格闘技イベント「Yogibo presents 超RIZIN.3」が7月28日、さいたまスーパーアリーナで開催されている。
5年間に及ぶ因縁がついに決着する朝倉未来選手vs平本蓮選手のメインカードを含めた全11試合。
RIZINでは初となる4万人超の観客を前に、熱戦が繰り広げられる。この記事では試合結果を随時更新していく。
目次
第1試合:新居すぐるvs. 摩嶋一整
第1試合は、新居すぐる選手と摩嶋一整選手のフェザー級マッチ(RIZIN MMAルール:5分3R)。
1Rは摩嶋一整選手がプレッシャーをかけ続け、膝がヒット。そこからバックポジションでコントロールし、新居すぐる選手がエスケープを試みるもマウントポジションに。肩固めが決まりそうになるも、なんとか耐え続ける新居すぐる選手。ラウンド終了間際にパウンドやエルボーなどを浴びるもゴング。
2R開始。新居すぐる選手は打撃で摩嶋一整選手をタックルの間合いに入らせない。それでも無理やり組み付く摩嶋一整選手。そこからテイクダウンに成功。1Rのようにバックポジションをキープし、そのままリアネイキッドチョークで勝利。終始、摩嶋一整選手がグラップリングで圧倒し、快勝となった。
第2試合:タイ・エマリー vs. チャリーサ・シガーラ
第2試合は、タイ・エマリー選手とチャリーサ・シガーラ選手とのBKFC女子フライ級の一戦(ベアナックルルール:2分5R)。
1R序盤から両者近距離でノーガードで撃ち合い。たまらずチャリーサ・シガーラ選手が引いたところに、タイ・エマリー選手の右の強打が顔面にヒットし、ダウン。
10カウントが取られるも起き上がれず。チャリーサ・シガーラ選手の鼻が折れてしまい、戦意を喪失したように見える。タイ・エマリー選手がKO勝利を飾った。
第3試合:鈴木博昭 vs. YA-MAN
第3試合は、共にハードヒッターである鈴木博昭選手とYA-MAN選手のフェザー級マッチ(RIZIN MMAルール:5分3R)。
試合開始、鈴木博昭選手の打撃にカウンターを合わせるYA-MAN選手。打撃の撃ち合いは不利と見たのか、鈴木博昭選手はタックルに。しかしテイクダウンはできずに四つ組の展開に。
YA-MAN選手、コーナーに鈴木博昭選手を追い込む。再び撃ち合いの展開から鈴木博昭選手がタックルにいくも、テイクダウンは再び失敗。YA-MAN選手のディフェンス力が光る。
そして再び撃ち合いになり、互いにパンチが交錯する中、YA-MAN選手の左が鈴木選手の顔面を鮮やかに捉え、そのまま意識を断つ。YA-MAN選手が見事なKO勝利を飾った。
第4試合:RENA vs. ケイト・ロータス
第4試合は、長年女子格闘技を牽引してきたRENAさんと、新世代ファイターとして注目を集めるケイト・ロータスさんによるスーパーアトム級の一戦(RIZIN MMAルール:5分3R)。
1R、互いに蹴りを中心とした遠い間合いでの打撃戦からスタート。距離をコントロールしているのはケイト選手。距離をつめたいRENA選手。距離がつまった瞬間、RENA選手は強烈なラッシュを見せる。ケイト選手はコンパクトで素早いジャブで応戦するも、RENA選手の攻撃力を前に攻め手にかける印象。
2R、先ほどとは打って変わり、自ら距離をつめていくケイト選手。しかし攻防の中、打撃のプレッシャーに押され、コーナーを背負う形に。コーナー際で猛烈な連打を放つRENA選手。
たまらず差し合いからエスケープを試みるも、再びコーナーを背負う形でラッシュを浴びてしまうケイト選手。かなりのダメージを感じさせるが、根性でパンチを返す。しかしその頑張りも虚しく、意識はまだ続いてるように見えるも、スタンディングでのレフェリーストップ。圧倒的な打撃の破壊力でRENA選手が強さを見せつけた。
第5試合:ジョン・ドッドソン vs. 征矢貴
第5試合は、ジョン・ドッドソン選手と征矢貴(そやたかき)選手によるBKFCフライ級の一戦(ベアナックルルール:2分5R)。
1R、開始直後からアグレッシブに攻める征矢貴選手。距離を取り、アウトボクシングに徹するドットソン選手の構図。ドットソン選手の手数が異様に少ない。それでも征矢貴選手の打撃がどこかでヒットしたのか。ラウンド終了時にドットソン選手の左眉あたりから出血。
