコメントした。
あわせて、今回の問題を受けた再発法施策として「第三者委員会の設置」「人権ポリシーの策定と公表」「社内での人権セミナーの実施」などに取り組むと発表している。
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