小説家・斜線堂有紀さんが6月11日にXに投稿したポストを受け、文学界を越え、なぜかトレーディングカードゲーム(TCG)界にも激震が走りました。
そのポストがこちら。
!?
斜線堂有紀さんとあの伊坂幸太郎さんが、トレーディングカードゲーム『デュエル・マスターズ(以下、デュエマ)』で対戦している……!?
しかも、斜線堂有紀さんは2024年に成立した最新の「ドリームメイト」デッキ、伊坂幸太郎さんも2024年に登場した《夢双英雄 モモキングDM》入りの「モモキング」デッキを使っている……!?!??
ミステリー界の大御所と次世代作家が『デュエマ』で対決
伊坂幸太郎さんといえば、『アヒルと鴨のコインロッカー』『死神の精度』『ゴールデンスランバー』『逆ソクラテス』などで知られる、ミステリー小説界の大御所。
伊坂幸太郎さんの小説『死神の精度』/画像はAmazonより
対する斜線堂有紀さんは、『私が大好きな小説家を殺すまで』『恋に至る病』『ゴールデンタイムの消費期限』『楽園とは探偵の不在なり』などで注目を集めている、次世代を担う気鋭ミステリー作家です。
斜線堂有紀さんの小説『恋に至る病』/画像はAmazonより
一体、なぜそんな2人がデュエリストとして闘いを繰り広げることになったのでしょうか。
文学界随一の『デュエマ』好き! 伊坂幸太郎
実は、伊坂幸太郎さんは、文学界で最も『デュエマ』を愛する人物。
息子と遊んでいるうちに『デュエマ』にハマってしまい、2020年には公式コラボが実現。拡張パック「謎のブラック・ボックス・パック」に、小説『死神の精度』とコラボしたカード《死神の精度 レイン》が収録されました。
伊坂幸太郎さんにインタビューを行った書評家/翻訳家の大森望さんが2023年に投稿したXのポストによれば、現在も『デュエマ』に熱中しているとのこと(外部リンク)。その熱量は日常的にデッキを持ち歩くほどなのだとか。
そんな伊坂幸太郎さんに、斜線堂有紀さんがデュエリストとして挑戦状を叩きつけていたのが、5月に刊行された『ダ・ヴィンチ 2025年6月号』(KADOKAWA)でのインタビューです。
『ダ・ヴィンチ 2025年6月号』(KADOKAWA)/画像はAmazonより
本号のメインを飾った「伊坂幸太郎特集」の一環として、小説家・阿津川辰海さんと対談する中、斜線堂有紀さんは「私、腕に自信があるんですよ。だから……伊坂幸太郎にデュエマで勝つ!」と発言。
そして今回、ついに念願のマッチが実現した、というのが事の経緯のようです。
斜線堂有紀「伊坂幸太郎先生、小説界で一番デュエマを愛している」
Xの投稿によれば、斜線堂有紀さんは普段、「水火マジック」と呼ばれる、かつて大会環境を席巻したデッキを使用しているとのこと(ガチすぎる!)。
さらに2023年には、大型大会「デュエル・マスターズグランプリ2023-2nd」に参加を申し込んだにも関わらず、本業である文学作品の展示即売会の「文学フリマ東京37」への申し込みを忘れたことを読者に懺悔するなど、斜線堂有紀さんも『デュエマ』にどっぷり浸かっているご様子(外部リンク)。
しかし、そんな斜線堂有紀さんをもってしてもなお、伊坂幸太郎さんとの対戦を通し、「伊坂幸太郎先生、小説界で一番デュエマを愛している」と感じてしまうほど、凄まじい熱量だったのだとか。
伊坂幸太郎さんの作品情報を発信するスタッフ公式アカウントは、一連の投稿を受けて、「わあ、伊坂さん良かったですね。一緒にデュエマしてくれる作家さんが!」と喜びを露わにしています(外部リンク)。

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