今読んでおきたい名作──「2014大学読書人大賞」に伊坂幸太郎

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今読んでおきたい名作──「2014大学読書人大賞」に伊坂幸太郎
今読んでおきたい名作──「2014大学読書人大賞」に伊坂幸太郎

画像は「大学読書人大賞」公式サイトより

全国の大学の文芸部員が大学生に最も読んで欲しい本を選ぶ「大学読書人大賞」2014年度の受賞作が発表された。

5月11日、東京・神楽坂の日本出版クラブにて公開討論会が行われ、その結果、伊坂幸太郎さんの『マリアビートル』が、2014年度の大賞に決定した。

大学生の、大学生による、大学生のための文芸賞

「大学読書人大賞」は、大学の文芸サークルの学生が有志で集まり、投票と評論と議論によって、大学生に最も読んでほしい本を選ぶ、年に1度の催し。

「若者の活字離れ」が叫ばれている昨今だが、活字好きの大学生はたくさんいる、多くの学生に隠れた名作を知ってもらい、少しでも多くの学生におもしろい本と出会うきっかけを作りたい。「大学読書人大賞」は、そんな想いで創設された。

2008年から開催され、今回で7回目となる「大学読書人大賞」。2014年度は、全国から30サークルが参加、56作品に投票があり、上位20作品が第1次候補作となった。

その後、各候補作への推薦文の投稿を経て、選ばれた最終候補5作品の中から、5月11日の公開討論会によって、大賞作品が決定した。なお、贈賞式は6月下旬に開催される予定。

2014大学読書人大賞結果

大賞
『マリアビートル』
著:伊坂幸太郎(角川文庫)


2位
『富士学校まめたん研究分室』
著:芝村裕吏(ハヤカワ文庫JA)


3位
『鳥葬 -まだ人間じゃない-』
著:江波光則(ガガガ文庫)


4位
『こうしてお前は彼女にフラれる』
著:ジュノ・ディアス(新潮社)


5位
『昨日まで不思議の校舎』
著:似鳥鶏(創元推理文庫)


公式サイトでは、各候補作の推薦文も公開されている。作品を読んだことがある人も、そうでない人も、是非ともあわせて読んでみてはいかがだろうか。

文:たかはしさとみ
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