第8試合:須田萌里◯ vs. ●NOEL
須田萌里 vs. NOEL
RIZIN MMAルール:5分 3R(49.0kg)※スーパーアトム級
結果:須田萌里◯ vs. ●NOEL ※2R3分2秒一本
第8試合は20歳の須田萌里選手と17歳の現役高校生・NOEL選手という、次代の女子格闘技を担うであろう新星同士の一戦。両者共に小学生時代から格闘家の道を志したグラップラー。ジョシカク新時代の旗手となりうるのはどちらか?
1R目、素早い打撃のコンビネーションから組み付あのは須田選手。しかしNOEL選手がマウントポジションを奪う。ただし下になった須田選手はすかさず三角絞めをセット、NOEL選手はセットされながらもパウンドで応戦。須田選手は足で首を締め上げながらも腕を取ることができず、なかなか極めまで持っていけない。NOEL選手がしのぐ形で1R目は終了。
2R目、NOEL選手の打撃が須田選手の顔面を捉える。しかしそれでも組みついてコーナーに押し込む須田選手。アクションの声がかかり、NOEL選手は離れ際に再び強烈な右をヒット。須田選手はダメージを負いながらもタックルに行き、テイクダウンに成功。サイドポジションからバックマウントに移行。後ろからパウンドを連打しつつ、すかさずアームバーをセット。NOEL選手はたまらずタップ。
須田選手が得意の関節技を極め、鮮やかな一本勝利を飾った。
第9試合:ヤン・ジヨン● vs. ◯安藤達也
ヤン・ジヨン vs. 安藤達也
RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)※バンタム級
結果:ヤン・ジヨン● vs. ◯安藤達也 ※2R3分52秒KO
第9試合は、3月の韓国大会で金太郎選手にTKO勝利した韓国のヤン・ジヨン選手と、6月のRIZINデビュー戦でガザンザデ選手相手に鮮やかな一本勝利を飾った安藤選手の一戦。高いKO力を持つヤン・ジヨン選手を相手に、安藤選手が圧倒的フィニッシュを飾ることができるのか。今後のRIZINバンタム級戦線を占う戦いだ。
1R開始、共に一撃の威力に定評のあるスラッガー対決。先手を取ったのはジヨン選手。伸びの良い蹴り。しかしコーナー際で安藤選手のパンチがヒット。ジヨン選手はひるまずに押さえ込む。安藤選手もフィジカルで立ち上がり、四つ組へ。攻防の中で上を取ったのはジヨン選手。互いに屈強なフィジカルを見せつける。スラッガー対決ではあるが、グラウンドではジヨン選手が有利か。マウントポジションをキープしながら腕を首に回し、肩固めを狙う。一瞬で攻防が入れ替わる激しい試合。2R目へ。
2R目。互いに得意な左の強打をちらつかせながら、タックルやジャブのフェイントを織り交ぜつつ、間合いを探る。ノーガードでじりじり近づく安藤選手。しかし互いに手が出ない。じりじりとした緊迫の中、安藤選手の左の強打がジヨン選手を完全に捉え、組み合いに。ダメージのあるジヨン選手はそのままバックチョークをセットされる。ジヨン選手は意識を失う。
安藤選手が一瞬の勝機を見逃さずに見事なフィニッシュ勝利を飾った。
第10試合:伊澤星花◯ vs. ●シン・ユジン
伊澤星花 vs. シン・ユジン
RIZIN MMAルール:5分 3R(52.0kg)※スーパーアトム級
※タイトルマッチから52.0kgキャッチウェイトのワンマッチへ変更
結果:伊澤星花◯ vs. ●シン・ユジン ※1R2分24秒一本
第10試合は、女子スーパーアトム級の絶対女王・伊澤選手が、韓国のシン・ユジン選手を迎え撃つ。本来はタイトルマッチだったものの、ユジン選手の減量がうまくいかず、52.0kgキャッチウェイトのワンマッチへ変更となった。
1R目、伊澤選手の右のミドルがユジン選手を捉え、ややダウン気味にバランスを崩す。そこをすかさず押さえ込みにいく伊澤選手。得意なグラウンドに持ち込むことに成功。ユジン選手も下から動き続けるのが、全く逃げることができない。そのまま肩固めに入り、一瞬でフィニッシュ。女子格闘技最強のチャンピオンとして、圧倒的な勝利を飾った。
第11試合:バンタム級タイトルマッチ 井上直樹◯ vs. ●福田龍彌
バンタム級タイトルマッチ 井上直樹 vs. 福田龍彌
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
結果:井上直樹◯ vs. ●福田龍彌 ※3-0判定
第11試合は、現RIZINバンタム級王者の井上選手に、現DEEPフライ級/バンタム級王者の福田選手が挑戦するバンタム級タイトルマッチ。バンタム級屈指のスピードと技術を武器に、スーチョル選手や元谷選手を退けてきた現王者を、“ヒリヒリファイト”を信条とするハンターが狩りにいく。
1R目、左のジャブを刺しながら詰め寄る井上選手。福田選手も左の強打を警戒させながらフェイント、急に距離を縮めるなどのフットワークで相手の出方をうかがう。井上選手は遠い距離からのジャブやローキックで距離をつくり、安易には近寄らせない。緊張感のある差し合い。井上選手はテイクダウンの選択肢もあるが、打撃にこだわっている印象。互いに大きく攻めさせず、1R終了のゴング。
2R目、福田選手もローキックを繰り出すようになる。間合いは井上選手の領域で進行。福田選手、ジャブをもらい一瞬崩れる。しかし左の強打でお返し。一瞬の隙をうかがう福田選手と、ジャブで制空権を譲らない井上選手。ジャブの差し合いに勝る井上選手がやや優勢か。福田選手はさらに踏み込んで攻撃したいところ。勝負は3Rにもつれ込んだ。
3R目、ポイントで押されている福田選手が前に出る。井上選手はフットワークやサークリングで距離を取る。ストライキングの得意な福田選手だが、どうしても距離を潰すことができない。井上選手は要所でジャブを当て続け、ポイントアウトを徹底する作戦が見て取れた。
判定は井上選手の徹底した作戦通り3-0で勝利。福田選手の得意なストライキングで完勝を果たした。これで井上選手はバンタム級チャンピオンとして2度目の防衛を成し遂げた。

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3件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:12771)
好き
匿名ハッコウくん(ID:12770)
1番わかりやすく
余計な広告もない。
ありがたい。
匿名ハッコウくん(ID:12768)
ウホ