『ポケモンGO』世界大会、喜び過ぎて優勝剥奪 感情表現はスポーツマンシップに反する?

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タナカハルカ
『ポケモンGO』世界大会、喜び過ぎて優勝剥奪 感情表現はスポーツマンシップに反する?
『ポケモンGO』世界大会、喜び過ぎて優勝剥奪 感情表現はスポーツマンシップに反する?

物議を醸した大会の映像/画像は「Play Pokémon」公式YouTubeチャンネルより

Pokémon GO』の公式競技大会「Orlando Pokémon Regional Championships 2026」の決勝戦で下された“ある裁定”が、世界中のコミュニティで物議を醸している。

激闘の末に優勝を決めた選手が、喜びのあまり感情的なパフォーマンス(通称:ポップオフ)を行ったところ、これが「スポーツマンシップに反する行為」と見なさた。

そして、まさかの優勝剥奪という事態に発展。あまりにも厳しすぎるペナルティに対し、ファンやプロプレイヤーから疑念の声が上がっている。

世界中から強豪が集まる「ポケモン」公式の世界大会

この出来事の舞台となったのは「Orlando Pokémon Regional Championships 2026」。

この大会は2026年にアメリカ・サンフランシスコで開催予定の世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス2026(WCS)」の出場権をかけた地区予選の一つだ。

「Orlando Pokémon Regional Championships 2026」/画像は「Pokémon Championship」公式サイトより

ポケットモンスター」シリーズの競技大会の中で最も規模が大きく、権威のあるこの大会の出場権を獲得するために、世界中から多くの強豪プレイヤーたちが集結する。

日本国内においては「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2026」が6月6日(土)・7日(日)にパシフィコ横浜で開催予定。

ゲーム部門、カードゲーム部門、『Pokémon GO』部門、『ポケモンユナイト』部門の4部門で、世界への切符をかけた熾烈な戦いが繰り広げられる。

敗者復活戦から見事に勝ち抜くFirestar73選手

今回物議を醸したのは、現地時間4月5日に開催されたオーランド大会における『Pokémon GO』部門のグランドファイナル(決勝戦)での出来事だ。

「Orlando Pokémon Regional Championships 2026」配信

決勝戦の対戦カードは、NiteTimeClasher選手とFirestar73選手。両者ともにアメリカ出身であり、アメリカ大陸のコミュニティでは強豪として多くの人に知られているプレイヤー同士の対決となった。

Firestar73選手は、ローワーブラケット(敗者復活枠)からトーナメントを潜り抜けてきた(TOP16以降、ダブルエリミネーション方式というルール)。

そのため、優勝するにはBO5(3本先取)の試合で敗者側のトーナメントを勝ち抜き、さらにもう一度BO5で勝者側の1位と対決し、勝利しなければならないという過酷な状況だった。

しかし、Firestar73選手は最初のBO5を見事に制覇。続く2回目の戦いでも勝利を収め、怒涛の大逆転でオーランド大会の優勝を果たした──はずだった。

歓喜のポップオフが一転、ペナルティで優勝剥奪に

優勝を決めた瞬間、Firestar73選手は歓喜のあまり豪快にヘッドセットを外すと机の上に放るような形に。しかし、この行為(ポップオフ)が、ジャッジから「スポーツマンシップに反する行為」と判断されてしまったのだ。

優勝直後のFirestar73選手。テロップでも“チャンピオン”と表示されている/画像は「Play Pokémon」公式YouTubeチャンネルより

これによりゲーム敗北が宣告され、セットの結果は「3対2の勝利」から「2対3の敗北」へと覆るという異例の事態に。その結果、Firestar73選手は掴み取ったはずのタイトルを失ってしまったのだ。

実際の映像を見る限り、ヘッドセットを外す動きは多少豪快に見えるものの、他のeスポーツや一般的なスポーツの試合では頻繁に見かけるレベルの感情表現にも思える。

さらにFirestar73選手は、喜びを噛み締めた直後すぐさま席を立ち、対戦相手のNiteTimeClasher選手を称えるために自ら握手へ向かっている。

すぐさま握手を求めるFirestar73選手/画像は「Play Pokémon」公式YouTubeチャンネルより

これらを踏まえると、今回の裁定に対しては「いくらなんでも厳しすぎるのではないか」とコミュニティは猛反発。

現在、多くのファンやプレイヤーから、大会を運営する「Play! Pokémon」(The Pokémon Company International)に対して非難の声が寄せられており、競技シーンにおける感情表現の境界線や、ジャッジのガイドラインの明確化を求める議論が熱を帯びている。

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