小学館「マンガワン」が『アクタージュ』原作者を別名義で起用していた事実が発覚 過去に強制わいせつで逮捕

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KAI-YOU編集部_アニメ・漫画部門
小学館「マンガワン」が『アクタージュ』原作者を別名義で起用していた事実が発覚 過去に強制わいせつで逮捕
小学館「マンガワン」が『アクタージュ』原作者を別名義で起用していた事実が発覚 過去に強制わいせつで逮捕

漫画『星霜の心理士』/画像はAmazonから

漫画『アクタージュ act-age』の原作者・マツキタツヤ氏が、小学館の漫画アプリ「マンガワン」で連載中の漫画『星霜の心理士』に別名義で起用されていたことが発覚した。

漫画『堕天作戦』作者の山本章一氏による性加害問題を受け、小学館が実施した社内調査により明らかになった。

3月2日(月)の発表で小学館は、『星霜の心理士』についても「原作者起用のプロセスと確認体制について調査が必要」と報告している。

マツキタツヤ氏は2020年、強制わいせつの疑いで逮捕されており、それによって当時『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中だった『アクタージュ act-age』が打ち切りとなっていた。

発端となった漫画『堕天作戦』作者の性加害問題

発端となったのは、漫画『堕天作戦』作者の山本章一氏を巡る性加害問題だ。

小学館「マンガワン」編集部は2月27日、山本章一氏がかつて児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で罰金刑を受けたと知りながら、別名義で漫画『常人仮面』の原作者に起用したと報告。

加えて、山本章一氏と被害者との和解協議に「マンガワン」の編集者が参加していたことも明らかに。その結果、小学館や「マンガワン」編集部の人権・コンプライアンス意識に対して批判が相次いでいる。

事態を受けた小学館は2月28日、事実関係及び原因を迅速に解明すると発表。

今回、そうした社内調査を進める中で、別件としてマツキタツヤ氏の原作者起用が新たに明らかになった形だ。

強制わいせつ容疑で逮捕・起訴された『アクタージュ』原作者の八ツ波樹

マツキタツヤ氏は、2020年8月に強制わいせつ容疑で逮捕・起訴され、その後有罪判決(懲役1年6カ月、執行猶予3年)を受けていた。

漫画『アクタージュ act-age』/画像は集英社公式サイトから

漫画アプリ・マンガワン編集部は、その事実を把握した上で『星霜の心理士』の原作者として起用する判断を行ったと説明。

マンガワン編集部が八ツ波樹氏に対し「マツキタツヤ氏であることを公表したい」と打診したところ、同氏からも、すでに憶測が広まりつつある現況を鑑みて、了承を得たという。

なお、マンガワン編集部は、声明の中で、「個人情報については、犯歴であっても本人の了承を得ずに他者が公表することは重大な人権侵害にあたります」とも前置きしている。

「社会復帰を目指すことは否定すべきではない」と編集部は判断

小学館は今回の発表で、『星霜の心理士』へのマツキタツヤ氏(八ツ波樹氏)起用の経緯を詳細に明かしている。

その中で、マツキタツヤ氏が心理カウンセリングを受けていたこと、担当心理士の判断を受けて、編集部は「社会復帰を目指すことは否定すべきではない」として起用を決めたこと、ペンネーム変更の判断などに言及。

また、『星霜の心理士』の作画担当である雪平薫さんには、事前に過去の名義や事件の経緯などを説明しており、本人も「世間にこの事実が知られた場合のご自身に降りかかりうる様々なリスク」などを承知済みだという。

その上で、雪平薫さんからは、「『漫画(原作)を読んで涙が出たのは生まれてはじめてで、これは自分が描くべき作品だと感じた。本作のテーマや社会的意義、おもしろさは世に広めるべきだ』と作画依頼を受諾いただきました」と説明している。

なお、小学館は、前述した漫画『堕天作戦』作者の件も踏まえて、第三者委員会を設置することを発表。「マンガワン」編集部も、判断の妥当性について第三者委員会の調査を仰ぎ、協力する意向を示している。

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