2R、スタイルの変わらない両者だが、ドットソン選手の攻撃がクリーンヒットし、征矢貴選手がフラッシュダウン。それでもプレッシャーをかけ続ける征矢貴選手への歓声が目立つ。
3R、慎重にパンチのやり取りを行う両者。目立った展開はないが、攻め続けていた征矢貴選手に疲労が現れたのか、次第にドットソン選手のペースに(右拳の負傷も明かされた)。
4R、開始直後からカウンター気味に繰り出した右ストレートでダウンを奪うドットソン選手。序盤のスピーディな動きを見せなくなった征矢貴選手。ドットソン選手はフットワークとアウトボクシングで翻弄。征矢貴選手、スリップに見えたが3度目のダウンも取られてしまう。征矢貴選手も流血。
5R、会場が征矢貴コール一色に。しかし1Rから体力消耗を感じさせないドットソン選手が優勢。なかなか距離をつめて戦えない征矢貴選手。ノーガードで接近するも攻撃を掻い潜られてしまう。ゴングが鳴って会場にうずくまる征矢貴選手。死闘は判定までもつれ込むも、3-0でドットソン選手の勝利。経験と作戦の差を見せつける形となった。
第6試合:芦澤竜誠 vs. 皇治
第6試合は、キックボクシングで鎬を削ってきた芦澤竜誠選手と皇治選手が、MMAルールで再び対決するバンタム級マッチ(RIZIN MMAルール:5分3R)。
1R、遠い距離での撃ち合い。リーチの長い芦澤選手がやや有利に試合を運ぶ。鋭いジャブとフットワークで距離をつめさせない。攻撃を受けながらも前身を続ける皇治選手。愚直にまっすぐ攻める皇治選手と、変則的な打撃を的確に当てる芦澤選手の構図。
2R、ここではじめてニータップによるテイクダウンを試みる皇治選手。しかし距離が遠く失敗に終わる。芦澤選手はアウトボクシングとサークリングによる回避を徹底。しかし、ノーガードでスウェーで避ける芦澤選手に皇治選手の大振りがクリーンヒット。明らかに動きが悪くなる芦澤選手。フットワークが使えなくなり、近距離での撃ち合いに。一進一退の攻防。
3R、得意な遠い間合いを維持したい芦澤選手だが、明らかな疲労が見て取れる。フットワークを使えずに距離を詰めらる展開に。再び皇治選手の右がクリーンヒットし、腰を落とす。そのままマウントポジションに移行するも、皇治選手も長時間漬け込みを維持することができでない。ここからは泥々の殴り合いに。互いにほぼガードを行わず、顔が腫れ上がる。しかし的確なジャブの鋭さでやや芦澤選手が上回ったか。3ー0の判定で、芦澤選手が死闘を制した。
第7試合:所英男 vs. ヒロヤ
第7試合は、46歳のベテラン・所英男選手と、成長著しい26歳のヒロヤ選手が激突した(RIZIN MMAルール:5分3R)。
打撃のキレが良いヒロヤ選手が序盤のペースを掴む。組み合いになったところでヒロヤ選手がテイクダウンに成功。しかし下からの多彩な極めを持つ所選手。関節技のプレッシャーからか、離れるヒロヤ選手。再び打撃戦に。
ヒロヤ選手のカーフキックに合わせ、所選手のカウンターの右ストレートが炸裂。ダウンしたヒロヤ選手をパウンドで猛追。ここでレフェリーストップ。急な出来事に会場が騒然となる中、所選手が記念すべき70戦目の試合で勝利を飾った。
第8試合:扇久保博正 vs. 神龍誠
第8試合は、扇久保博正選手と神龍誠選手というかつての師弟関係だった両者が戦ったフライ級の一戦(RIZIN MMAルール:5分3R)。
1R、神龍選手がすかさずタックルに行き、テイクダウンに成功。マウントポジションへ。不利な状況ながらもガードが固く、本来の動きをつくらせない扇久保選手。神龍選手がパウンドを打つための空間をつくったところで扇久保選手がエスケープに成功。
打撃は蹴りを主体にしながら互いにゆずらない。打撃が交錯する中で扇久保選手もタックル。しかしかわされる。ラウンド終了時に潰す形で扇久保選手が神龍選手の上をとるも、ここでゴング。
