eスポーツを入り口に、不登校の子どもたちの学び直しを支援するフリースクール「RE:VISION」が、フランチャイズ方式による全国展開を進める。
東京・立川で「RE:VISION」を運営する株式会社N・SOURCEが構築してきたフリースクールの運営モデルを、同じ理念を持つ事業者を通じて他地域へ展開する。
その新たな拠点として、2026年4月にプレオープンした「RE:VISION 千代田校」の運営を、8月から本格的に開始した。千代田校は株式会社アクシルが運営している。
「RE:VISION」では、『Minecraft』や『Fortnite』などのeスポーツを通じて子ども同士が交流。その一方で、株式会社タオが開発する教科書準拠のデジタル教材「天神X」を用いた学習にも取り組む。
ゲームで人と繋がる──「RE:VISION」がつくる不登校の子どもの居場所
「RE:VISION」は、eスポーツを中心としたフリースクールを東京都立川市で運営している。対象は、小学生以上の不登校、または不登校に近い状態にある児童/生徒となる。
『Minecraft』や『Fortnite』などを通じて仲間と関わる時間をつくりながら、それぞれのペースで学習にも取り組んでいる。
フリースクール「RE:VISION」千代田校
「RE:VISION」を運営する株式会社N・SOURCEの代表取締役・八田一彦さんは、以前、昭島市社会福祉協議会に勤務していた人物。生活困窮者自立支援や貸付、フードバンク、子育て支援などの業務に携わる中で、家族から引きこもりについて相談を受ける機会が何度もあったという。
八田さんは、好きなことが仕事や社会とのつながりになればという思いからeスポーツ施設を立ち上げ、その取り組みからフリースクールの運営へとたどり着いたという。
なお、N・SOURCEの事業所は東京都のソーシャルファーム事業の認証を受けており、就労に困難を抱える人も一般の社員と同じ条件で働いている。
不登校の小中学生は約35万4000人 約13万6000人は専門的支援につながらず
フリースクール「RE:VISION」設立の背景にあるのは、不登校児童/生徒の増加だ。
文部科学省の2024年度(令和6年度)の調査によれば、小中学校における不登校児童・生徒は約35万4000人。12年連続で増加し、過去最多となった(外部リンク)。
さらにそのうち約13万6000人は、学校内外の機関などで専門的な相談や指導を受けていないという。
学校に通えない状態にある子どもにとって、学校とは異なる場所で、人や学びとつながるための選択肢をどうつくるのか。
「RE:VISION」は子どもにとって身近なゲームを遠ざけるのではなく、ゲームを他者とのコミュニケーションや学習へつながる接点として活用する試みとなる。
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