2R、互いに動きのある展開をつくるも、扇久保選手の頭が神龍選手の顔に入るバッティングのアクシデントが発生。神龍選手の側頭部から流血がみられ、試合が一時中断へ。処置終了後、手をあげて会場を煽る神龍選手。
再開後、扇久保選手の大振りのフックにあわせて神龍選手がカウンターのタックル、四つ組になるも離れて再び打撃の攻防に。共に高いガードスキルを持つ2人、見合う時間も多く、なかなか決定打が出せない
3R、ややスピードが落ちてきた神龍選手。じりじりと扇久保選手が距離を詰めていく。そして扇久保選手のパンチがクリーンヒットし、そのまま組みついてフロントチョークへ。しかし入りが浅く、そのまま神龍選手がマウントポジションを奪うことに成功。しかしこれも決定打とはならず、扇久保選手が上手にエスケープ。
残り1分で扇久保選手が初のタックル、四つ組に。しかしここで終了のゴング。甲乙つけ難い試合となったが、判定は3-0で扇久保選手に軍杯が上がった。3Rでの攻撃がポイントとなったか。
第9試合:斎藤裕 vs. 久保優太
第9試合は、初代RIZINフェザー級王者の斎藤裕選手と、元K-1王者の久保優太選手が対決した(RIZIN MMAルール:5分3R)。
1R、サウスポーで構える久保選手。鋭いミドルキックやハイキックで斎藤選手を間合いに入れさせない。一瞬の隙をついて斎藤選手、タックルへ。ただし倒されない久保選手。斎藤選手はコーナーに押し込み、そのまま膠着した状態を維持するも、レフェリーによりブレイクがかかる。
打撃に一長があるのは久保選手、遠い距離から打撃を当て、ややフラッシュダウン気味に斎藤選手にダメージを与え、1Rを印象づけた。
2R、膝を蹴ってテンポをつくりたい斎藤選手。そこからタックルに繋げると、自分の距離感を完全につくり上げた久保選手が上手に凌ぐ。久保選手の左ミドルの攻撃力が高く、ペースを握られてしまう斎藤選手。そしてカウンター気味に蹴りが突き刺さる。
距離感も手札も完全に制圧され、無理やりタックルでこじ開けるしかない斎藤選手に対して、ついに三日月蹴りがクリーンヒット。顔を歪め、たまらず腰を落とす斎藤選手。ここでレフェリーストップ。久保選手が圧倒的な打撃スキルを見せる試合となった。
第10試合:マニー・パッキャオ vs. 安保瑠輝也
第10試合は、元ボクシング8階級王者のマニー・パッキャオ選手と、安保瑠輝也選手が激突(RIZINスタンディングバウト特別ルール:3分3R)。
R1、長いリーチを使って有利に立ち回る安保選手。右の強振がパッキャオ選手にあわやクリーンヒットか、という見せ場をつくる。なかなか懐に入れないパッキャオ選手だが、ボディを中心にパンチを当てる。レジェンド相手に鉄の心臓で全くひけをとらない安保選手の立ち回りが印象的なラウンドとなった。
R2、手数を増やすもなかなかこじ開けられないパッキャオ選手。ペースを掴んだのか、時折り連打をみせる安保選手。しかし両者ともガードが固く、致命傷は与えられない。
R3、安保選手の連打がついにパッキャオ選手を捉える。足元がぐらつくも、たまらずクリンチで難を逃れるパッキャオ選手。その後も安保選手が猛追してダメージを与えるもの、KOには至らず。判定はドローというルールではあるが、世界に安保瑠輝也という男の存在を見せつけた。
第11試合:朝倉未来 vs. 平本蓮
第11試合は「超RIZIN.3」のメインカード、朝倉未来選手と平本蓮選手が5年間にわたる因縁を経てついに激突(RIZIN MMA 特別ルール:5分5R)。
近い距離で見合う両者、ファーストコンタクトは朝倉選手のローキック。両者キックを主体に主導権を握ろうとするが、その中でも平本選手は得意のカウンター待ちの姿勢を徹底する──かのように見えた刹那、平本選手がフットワークを使い、一気に急接近。そのままパンチの連打を朝倉選手に応酬する。
アゴを効かされたところで、ダメ押しの左フック→ダウン→パウンドが炸裂。朝倉選手がリングに沈んだ。平本蓮選手が劇的な勝利を掴んだ。
©︎RIZIN FF
この記事どう思う?
関連リンク
1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:10518)
エッ朝倉さん負け